[更新中終了] エクアドル大統領選2023:決選投票の1日を追う

(Photo:fernandozhiminaicela/Pixabay)

選挙結果についてはこちら

 

8月20日に行われた大統領選挙は第1回投票では2025年までの国のトップを決定することはできなかった。その結果得票率の多い2名市民革命(Revolución Ciudadana)のルイサ・ゴンサレス(Luisa González)とADNのダニエル・ノボア(Daniel Noboa)が決選投票に進むこととなった。どちらが大統領職に選ばれても史上初の状態が発生することとなる(詳細はこちら)。その点において注目の選挙ではあるものの、否定的な投票とも言わざるもえず、「この人がいい」「どちらがマシか」というより「こっちの方が嫌」を基準に投票する人も多そうだ。特に「コレア主義」については、熱狂的な支持者がいる一方、それを毛嫌いする国民も多い。そもそも今回選挙で選出される大統領はギジェルモ・ラッソが残した任期のみを務めることとなり、腰を据えた政策を降り出すことはできない。

そのような状態にありながらも各候補は大統領になるために、国民により近い存在に感じてもらおうと好きな音楽を共有し、ソーシャルネットワークを活用し自らのメッセージを発信し続けた。ノボアは大学生の票を得ようと、ゴンサレスは協会や連盟、労働組合と接する機会を設け票の獲得に動いた。

全国選挙評議会(Consejo Nacional Electoral:CNE)は、2023年10月15日に実施される第2回選挙が、事件のない一日になることを期待し、18:30に結果が出始めると予想している。2023年10月5日の記者会見で、CNEのディアナ・アタマント(Diana Atamaint)は、すでに最初のシミュレーションでテストされたシステムに問題がないことを望むと断言した。アタマインによれば、修正作業が行われ、午後までには第2ラウンドの結果が出る予定である。

国内での暴力にもかかわらず、8月20日の第1回投票の棄権率はわずか17.06%であった。今回も高い投票率であるようCNEは国民に呼びかけている。フアン・サパタ(Juan Zapata)内務大臣は、第2ラウンドでは投票所での安全確保に向け10月11日から制服警官が投票所を管理することなど発表している。この日から投票所となる学校に通う学生は、テレマティック・モードで受号を受ける。第2回選挙期間中は53,707人の捜査、作戦、緊急警察官がサービスを提供する予定だ。

世論調査は候補者への投票傾向を左右する。疑わしい手法による測定が見受けられる可能性もあることから、CNEは出回る情報に注意するよう喚起し、事前に選挙予測者、もしくは法人を25承認していた。選挙規則により10月5日午前0時以降、世論調査は発表されなくなる。しかしソーシャルネットワークにはこの措置は適用されない。1日の大統領選討論会後に情報を発表したのは5社によるとその多くがADN同盟の候補者を優勢としている。PRIMICIASが5日にまとめた情報によると以下のような状態にある。5日以降12日までの間に候補者に対するイメージがどれほど変わったかは12日18時半以降にわかる。

 

 

 

10月15日(日)7:00 AM

投票が始まった。第一回目投票は投票率が高かった。第1ラウンドでは98.18%の票が処理された。市民革命運動のルイサ・ゴンサレスは33.30%の票を獲得し、次点となった国民民主行動運動のダニエル・ノボアは23.66%の票を獲得している。本日の選挙も従来通り午後5時まで行われる。刺し違えによる選挙は初めてであったこともあり、制度が追いついていないことも多々あった。3ヶ月足らずで行われる非典型的な選挙は国家選挙管理委員会の技術的・運営的能力が試される、とCNEも認識している。それでもなんとか本日を迎えられた。そして今回史上初選挙で選ばれた女性の大統領、もしくは、歴史上最も若い大統領が誕生することとなる。

ディアナ・アタマントは「投票に行き、礼節をわきまえ、私たちの国への愛情をもって投票してください。全国選挙管理委員会は、皆さんの一票一票を尊重します。私たちは、エクアドル国民が投票箱に投じた各候補者の得票数より1票でも多く、また1票でも少なくならないように、候補者に票を割り当てて結果を出します」と述べ、また「すべての国家機関は、安全で、自由で、透明性があり、情報に基づいた選挙を保証するために努力してきました。2023年初頭に行われる大統領・立法委員選挙の第2ラウンドの開票を正式に宣言できることを光栄に思います。今日、民主主義が勝利し、エクアドルが勝利するのですから」と続けた。

選挙日の開会式でギジェルモ・ラッソ大統領も「私はエクアドル国民に対し、平和のうちに、私たちの国家を愛し、私たちの家族を思いながら、市民的な一日を過ごすよう呼びかける。次の大統領は、民主主義が強化され、経済が成長するエクアドルを受け取ることになるだろう」と述べた。

https://twitter.com/cnegobec/status/1713523044474409273

 

10月13日(金)正午から10月15日(日)朝にかけて、全国で少なくとも181人が禁酒法(Ley Seca)を遵守しなかったとして制裁を受けた。10月15日(日)早朝、キト市当局は2件の爆破予告があったことを報告し警告したが、9時40分には解除されている。

 

10月15日(日)9:30 AM

ギジェルモ・ラッソ大統領はグアヤキルの北にあるイレーナ・エスピネル・セデーニョ教育ユニット(Unidad Educativa Ilena Espinel Cedeño)で投票権を行使した。

 

10月15日(日)10:00 AM

CNEの選挙当日の第一報によるとすべての投票所が設置され、その大半は定刻、つまり7:00に開始された。「私たちは絶対的に正常な状態でスタートした」とCNEは強調した。

 

10月15日(日)11:00 AM

9:00にスクンビオ選挙区第1委員会書記フアン・カルロス・P・B(Juan Carlos P. B.)が逮捕され、14枚の投票用紙が発見された。投票所職員が泥酔状態で投票用紙に印を押した疑いがある。これに関して、CNEのディアナ・アタマイントは、ソーシャルネットワーク上でこれらのマークされた投票用紙の画像を使った動画が出回っていることに触れ、最も厳しい判決を求める司法手続きを進めると述べた。

 

10月15日(日)12:00 PM

10月13日(金)00:00から10月15日(日)17:00まで、2023年選挙第2ラウンドの選挙運動は禁止されている。しかし、ソーシャル・ネットワークには、選挙沈黙期間中も、国民民主行動運動(ADN)のダニエル・ノボア候補と市民革命(RC)のルイサ・ゴンサレス候補に関する言及が繰り返し行われている。

グアヤキルのある選挙区におけるCNEのコーディネーターは投票所には約20人の選挙代表者が登録されているが、その多く(15人)が市民革命であり、5人がADN同盟に相当するとし、これについて不満をもらしている。

 

10月15日(日)12:30 PM

キトの投票所にあるトイレでで高齢女性が呼吸停止が原因で死亡した。6:00から設置された首都自治体の統一司令部によると、女性はイチンビア(Itchimbía)地区のサンチアゴ・デ・グアヤキル(Santiago de Guayaquil)学校にいた。

エスメラルダスの紛争地域にある8つの投票所では、治安対策とパトロールが行われている。投票所の内外の警備は、1,500人の軍人と1,200人の警察官が担当している。合同任務部隊のミルトン・ロドリゲス(Milton Rodríguez)司令官とエスメラルダス警察サブゾーンのエドウィン・カンポベルデ(Edwin Campoverde)司令官は、パトロールに加え、紛争地域とみなされる場所でも治安対策が維持されると報告した。

アキレス・アルバレス(Aquiles Álvarez)グアヤキル市長は12時30分、ルイサ・ゴンサレス大統領候補とマルセラ・アギニャガ(Marcela Aguiñaga)グアヤス県知事を伴って、サウセス6の選挙区に到着した。強力な警備チームに守られた市長と大統領候補は、市民革命の支持者グループに迎えられた。

 

10月15日(日)13:00 PM

ドゥラン市長のルイス・チョニージョ(Luis Chonillo)はヘルメットと防弾チョッキを着用して投票に行った。パノラマ地区にあるテオドロ・ケリー学校の施設は、彼が投票権を行使するために到着した場所であったが、その日の初めから、長銃や警棒、さらにはガスを携行した警察や軍によって警備され、攻撃を防いでいた。

13:00現在、最新の国家安全保障収支報告書によると、465人の拘留者が記録されており、そのうち162人は逮捕状により拘留されている。残り(303人)は、逮捕状が発付されている別の犯罪のために拘留された。さらに、選挙の枠組みにおける規則違反で254件の召喚状が発行された。このうち250人は禁酒法を破った者であり、4人は禁止日に選挙宣伝を行ったためである。また、押収された銃器は56丁、鋭利な武器は68丁、押収された車両は90台、回収された車両は69台、押収されたバイクは362台、回収されたバイクは72台である。

 

10月15日(日)14:00 PM

ディアナ・アタマントによると「13:00現在、エクアドル国民の43.72%が第2回投票に投票した。投票日は、市民的な雰囲気の中で、通常通り行われている」。内訳は男性 52.20%、女性 47.80% となっている。

各大統領候補者もすでに投票を終えている。

ノボアは11時頃、サンタ・エレナ州北部のオロン(Olón)にあるアントニオ・モヤ・サンチェス校(escuela Antonio Moya Sánchez)で、厳重な警備の中、投票を行った。投票を終えて選挙区を出る前に、候補者は「人々は不処罰ゼロを望み、人々は進歩を望み、人々は仕事を望み、若者は希望を望んでいる」と述べた。その後グアヤキルで午前中に投票した妻のラヴィニア・バルボネシ(Lavinia Valbonesi)と合流した。二人とも装甲車に乗り込み、防弾チョッキで守られている。

ルイサ・ゴンザレスは8時20分、マナビ県チョネ(Chone)のカヌト(Canuto)にあるカルロス・ポメリオ・ザンブラノ教育ユニット(la unidad educativa Carlos Pomerio Zambrano)で投票権を行使した。

https://twitter.com/680radioatalaya/status/1713601162509680928

 

10月15日(日)16:00 PM

投票所閉鎖まであと1時間となる。17:00までに投票が終わらないものは投票権を行使できなくなる。まだ列に並んでいる人には出席証明書が発行されるが、投票証明書は発行されず、CNEによる罰則も免除されない。

 

10月15日(日)16:20 PM

米州機構選挙監視団(OAS-EOM)のイザベル・デ・サン・マロ(Isabel de Saint Malo)団長は、10月15日(日)に行われた第2回選挙は国内外ともに正常に行われたと強調した。

一方ゾーン8とゾーン5をカバーするECU-911サンボロンドンシステムに、正午までに2000件の警報コールが登録されている。 このうち1000件は、警察、保健、交通機関などの職員が対応する緊急事態だった。ECU-911の記録によると、この日の早朝に2件の暴力的死亡事故が報告されている。

 

10月15日(日)17:00 PM

1340万人のエクアドル人が登録された10月15日の投票日を終了した。エクアドル国民の82.33%が大統領選挙に投票した。

キトのマリオット・ホテルにあるいわゆるコマンド・センターでは、選挙管理委員会当局が最初の結果を受け取る体制が整っており、当初の予想では、投票委員会で実施された開票によると、18時30分以降にコンピュータ化された精査・結果システム(SIER)で公表が開始される予定である。

各候補者は選挙結果について声明を発表する準備をしている。ルイサはエクアドルの首都にあるホテル・キトのホールで、ダニエル・ノボアもオロンの自宅で公式結果を待っている。

 

 

CNEのTwitterタイムライン

 

 

参考資料:

1. Así es como González y Noboa ajustan su imagen para pelear 5,1 millones de votos
2. Encuestas: la tendencia muestra que Noboa está a la baja y González sube
3. Elecciones 2023 en Ecuador, EN VIVO: Cómo van las elecciones de segunda vuelta y todas las noticias de última hora
4. Elecciones Ecuador 2023: el minuto a minuto de la jornada electoral
5. Elecciones Ecuador 2023, EN VIVO: quien va ganando la segunda vuelta según el CNE

No Comments

Leave a Comment

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください