(Photo:David Butler / Reuters)
パラグアイのサンティアゴ・ペニャ(Santiago Peña)大統領は、パラグアイ代表が2026年国際サッカー連盟ワールドカップ(FIFA World Cup 2026)決勝トーナメント1回戦でドイツ代表をPK戦の末に破り、ベスト16進出を決めたことを受け、6月30日を国民の祝日とする大統領令第6280号に署名した。
試合は90分と延長戦を終えて1対1で終了し、PK戦でパラグアイが4対3で勝利した。これを受け、国内各地では祝賀ムードが広がり、多くのサポーターが街頭に集まって勝利を祝った。
ペニャ大統領は試合直後、自身の公式Xで「パラグアイは決して諦めない。祝日だ!(¡Paraguay nunca se rinde! ¡Feriado carajo!)」と投稿した。この投稿は公開から数分で200万回を超える表示を記録し、多くの祝福メッセージが寄せられた。投稿時点では、大統領令の本文は公表されていなかった。
その後、ペニャ大統領は次のように投稿した。「今日、国全体が祝っている。私たちは、自らのアイデンティティを最も深く体現する代表チームの勝利を祝福する。それは、決して諦めない国民の闘志、信念、そして力である。アルビロハ(Albirroja、パラグアイ代表)に感謝する。この大きな喜びをもたらし、再び何百万ものパラグアイ国民を一つの旗の下に結び付けてくれた。」
副大統領のペドロ・アジャナ(Pedro Alliana)も祝賀に加わり、Xで大統領の投稿を引用した上で、「大統領、許可をいただけるなら私が祝日の署名をする。頑張れ、愛するアルビロハ」と投稿し、ペーニャ大統領が表明した祝日制定を歓迎した。
ドイツを破り2010年以来のベスト16進出
グスタボ・アルファロ(Gustavo Alfaro)監督率いるパラグアイ代表は、決勝トーナメント1回戦でドイツ代表をPK戦の末に破り、近年の代表史上でも特に重要な勝利を収めた。試合は90分と延長戦を終えて1対1で終了し、PK戦を4対3で制したことで、2010年南アフリカ大会以来となるベスト16進出を果たした。
この結果は、パラグアイ代表がワールドカップで再び存在感を示す契機となった。同代表は2010年大会以降、3大会連続で本大会出場を逃していたが、FIFAワールドカップ2026で本大会に復帰した。
グループDでは勝ち点4を獲得して3位となり、決勝トーナメント進出を決めた。グループステージではアメリカ合衆国代表に1対4で敗れた後、トルコ代表に1対0で勝利し、オーストラリア代表とは0対0で引き分けた。
決勝トーナメント1回戦では、グループE首位で勝ち点6を獲得したドイツ代表と対戦した。
ドイツは12年ぶりの決勝トーナメントで敗退
一方、ドイツ代表にとっては、今回の敗退はワールドカップでの新たな挫折となった。
同代表は2018年ロシア大会、2022年カタール大会でいずれもグループステージ敗退を喫していたが、FIFAワールドカップ2026ではグループステージを首位で突破し、12年ぶりに決勝トーナメントへ進出していた。しかし、1回戦でパラグアイ代表に敗れ、ベスト16進出はならなかった。
試合は後半に入るとドイツが主導権を握る時間帯が長く続いたが、パラグアイ代表GKオルランド・ヒル(Orlando Gill)が再三の好セーブを見せ、失点を防いだ。ヒルの活躍により、試合は1対1のまま延長戦へ持ち込まれた。
ヒルの活躍とVAR判定が勝敗を分ける
延長戦では、ヨナタン・ター(Jonathan Tah)がヘディングで得点し、ドイツ代表の勝ち越しかと思われた。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(Video Assistant Referee:VAR)の確認により、ニック・アントン(Nick Anton)のパラグアイ代表GKオルランド・ヒル(Orlando Gill)に対するファウルが認められ、得点は取り消された。この判定により、120分終了時点でもスコアは1対1のままとなり、勝敗はPK戦で決することになった。
PK戦では、ヒルがカイ・ハフェルツ(Kai Havertz)のシュートを止め、パラグアイが先行した。続いてマウリシオ(Maurício)がPKを成功させ、ドイツ代表はヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)が決めた。
その後、グスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez)が成功してパラグアイが再びリードを広げると、ジャマル・ムシアラ(Jamal Musiala)が成功した。さらにガラルサ・フォンダ(Galarza Fonda)が決め、パラグアイはリードを維持した。
続いて、ヒルがニック・ヴォルテマーデ(Nick Woltemade)のシュートを止めた。一方で、アントニオ・サナブリア(Antonio Sanabria)はPKを失敗し、ドイツ代表に追いつく機会が残された。
ナディーム・アミリ(Nadiem Amiri)が成功した後、ドイツ代表GKマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)がファビアン・バルブエナ(Fabián Balbuena)のシュートを止め、勝負は最後のキッカーまで持ち込まれた。
最後はヨナタン・ター(Jonathan Tah)がクロスバーを越える失敗を犯し、パラグアイ代表に勝利の機会が訪れた。ホセ・カナレ(José Canale)が最後のPKを成功させ、パラグアイはPK戦を4対3で制した。
このPK戦での敗戦により、ドイツ代表はワールドカップで初めてPK戦に敗れた。
祝日制定の法的根拠
今回の6月30日の祝日制定は、行政権が例外的な状況に対応するために有する法的権限に基づく措置である。法的根拠は法律第7,544号であり、この法律は大統領に対し、1暦年につき最大3日の追加祝日を制定する権限を付与している。
ペーニャ政権がこの法的権限を活用したのは今回が初めてではない。2025年には同法に基づき、2回の追加祝日が制定された。2025年9月5日には、パラグアイ代表がFIFAワールドカップ2026本大会出場を決定した翌日を祝日とした。また、2025年12月26日には、国内観光の促進や年末年始の休暇延長、家族団らんの機会を目的として祝日が制定された。
今回の祝日制定により、ペーニャ政権は同法に基づく追加祝日の設定を再び行った。
パラグアイ代表の次戦
パラグアイ代表はベスト16で、フランス代表とスウェーデン代表の勝者と対戦する予定である。
今回の勝利により、パラグアイ代表は2026年大会で世界有数の強豪国であるドイツ代表を破り、決勝トーナメントを勝ち進んだ。
参考資料:
1. Paraguay decretó feriado tras el histórico triunfo ante Alemania en el Mundial: el particular tuit del presidente Santiago Peña
2. Peña decreta feriado para este martes tras victoria de Paraguay contra Alemania
3. Presidente do Paraguai decreta feriado nacional após seleção do país eliminar Alemanha



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