(Photo:API)
エクアドルのマンタ港(Puerto de Manta)で2026年6月6日に発生した火災(詳細はこちら)により、漁船14隻および小型船21隻の計35隻が焼失し、漁業分野に甚大な損失が発生した。
漁業関係者によれば、焼失した船舶の1隻あたりの損失額は最大70万ドルに達する可能性があるとされている。また被害総額は600万~800万ドル規模に達する見通しが示されている。
被害を受けたすべての船舶は保険未加入であった。漁業団体代表ジョージ・ピント(George Pinto)によれば、保険会社は木造およびガラス繊維(ファイバーグラス)製の船舶に対して保険引き受けを拒否しており、これらの素材で建造された漁船は実質的に保険加入が困難な状況にあるとされる。船主が加入を希望しても高リスクと判断されるため、保険加入が成立しない事例が多いと説明されている。
火災の発生源は漁船「ヘスス・エス・ミ・レイ(Jesús es mi Rey)」とされる。同船ではディーゼル発電機の機械および電気系統の整備作業が行われており、その作業中に爆発が発生したことが火災の起点となったと説明されている。整備中の発電機爆発が直接の着火原因であるとされている。
火災発生時には強風が吹いており、複数の船舶が密集して係留されていた。また多くの船舶は燃料を積載し出港準備を行っていた状態にあった。爆発後、係留ロープが切断されたことで船体が移動し、船舶同士が接触しながら延焼が拡大したとされている。火災は複数箇所で同時発生したものではなく、気象条件および船舶の移動により連鎖的に拡大したと説明されている。
火災により2人が負傷し、ロドリゲス・サンブラノ病院(Hospital Rodríguez Zambrano)へ搬送され治療を受けた。また、焼失した船舶の一部は再利用が困難な状態となっており、残骸の一部は近隣海岸にも漂着している。
エクアドル内務省(Ministerio del Interior)は、現時点でテロ行為を示す証拠は確認されていないと発表している。火災原因については整備作業中の事故である可能性が高いとの見解を示している一方、初期段階の調査として慎重な判断が必要であるともされている。
漁業団体代表ジョージ・ピントは、初期情報による結論付けを避けるべきであり、最終的な技術鑑定結果を待つ必要があると述べている。
当局は原因調査を継続しており、エクアドル国家警察(Policía Nacional)、エクアドル検察庁(Fiscalía General del Estado)、港湾庁(Capitanía del Puerto)が合同で技術調査を実施している。
エクアドル農牧水産省(Ministerio de Agricultura, Ganadería y Pesca)は、水産資源副省庁(Subsecretaría de Recursos Pesqueros)および沿岸漁業局(Dirección de Pesca Artesanal)の専門チームを派遣し、被害状況の把握を進めている。同省は被害の規模および各船舶の損傷状況を確認するため技術チームを派遣しており、収集された情報は技術報告書として整理され、行政対応および支援措置の判断材料として活用される予定である。
エクアドル国家リスク管理庁(Secretaría de Gestión de Riesgos)および港湾庁(Capitanía del Puerto)は監視および対応調整を継続している。
エクアドル政府は、被災者への支援および漁業活動の回復に向けた対応を進める方針を示している。今回の火災はマンタ港の漁業活動に大きな影響を与えた事案として扱われている。
参考資料:
1. Ningún barco tenía seguro: pescadores estiman pérdidas de hasta $ 700.000 por cada barco pesquero quemado en Manta
2. Gobierno levanta diagnóstico de daños tras incendio que afectó a 35 embarcaciones en Manta
3. ¿Qué originó el incendio en el Puerto de Manta? Esto dice el Ministerio del Interior


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