ベネズエラ:エク代表、ドイツ戦勝利後にベネズエラ地震被災者へ支援呼びかけ、選手家族の死

(Photo:Ecuavisa)

エクアドル代表の選手たちは、2026年6月24日にベネズエラで発生した大規模地震を受け、同国への支援と哀悼の意を表明した。エンネル・バレンシア(Enner Valencia)、ウィリアン・パチョ(Willian Pacho)、ニルソン・アングロ(Nilson Angulo)は、地震で被害を受けたベネズエラ国民に向け、連帯のメッセージを送った。

ベネズエラではマグニチュード7.2と7.5の地震が相次いで発生し、多くの住宅や建物が倒壊した。6月26日朝までに、少なくとも589人の死亡と4,000人以上の負傷が報告されていた。

Photo:Ecuavisa

 

2026年FIFAワールドカップでエクアドルがドイツに2―1で勝利した後、バレンシアは取材に応じ、災害に苦しむベネズエラへの支援を呼びかけた。「こうした状況で人々がどれほど苦しむか、私たちは知っている。エクアドルでも何度も経験してきた。私たちにできることがある場所で、ベネズエラの人々を助けたい」と語った。

パチョも被災したベネズエラの状況について心を痛めていると述べ、アングロは国際社会に対し、被災者を支援するため協力するよう呼びかけた。アングロは、「すべての国が団結してほしい」と述べ、人道支援の必要性を訴えた。

一方、国際的な救助活動も進められている。国連(United Nations:UN)によると、17か国以上の捜索・救助チームが生存者の捜索活動に参加している。地震はベネズエラ北部を襲い、特に首都カラカス近郊の沿岸都市ラ・グアイラ(La Guaira)で大きな被害が出た。救助活動が続く中、被害の全容確認が進められている。

 

ベネズエラ選手、体で1歳半の娘を守った妻の死亡を確認

6月24日に発生した大規模地震で被害が広がる中、サッカー選手のヘクター・ベジョ(Héctor Bello)が、妻アンドレア(Andrea)の死亡を明らかにした。

ベネズエラのクラブ、ラ・グアイラ・スポルティング・マリティモ(Club Sport Marítimo de La Guaira)に所属するベジョ選手によると、地震発生時、妻と娘は家族が暮らしていた建物にいた。建物の倒壊に巻き込まれたアンドレアは、娘を守るため自分の体で覆ったという。現地報道では、その行動によって娘は助かったと伝えられている。

ベジョ選手はSNSで家族の写真を公開するとともに、「母親がいなくなったことを、どうやって娘に説明すればいいのか。アンドレアは娘の命を救うために命を落とした。自分がそこにいて何もできなかったことが苦しい。力をください」と妻への思いをつづった。

地震発生時、ベジョ選手は家族と一緒ではなく、妻と娘のもとへ向かっている途中だった。その後、建物の倒壊を知り、現場で数時間にわたる確認の末、妻の死亡が分かった。

ベネズエラでは6月24日、マグニチュード7.2と7.5の地震が相次いで発生した。強い揺れにより住宅や建物、商業施設が損壊し、倒壊した建物の下に取り残された人も発生した。

 

アルゼンチン人サッカー選手、妻子の遺体発見

ベネズエラで発生した大規模地震の後、現地でプレーするアルゼンチン人サッカー選手が、行方不明となった妻と子どもたちを捜し続けた。74時間に及ぶ捜索の末、家族は遺体で発見された。

ラ・グアイラ・スポルティング・マリティモに所属するアルゼンチン人選手ルーカス・トレホ(Lucas Trejo)は、地震発生後、妻と子どもたちと連絡が取れなくなったとして、SNSで情報提供を呼びかけていた。

地震当時、トレホ選手はチームの活動でカラカス(Caracas)にいた。一方、妻ヤニナ・マラネラ(Yanina Maranella)と子どもたちは、被害が大きかった沿岸部のプラヤ・グランデ(Playa Grande)、ラ・グアイラ(La Guaira)にある自宅に残っていたという。

トレホ選手は家族の写真を公開し、「建物が崩壊しました。家族の消息が分かりません。どうか祈ってください。この情報を広めて、誰かが見かけていないか確認してほしい」と呼びかけていた。

地震の知らせを受けたトレホ選手は、すぐにラ・グアイラへ向かった。しかし、到着すると家族が暮らしていた集合住宅「クマナゴト(Cumanagoto)」は完全に倒壊していた。その後、トレホ選手は救助隊とともに捜索に加わり、救助犬の派遣を求めるなど、家族の発見に向けて活動を続けた。

所属クラブとベネズエラ当局によると、74時間にわたる捜索の末、がれきの中から家族が発見された。犠牲になったのは妻のヤニナと、7歳の息子アーロン(Aaron)、5歳の娘アイノア(Ainoa)だった。

トレホ選手はアルゼンチンのコルドバ(Córdoba)出身で、これまで8カ国の17クラブでプレーしてきた。ラシン・デ・コルドバ(Racing de Córdoba)やインスティトゥート・アトレティコ・セントラル・コルドバ(Instituto Atlético Central Córdoba)にも所属した経験がある。

2016年にベネズエラへ渡り、モナガス・スポルティング・クラブ(Monagas Sport Club)では主将を務め、2017年にはリーグ優勝を経験した。ベネズエラはトレホ選手にとって「最も幸せを感じた場所」と語る国で、家族との生活を築いていた。

今回の地震では多くの住宅や建物が倒壊し、被害確認や救助活動が続いている。トレホ選手一家の犠牲は、地震がもたらした被害の大きさを改めて示す出来事となった。

#サッカー #地震

 

参考資料:

1. Futbolista revela que su esposa falleció en los terremotos de Venezuela: Protegió a su bebé con su cuerpo
2. Futbolista argentino pide ayuda para hallar a su esposa e hijos tras terremotos en Venezuela: “Oren por mi familia”
3. Hallan sin vida a la familia del futbolista Lucas Trejo tras 74 horas de búsqueda tras terremotos en Venezuela
4. Jugadores de Ecuador expresan apoyo a Venezuela tras terremotos
5. La cifra de muertos por el doble terremoto en Venezuela asciende a 1 430 personas y los heridos superan los 3 000

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