エクアドル:カイセド、グアヤキルにサッカースクールを新設、若者の成長環境を提供

(Photo:IMAGO)

2026年5月19日、エクアドルのグアヤキル(Guayaquil)南部に、ニーニョ・モイ23アカデミー(Academia Niño Moi 23)の新たな拠点が開設された。ニーニョ・モイ23アカデミーは現在、ガラパゴス諸島(Islas Galápagos)を含むエクアドル全土で展開されている。開設当初からの育成モデルは各地域へ広がり、今回のグアヤキル南部校の開設によってフランチャイズは40校となった。

開設式には、エクアドル代表でチェルシー(Chelsea F.C.)所属のミッドフィールダーであるモイセス・カイセド(Moises Caicedo)の兄であり、ニーニョ・モイ23アカデミーの代表を務めるマルコス・カイセド(Marcos Caicedo)、同アカデミーの総責任者ルイス・アラウス(Luis Arauz)、スポーツディレクターのガロ・ロドリゲス(Galo Rodríguez)が出席した。

モイセス・カイセドは、ピッチ外で展開しているサッカースクール事業を拡大し、グアヤキル南部に新たな育成拠点を設置した。同プロジェクトは、プロサッカー選手を目指す子どもや若者に対し、サッカーを学ぶ機会を提供するとともに、スポーツ面と人格面の両方で成長できる環境を整えることを目的としている。

新たなニーニョ・モイ23アカデミーは、グアヤキル南部に位置するドミンゴ・コミン校(Colegio Domingo Comín)を拠点として運営される。対象は5歳から16歳までの子どもたちであり、サッカー技術の向上だけでなく、規律や価値観を学びながら成長するための育成環境を提供する。

指導には、モイセス・カイセド自身が世界トップレベルのサッカー界へ到達するまでに培った経験や考え方を基盤とした専門的なトレーニング手法が採用される。

同アカデミーは、競技レベルの高いサッカー界で活躍することを夢見る若い才能を育成する場であり、特にこれまでスポーツに関する機会が限られていた地域の子どもたちにも成長の機会を提供する。

Photo:Juan Núñez / PRIMICIAS

 

キトにあるアカデミー

ニーニョ・モイ23アカデミーが開校して以来、エクアドルの首都キト(Quito)南部のサッカー場には、さまざまな年齢の子どもたちが練習のために集まっている。

子どもたちは、憧れの存在であるモイセス・カイセドに刺激を受け、将来ワールドカップでプレーすることを夢見ている。

5歳から16歳までの子どもたちは昨年から、カイセドとその家族が運営するニーニョ・モイ23・アカデミーの一つでトレーニングを続けている。

キト南部にある同アカデミーの一つは、急速に都市化が進む一方、治安上の課題を抱えるグアマニ地区(Guamaní)に設置されている。同地区での活動は、子どもたちを薬物や犯罪から遠ざけるとともに、地域社会に前向きな社会的影響をもたらすことを目的としている。

エクアドル政府は、極度の貧困、教育や課外活動へのアクセス不足、雇用機会の欠如、居住地域の環境などを背景として、犯罪組織が子どもや若者を勧誘する事例が存在すると認めている。

 

グアヤキルのドミンゴ・コミン校における開校

ニーニョ・モイ23アカデミーは現在、キト、マンタ(Manta)、サンボロンドン(Samborondón)、ガラパゴス諸島を含むエクアドル全土で展開されており、今回のグアヤキル南部校の開設によってフランチャイズは40校となった。

同じ育成モデルはすでにマンタとサンボロンドンで導入されており、200人を超える子どもたちがプログラムに参加している。また、全国では少なくとも1,500人の子どもと若者が同アカデミーでトレーニングを受けている。

 

運営側によれば、グアヤキル南部への進出は、すでに成果を上げている育成メソッドの定着と拡大を意味するものである。開設式でマルコス・カイセドは次のように述べた。「非常にうれしく思う。これで私たちのフランチャイズは40校となった。将来、エクアドル代表の一員となるような子どもや若者を育成したい。」

ニーニョ・モイ23アカデミー・グアヤキル南部校の総責任者であるルイス・アラウスは次のように述べた。「この地域には優れた才能を持つ子どもたちが多く、サッカー選手になることを夢見ている。私たちは彼らに、規律と価値観を学びながら成長できる専門的な環境を提供したいと考えている。」「これは非常に大きな機会である。」

また、ガロ・ロドリゲスは、モイセス・カイセドの育成事業に対する考えについて次のように語った。「モイセスの願いは、子どもたちにサッカーをする機会を与え、スポーツを職業として、また自分や家族の人生を支える手段として捉えてもらうことである。」「彼は子どもたちに、より良い環境で成長するための場所と手段を提供したいと考えている。」

 

モイセス・カイセドとサッカー

ニーニョ・モイ23アカデミーは、サッカーの基礎技術を教えるだけでなく、プロ選手を目指す若者に対して成長のための環境、指導、人格形成のための支援を提供することを目指している。その背景には、恵まれない環境で育ちながらもエクアドルサッカー界を代表する選手へと成長したモイセス・カイセドの歩みがある。

24歳のモイセス・カイセドは、エクアドルのサントドミンゴ(Santo Domingo)にある質素な地域の土のグラウンドでキャリアをスタートさせた。

同選手はこれまで、幼少期に経済的困窮のため苦しい経験を重ね、サッカーアカデミーでトレーニングを受ける機会を得ることにも大きな困難があったと語っている。

モイセス・カイセドの兄であり、ニーニョ・モイ23アカデミーの代表を務めるマルコス・カイセドは、メディアのプリミシアス(Primicias)に対し、次のように述べた。「最高のサッカー選手たちは恵まれない環境から生まれる。」「モイセスはその代表的な例である。そのため私たちは、若年層向けサッカー育成へのアクセスが極めて限られている地域に活動を広げようとしている。」

プロジェクト関係者は次のように述べている。「偉大なサッカー選手の背後には必ず育成の場が存在する。世界がその子どもの才能に気付く前に、その可能性を信じた人々がいた。」

モイセス・カイセドは将来的に自身のサッカーチームを設立することも目指しており、育成アカデミーを有望な選手たちが国内外で活躍するための登竜門とする考えである。

ガロ・ロドリゲスはさらに次のように語った。「子どもたちは皆、まずプロチームでプレーすることを夢見ている。その後は海外で活躍し、国際的な模範となる存在になることを目指している。そしてワールドカップ出場は、その夢の頂点に位置するものである。」「ここからさらに多くの選手が羽ばたいていくことを願っている。」

#MoisesCaicedo #サッカー

 

参考資料:

1. Ecuadorean children chase World Cup dreams at Caicedo’s football schools
2. La Academia Niño Moi se expande con nueva sede al sur de Guayaquil
3. Moisés Caicedo impulsa su academia en el sur de Guayaquil para formar a las nuevas promesas del fútbol

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