(Photo by Candy WikiAcción)
昨年ペドロ・カスティージョ(José Pedro Castillo Terrones)が政権からさって以来、この国では抗議活動が収まらない。カスティージョと共に職を辞するはずだったディナ・ボルアルテ(Dina Boluarte)は大統領に就任し、市民への暴力と一方的な政治を開始している。人権侵害も言われる中、米州人権条約なども匂わせている。
ラ米においてはデモの背景にそれを勇気づける、もしくは抗議を表す歌が存在することが多い。ペルーにおいても同様のことが言えヒップホップ、ロック、レゲエ、パンクに至るまであらゆるスタイルの曲が発表されている。これらにインスピレーションを与えているのは政治階級、人種差別、警察の弾圧、そして市民の心からの叫びだ。ここではそのいくつかを見ていくことおつる。なお、これ以外のものについては#canción_Boluarteを参照のこと。
“DINA BALEARTE”
最新作のひとつでレゲエのリズムに合わせて、パウ “ザ・キッド “(Pau “the Kid”)とハー・マン(Jah Man)が歌う。「ディナ、お前の文化は殺人的だ、お前はストリートも人生も代表しない、大量虐殺政府だ」と歌う。BALEARTEは言葉遊びである。大統領の苗字Boluarteとスペイン語のbala(弾丸)、balear(撃つ、発砲する、射殺する)がかかっている。
「国民を裏切ったのだから、もう後戻りはできない」とボルアルテを「裏切り者」と表現するのは、カスティージョとともに職を辞さなかったことによる。「テレビで謝罪するふりをしたり、国民へのメッセージでわからないふりをしたり(…)ケチュア語や中国語やドイツ語で挨拶をしたり(…)でも、用心しなさい、ここではあなたは常に殺人者になるのだから」と大統領に訴えかけている。
「チャンカ、インカ、アイマラ、アシャニンカ、我々は立ち上がる(…)我々は疲れている、可決される法律はあなたの利益のためだ(…)93年憲法による多くの抑圧に直面している人々が立ち上がっている」とラップを披露した。
NO SOMOS TERRORISTAS
カスティージョ政権の際に労働大臣を務めていたイベル・マラビ(Íber Antenor Maraví Olarte)も曲を作った。マラビはギターでトロバのビートで生み出した。センデロ・ルミノソ(Sendero Luminoso)との親密さを警察から疑われたことのあるマラビはデモ行進における死者のほとんどがリマ郊外で発生しているという事実を強調するとともに、デモ参加者をテロリストと呼ぶ政府、保守派を批判している。「我々は社会的闘士であり(中略)我々はテロリストではない、お前たちはテロリストだ」と、無差別に銃口を向ける政府に対抗している。
Terroristas nos dicen los gobernantes
así nos muestra su prensa sicaria.
Persecución, prisión, golpes y balas,
para el que reclama, porque es terrorista.Estúpidos suenan los terruqueadores,
con sus amenazas quieren asustarnos.
Quieren impedir que el pueblo se levante,
pero el pueblo avanza, el pueblo se une.
Los terruqueados,
los perseguidos, con energía alzan sus voces:Vete a la mierda terruqueador,
nosotros somos luchadores sociales,
nosotros no somos terroristas,
terrorista tú, …cha de tu madre.
Vete a la mierda terruqueador,
nosotros somos luchadores sociales,
nosotros no somos terroristas,
terrorista tú, …cha de tu madre,
nosotros no somos terroristas,
terrorista tú, …cha de tu madre,
nosotros no somos terroristas,
terrorista tú, concha de tu …..
la, la, la, la, la, la, la, la, la, la, la, la, laTe dolió la mentada, así pues, duele,
bien lo mereces, terruqueadorzuelo
ahora me reclamas que soy grosero,
tu terruqueada ya no te funciona.Reclamar derechos no es terrorismo,
libertad de expresión no es terrorismo.
Quieren impedir que el pueblo se levante,
pero el pueblo avanza, el pueblo se une.
Los terruqueados, los perseguidos,
con energía alzan sus voces: (Iber Maraví Olarte)
INSURGENCIA POPULAR PERMANENTE
ペドロ・モ(Pedro Mo)として知られるペドロ・モスケイラ(Pedro Mosqueira)もヒップホップを武器に「(政府にとって)死んだ人間にはもう何の価値もないようだ、それが チョロ(メスティーソ)で、それが黒人であり、それが都会人でないならば(…)彼らは人種差別と階級差別の弾丸を撃つのを止めないし、テロとの闘いに汚名を着せるのを止めないし」と歌った。
彼は以前より批判的思考と個人主義的でない社会への動きに焦点を置き表現をしてきた。35年前にリマで生まれたがペルー国内のみならず、様々な場所で生活してきた。そのため、様々な社会の現象、文脈に向き合わなければならなかった。「Imperialismo yanqui」や「Soy el proletario」のような曲で、反体制的なメッセージを排出してきた。彼がラップを武器に使う理由は老若男女、大衆に届くツールだと思うからだという。だからこそ、自分達が生きている状況、苦しんでいる状況、血を流している状況、あるいは物事を考え直している状況など、社会的に私たちとりまくすべてをテーマにして歌う。
参考資料:
1. Los himnos del descontento peruano
2. Pedro Mo: “Con algunas canciones se crean sentimientos y con otras buscamos generar pensamientos de hartazgo y rebeldía social”
3. El gobierno de Dina Balearte
4. Canción “Dina asesina” se convierte en himno de protestas en Perú
5. Himnos del descontento en Perú
6. Perú: al grito de “Dina asesina, el pueblo te repudia”, manifestantes pidieron la renuncia de la presidenta
No Comments