© Disney-Pixar
ディズニー・ピクサー(Disney-Pixar)は、映画『リメンバー・ミー2』(Coco 2)の製作を正式に発表した。2017年公開の『リメンバー・ミー』(Coco)の続編となる本作は、2029年11月に劇場公開される予定である。
『リメンバー・ミー』は、メキシコの伝統的な祝祭である「死者の日(Día de Muertos)」を題材の一つとした作品である。世界的なヒット作となり、「死者の日」の神秘性と重要性やメキシコ文化を世界に伝えた作品となった。
第1作の物語は、音楽家になることを夢見る12歳の少年ミゲル(Miguel)を中心に描かれた。ミゲルの家族では何世代にもわたって音楽が禁止されており、ミゲルは「死者の日」の時期に「死者の国(Land of the Dead)」へ旅する。そこでの冒険を通じて家族の歴史に隠された真実が明らかになり、なぜ家族が音楽を禁じているのか、その理由も明らかになっていく。
メキシコのサンタ・セシリア(Santa Cecilia)を舞台とした第1作は、2017年に米国の映画館で公開された。世界興行収入は8億1430万ドルに達し、一時は歴代アニメーション映画興行収入ランキングで15位となった。
メキシコでは9億6500万ペソの興行収入を記録し、『アベンジャーズ』(The Avengers)の8億2700万ペソを上回って、同国で歴代最高興行収入を記録した映画となった。
2025年に続編製作を正式発表
ウォルト・ディズニー・カンパニー(The Walt Disney Company:Disney)は、2025年3月20日の年次株主総会で『リメンバー・ミー2』の製作を正式に発表した。発表を行ったのは、同社の最高経営責任者(Chief Executive Officer:CEO)であるボブ・アイガー(Bob Iger)である。
ボブ・アイガーは、本作がまだ製作の初期段階にあると説明したうえで、ユーモア、心、冒険に満ちた作品になると述べた。また、今後さらに情報を共有することへの期待を示した。
ピクサー・アニメーション・スタジオ(Pixar Animation Studios:Pixar)でも続編の製作が進められている。2029年の劇場公開が予定されているものの、2025年3月の発表時点ではストーリーの詳細は明らかにされていなかった。
D23で製作を改めて発表
カリフォルニア州アナハイム(Anaheim, California)で開催されたディズニーのコンベンション「D23(D23)」では、『リメンバー・ミー2』の製作が改めて正式に発表された。ディズニー・ピクサー(Disney-Pixar)は今回の新作について、イラスト、コンセプトアート、ストーリーボードを公開した。
発表では、成長したミゲルの姿が注目された。第1作では幼い少年だったミゲルが、続編では10代の少年として登場する。
公式画像には、10代になったミゲルと忠実な友人ダンテ(Dante)の姿が描かれている。また、ミゲルの曽祖母であるママ・ココ(Mama Coco)や、第1作の悪役であるエルネスト・デラクルスも再登場する。
現時点で判明している内容では、物語は第1作の出来事から数年後が舞台となる。
ベンジャミン・ブラットが発表
続編の発表は、米国人俳優ベンジャミン・ブラット(Benjamin Bratt)によって行われた。ペルー系のルーツを持つブラットは、英語版でエルネスト・デラクルスの声を担当した人物である。
『リメンバー・ミー2』の製作発表は、ソーシャルメディアで大きな反響を呼んだ。続編の製作自体はすでに知られていたが、ディズニーのコンベンションで第2作の製作が正式に確認されたことで、ソーシャルメディアだけでなくメキシコでも驚きをもって受け止められた。
「死者の日」が再び物語の重要な要素に
第1作では、「死者の日」が物語の重要な要素となった。ディズニー・ピクサーによる大規模なアニメーション映画として、この伝統的な祝祭の神秘性と重要性を世界中に伝える作品となった。
『リメンバー・ミー2』でも、「死者の日」が大スクリーンで重要な役割を果たすことになる。
第1作の製作チームが再集結
『リメンバー・ミー2』では、第1作の製作チームが再び作品に参加する。監督をリー・アンクリッチ(Lee Unkrich)、共同監督をエイドリアン・モリーナ(Adrian Molina)が務め、プロデューサーにはマーク・ニールセン(Mark Nielsen)が参加する。
リー・アンクリッチは第1作のほか、『トイ・ストーリー3』(Toy Story 3)も手掛けた。エイドリアン・モリーナは第1作で脚本を担当したほか、楽曲制作にも携わった。マーク・ニールセンは『トイ・ストーリー4』(Toy Story 4)や『インサイド・ヘッド2』(Inside Out 2)など、ディズニー・ピクサーの作品でプロデューサーを務めている。
第1作の製作チームは、「死者の日」とメキシコ文化について綿密な調査を行った。リー・アンクリッチは、『リメンバー・ミー』がメキシコの人々と、彼らが受け継いできた「死者の日」の伝統なしには存在しなかったと語っている。
また、リー・アンクリッチは、大切な人を失った人々への感謝を示し、彼らが大きな形でも小さな形でも、現在の人々が現在のような人間になるための道を切り開いてくれたと述べた。そのうえで、彼らを愛し、尊敬し、インスピレーションを受けていると語った。
第1作はアカデミー賞などを受賞
『リメンバー・ミー』は、第90回アカデミー賞(Academy Awards)の長編アニメーション賞(Best Animated Feature)と歌曲賞(Best Original Song)の2部門を受賞した。歌曲賞を受賞したのは「リメンバー・ミー(Remember Me)」である。
また、ゴールデングローブ賞(Golden Globe Awards)のアニメーション映画賞、英国アカデミー賞(British Academy Film Awards:BAFTA)のアニメーション映画賞、映画批評家協会によるアニメーション映画賞および歌曲賞も受賞した。
第1作は興行面でも批評面でも高い評価を受けた作品となった。
ピクサー作品として高い興行成績を記録
『リメンバー・ミー』は、世界興行収入8億1430万ドルを記録した。メキシコでは9億6500万ペソを記録し、同国で『アベンジャーズ』を上回る歴代最高興行収入となった。
第1作は2017年の公開後、国際的な賞も複数受賞した。アカデミー賞では長編アニメーション賞と歌曲賞を受賞し、歌曲「リメンバー・ミー(Remember Me)」も評価された。
ピクサーで続編製作が続く
『リメンバー・ミー2』は、過去の代表作の続編を製作する近年のピクサーの流れに続く作品である。ピクサーは、『インクレディブル・ファミリー』(Incredibles 2)、『インサイド・ヘッド2』(Inside Out 2)、『トイ・ストーリー』(Toy Story)シリーズなど、複数の続編作品を製作してきた。
『リメンバー・ミー2』のほかにも、『トイ・ストーリー5』(Toy Story 5)と『インクレディブル・ファミリー3』(Incredibles 3)が製作されており、いずれも今後数年間に公開される予定である。
完全新作作品との興行成績の違い
一方、ピクサーが近年手掛けた完全新作の作品では、非常に大きな興行収入を上げることが難しくなっている。
『バズ・ライトイヤー』(Lightyear)は2022年に公開され、興行収入は2億2640万ドルとなった。『マイ・エレメント』(Elemental)は2023年に公開され、興行収入は4億9640万ドルであった。
2029年11月に劇場公開予定
『リメンバー・ミー2』の公開は2029年11月に予定されている。第1作から数年後を舞台に、10代へと成長したミゲルが登場し、ママ・ココやエルネスト・デラクルスも再登場する。
一方で、続編の具体的なストーリーや、第1作の声優陣が今回の作品に参加するかどうかについては、現時点で明らかにされていない。第1作の監督を務めたリー・アンクリッチ、共同監督のエイドリアン・モリーナ、プロデューサーのマーク・ニールセンが再び製作に参加し、2029年の劇場公開に向けて製作が進められる。
参考資料:
1. Disney-Pixar anuncia Coco 2: Miguel y el Día de Muertos regresan al cine
2. Disney dan Pixar Umumkan Coco 2 akan Tayang 2029
3. Coco 2 Resmi Akan Digarap, Dijadwalkan Tayang 2029



No Comments