(Photo:Prensa Latina)
キト観光局(Quito Turismo)は2026年7月31日、エクアドルの首都キト旧市街で開催予定だったマッピングフェスティバル「キト・光のアメリカ(Quito Luz de América)」について、延期を発表した。同フェスティバルは2026年8月7日、8日、9日に開催される予定であったが、キト観光局は「不可抗力による事情」により延期を決定したと説明した。「不可抗力による事情」の具体的な内容については明らかにされていない。新たな開催日程を決定した上で、公式チャンネルを通じて市民へ通知するとしている。
今回の延期により、8月10日の祝日に向けてキトで予定されていた主要な観光イベントの一つが変更されることになった。
キト旧市街を舞台にした光と映像のフェスティバル
「キト・光のアメリカ」は、キト旧市街の歴史的建造物を舞台に、芸術、光、技術を組み合わせたマッピングフェスティバルである。マッピングとは、建物の外壁、壁面、記念碑など実際の立体的な表面に3D映像やアニメーションを投影する映像技術であり、幅広い年齢層の観客に視覚的な演出を提供するものである。
2026年版では、第3回となるフェスティバルとして、首都の歴史的遺産を中心に、記憶、文化、技術革新を組み合わせた観光ルートを創出することを目的としていた。
開催期間中は、キト旧市街にある5つの歴史的建造物と公園を舞台に、映像投影による演出が行われる予定であった。投影対象として予定されていた施設は以下の通りである。
- サン・フランシスコ教会
- 国立スクレ劇場
- 国立誓願バシリカ
- サント・ドミンゴ教会
- 天文台
これらはいずれもキト旧市街に位置する歴史的建造物である。また、市中心部北側にあるラ・アラメダ公園(La Alameda)の湖もフェスティバル会場となる予定であり、浮遊する滝の特別演出が計画されていた。
観光、文化、経済の活性化を目的に開催
「キト・光のアメリカ」は2024年から開催されており、ホテル業、飲食業、商業、交通業、観光事業者など観光関連分野の活性化を目的としている。
2025年版では36万5,439人が来場し、2024年より37%増加した。また、イベントに直接関連する消費額は約280万米ドルに達した。
2026年版では、3日間で約50万人の来場者を目標としており、キト観光局は旧市街の施設やサービス事業者と連携し、映像投影ショーに加えて、観光、飲食、宿泊などを組み合わせた取り組みを準備していた。同フェスティバルは、キトの歴史的空間を芸術と技術の舞台へ変える取り組みとして企画され、教会の外壁、歴史的建造物、記念碑などを映像演出の舞台として使用する予定であった。
キト旧市街は1978年に国際連合教育科学文化機関(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization:UNESCO)の世界文化遺産に登録されている。今回のフェスティバルでは、この歴史的地域を舞台に、芸術、光、技術を組み合わせた演出が計画されていた。
予定されていた観光向け企画
開催期間中は、来場者向けの特別企画も計画されていた。ホテルでは割引企画、レストランでは特別メニュー、カフェや旅行会社では特別プランの提供が予定されていた。また、一部の観光施設では営業時間の延長も計画されていた。
これらの企画は、3日間の映像投影ショーとともに、観光や飲食体験を充実させることを目的としていた。
祝日期間中のイベントは予定通り実施
キト観光局は、「キト・光のアメリカ」が延期された一方で、2026年8月10日の祝日期間中に予定されている文化、観光、食、娯楽関連のイベントは継続すると発表した。
市営企業であるキト観光局は、「ウエカフェスト2026(HuecaFest 2026)」をはじめ、市内各地で行われるイベントや観光企画は予定通り開催すると説明した。
参考資料:
1. Se suspende la edición 2026 del Festival de Mapping ‘Quito Luz de América’ prevista para agosto
2. Festival de Mapping en Quito se posterga, ya no se realizará este 7, 8 y 9 de agosto de 2026
3. «Quito, Luz de América», festival que iluminará la capital de Ecuador



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