(Photo: Cortesía de la Empresa de Pasajeros.)
2026年4月1日から、キト市(Quito)では「統合収受システム(Sistema Integrado de Recaudo)」が導入され、メトロ(Metro)、トロレブス(Trolebús)、エコビア(Ecovía)の運賃支払い方法が一元化される。この新しいシステムにより、利用者は「市民アカウント(Cuenta Ciudad)」というプラットフォームを活用し、カード、身分証明書、またはQRコードを使って運賃を支払うことができるようになる。
これにより、現金での支払いは段階的に廃止され、デジタル化された支払い方法が普及することが期待されている。「市民アカウント」は、メトロ、トロレブス、エコビアの全ての交通機関で適用されるため、利用者は複数の支払い手段を使い分ける手間がなくなる。また、このデジタル化は、乗客の流れをスムーズにし、駅での行列解消にも寄与することが見込まれている。
キト市のモビリティ担当長官、アレックス・ペレス(Alex Pérez)は、このシステムの目的として、乗客の流れを効率化し、コインや手動支払いの使用を減らすことを挙げている。市役所は、約6ヶ月後に都市バス(民間運行のものも含む)にも同じ支払い方法を導入する予定であり、さらに市営交通全体での統一が進むことが予想されている。
キト市の統一運賃支払いシステムでは、料金体系に変更はなく、以下のように設定されている:
- 一般料金:35セント(USD)
- 子供や高齢者:割引料金で17セント(USD)
- 障害のある人々:優遇料金で10セント(USD)
これらの特典は、カードを取得する際に確認され、利用者が適用される料金を確実に受けることができる。また、このシステムは家族アカウントをリンクする機能も提供しており、家族内での運賃支払いを一元管理できる。特に子供については、個別にカードを持つことが推奨されており、システムが自動的に料金を認識し、適切な料金が適用される。
完全なる現金排除までの移行期間中は、現金での支払いが引き続き受け入れられる。現金で支払う利用者にはQRコードが提供され、徐々に物理的な現金使用は排除される。これにより、利用者が新しい支払い方法に慣れる過渡期をスムーズに進めることができる。
この新システムの導入は、キト市の交通機関における効率性向上を目指すものであり、今後のデジタル化に向けた重要な一歩となるだろう。しかし、移行に伴うデジタルアクセスや個人情報管理の問題にも慎重に対応していく必要がある。
市民カードの登録方法と利用方法
市民カード(Tarjeta Ciudad)を利用するためには、市役所が提供するデジタルプラットフォームで登録を行う必要がある。登録には以下の情報が求められる:
- 氏名(Nombre completo)
- 身分証明書番号(Número de cédula)
- 指紋コード(Código dactilar)
- 電話番号(Teléfono)
- メールアドレス(Correo electrónico)およびパスワード(Contraseña)
- 個人データの取り扱いに同意すること
登録を完了すると、市民カードシステムを利用することができる。アカウント作成後、システムはQRコードを生成し、物理カードや身分証明書にチャージができるようになる。チャージは、デビットカードやクレジットカードを使って1米ドルから30米ドルの範囲で行うことができる。
また、メトロ、トロレブス、エコビアの各駅や、ピチンチャ銀行(Banco Pichincha)のアプリを通じてチャージが可能であり、さらに市役所は、店舗、薬局、ショッピングセンターなどに8,000以上の追加チャージポイントを設置する予定だ。
停留所、カード、支払い方法のガイド
2026年4月1日の導入に向けて、キト市は新しい都市運賃徴収システムの移行を加速させており、停留所での技術的な準備や新しい支払いカードの配布が進められている。この新システムにより、地上輸送ルートにおいて異なる運賃が適用され、利用者は一元化された支払い方法を利用できるようになる。
市民カードの導入
新しいカードを利用するためには、「市民アカウント」というプラットフォームに登録していることが必須条件となる。2026年3月17日現在、キトのメトロでは、2023年11月から826,000以上の「市民カード」が作成されており、そのうち60,000件が2026年2月から3月にかけて開設されたものである。
物理カードの配布は、2026年3月9日から始まっており、好評を博している。初週には9,700枚以上のカードがシステムの利用者に手渡され、現在も配布が続いている。
市役所は最初の30万枚を無料で提供しており、残り290,300枚が配布予定だ。市民は、身分証明書を提示することで、以下の駅でカードを受け取ることができる:
- エル・ラブラドール(El Labrador)
- リオ・コカ(Río Coca)
- マリン・セントラル(Marín Central)
- プラヨン・デ・ラ・マリン(Playón de la Marín)
- エル・レクレオ(El Recreo)
- グアマニ(Guamaní)
- モラン・バルベルデ(Morán Valverde)
- カプリ(El Capulí)
- キトンベ(Quitumbe)およびカルセレン(Carcelén)のターミナル
これらの駅では、カードの配布に加えて、アカウント作成やサービスのアクティベーションに関するサポートも提供されている。
進行状況とよくある質問
市営交通機器の設置状況はどうなっているか?
キト市の乗客輸送会社(Empresa de Pasajeros)のマネージャー、ハビエル・バスケス(Xavier Vásquez)によると、物理的な設備の設置は80%完了しており、新しいバリデーター(運賃精算機)、改札機、ATM(自動支払い機)がすでに設置されている。この新しい設備により、2026年4月1日からは乗客が迅速にプラットフォームにアクセスできるようになる予定である。
市民カードのチャージはどこでできるか?
最初は、メトロ、トロレブス、エコビアの各駅や、ウェブサイト「キト・セ・ムエベ(Quito se Mueve)」でチャージが可能となる。その後、8,000を超えるチャージポイントが市内に設置され、地域の店舗や薬局でもチャージができるようになる予定である。
カードを紛失した場合、お金は失われるのか?
カードを紛失しても、残高は失われることはない。お金は「市民カード」というデジタルアカウントに関連付けられており、物理的なカードには関連していない。万が一カードを紛失した場合でも、デジタルチャンネルからカードをすぐにブロックすることができるため、安全である。
カード紛失時の対応方法
カードを紛失しても、身分証明書を使用して引き続きサービスを利用できる。残高はデジタルアカウントに紐づいて管理されているため、物理的なカードに依存することはない。さらに、紛失したカードはデジタルチャンネルを通じてブロックし、新しいカードと交換することができる。このため、安心してサービスを利用し続けることができる。
硬貨で支払い続けることはできるのか?
引き続き現金での支払いは可能である。駅やATMには現金を受け付けるスタッフが配置されており、現金での支払いも受け入れられる。しかし、行列を避けるためには、電子的な支払い方法を使用することが推奨されている。
子供には自分のカードが必要か?
最も推奨されるのは、各子供が自分専用のカードを持つことである。親は自分の「市民カード」に子供をリンクすることもできるが、個別のカードを持つことで、システムが自動的に割引料金(0.10米ドルまたは0.17米ドル)を適用することができる。
カード以外の支払い方法はあるか?
ユーザーは、身分証明書を使用してアクセスすることも可能で、これが「市民カード」にリンクされている必要がある。また、公式ウェブサイトで生成したQRコードを使用して支払いを行うこともできる。
交通の変更:閉鎖される停留所のスケジュール
新しい機器の設置を完了するため、技術的な作業が進められており、それに伴い一時的にいくつかの駅でサービスが停止される。エル・ラブラドール(El Labrador)およびプラヨン・デ・ラ・マリン(Playón de La Marín)の駅は通常通り運行しているが、今週中に7つの停留所が閉鎖される予定である。
参考資料:
1. Esta es la guía completa para conseguir tu Tarjeta Ciudad y pagar el pasaje en el Metro, Trolebús y Ecovía desde el 1 de abril
2. Paradas, tarjetas, métodos de pago: esta es la guía del nuevo cobro de pasajes urbanos en Quito
3. registrarse en la plataforma digital habilitada por el Municipio.


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