（Photo：Metropolitan Transportation Authority/ Frickr）
ニューヨーク市のエリック・アダムス（Eric Adams）市長は10月2日火曜日、ラテンアメリカを訪問し、移民が大量に押し寄せ、シェルター・システムが圧倒され、財源が枯渇しているため、同市に亡命しないよう説得すると述べた。
民主党の市長は今週4日間の日程でメキシコ、エクアドル、コロンビアを訪問する予定だ。まずメキシコでのノース・キャピタル・フォーラムに出席し、政府高官と会談、その後、エクアドルのキトで会議を行い、コロンビアのボゴタに移動する。最後に、多くの移民が米国に向かう際に通過するダリエン地域を訪問する。メキシコでの市長の旅費は米メキシコ財団が負担する。エクアドルとコロンビアの旅費は市長が自腹で負担し、市国際課のエドワード・マーメルスタイン委員と市移民局のマヌエル・カストロ委員が旅費を負担する。ニューヨーク市警情報局が組織する市長の警護は、市が負担する。アダムスのラテンアメリカツアーは水曜日にメキシコで始まる。
市長の視察は、毎日約600人の亡命希望者が到着しているタイミングで行われる。アダムス市長は今回の視察で、移民密入国者からもたらされ、ソーシャルメディア上で流布している誤報と呼ばれるものに対抗する。市長は、ラジオ局、テレビ局、新聞紙面などに出演し、潜在的な移民がニューヨークに来るのを阻止するよう呼びかけると述べた。これは、国境で配られたチラシや、シェルターでの滞在を制限しようとするなど、亡命希望者を阻止しようとする広範なキャンペーンの一環である。
「定員に達している」。「ニューヨークに来たからといって、5つ星ホテルに泊まれるわけではないことを伝えたい。ここに来たからといって、自動的に働くことが許されるわけではない」とアダムスはコメントした。アダムスは、連邦政府の移民政策の変更と、移民の流入を管理するための資金援助を求める緊急の嘆願を数回行なったが、その結果、市はホテルスペースの賃貸、緊急シェルターの新設、亡命希望者への公的扶助の提供などに120億ドルの費用がかかると述べた。
アダムスはニューヨークのシェルター規則を強化し、過密状態を理由に、市が運営する政府系施設での成人移民の滞在を30日間に制限した。市はまた、何十年も前の法的合意にも抵抗している。火曜日、市はシェルター人口が急増する非常事態の間、この措置の一時停止を認めるよう裁判官に要請した。
ニューヨーク州、イリノイ州、その他の地域の市や州知事は、連邦政府に対し、移民が労働許可証を取得しやすくするよう求めている。その要求に応える一歩となったのがベネズエラ移民に対する特別措置で、バイデン政権は先月、在米ベネズエラ人約47万2,000人に労働許可証を申請できる「一時保護資格」を与えた。
アダムスとニューヨーク州のキャシー・ホーチュル（Kathy Hochul）知事は、移民を法的サービスにつなげるための新たな州予算として3800万ドルを拠出すると発表している。しかし、一般的な移民に対する労働許可証を迅速に発行するには、不法に国境を越えた亡命希望者に対する労働許可証の強制的な6ヶ月の待機期間を短縮するための議会法が必要である。議会の統制が分断されているため、そのような法案が通る可能性は低い。
アダムスは最近、過密状態の中、市が運営する施設での成人移民の滞在期間をわずか30日間に制限することで、ニューヨークのシェルター規則を厳格化する動きを見せている。市はまた、希望者にシェルターを提供することを義務づける数十年来の法的合意にも異議を唱えている。火曜日、市は裁判官に対し、シェルター人口が急増する非常事態の間、この規則を一時停止することを認めるよう要請した。
この1年間で11万7000人以上の移民がニューヨークを訪れている。一時は月に1万人の移民を受け入れていたニューヨークだが、その数は大幅に増えそうだとアダムスは指摘した。
参考資料：
1. Alcalde de NY visitará Latinoamérica con mensaje para solicitantes de asilo: la ciudad está llena
2. Adams heads to southern border with message for migrants: Don’t come to NYC
3. New York City mayor heads to Latin America with message for asylum seekers: ‘We are at capacity’
No Comments