今年もカーニバルの季節がやってきた。ブラジルのカーニバルといえば、やはりリオ・デ・ジャネイロのそれが有名で、誰もが真っ先に想像するのではないだろうか。連日200万人の観客がリオの街を埋め尽くすという。私も長年、リオのカーニバルを見ることを夢見てやまないが、未だ願いは叶っていない。2月末の開催、これがまた曲者で、なかなかこの時期に休暇を取れないのである。その上、ブラジルはあまりにも遠く、週末ブラジル、なんてことは全くもってできないのである。事実、世界一周(赤道全周) の距離が40,075 kmである一方、日本−ブラジル間はその距離17,371 kmと、おおよそ地球半周に値する。
ブラジルのカーニバルを訪れるのが難しい日本人であっても、サンバ・カーニバルを楽しむすべが実はある。東京観光の名所である浅草で、なんと8月の最終土曜日に毎年それが催されているのである。1981年に始まったこのお祭りは、今や50万人もの観客を1日で浅草に呼び込み、一大夏の風物詩として定着した。
なお、このサンバカーニバル。日本だけで有名というよりは、北半球における最大規模のものであるということから、世界でも知名度を上げてきている。
その名の通り浅草サンバカーニバルのルーツはブラジルのカーニバルにある。しかし、そこには”日本らしさ”も残っており、極めて興味深い。
私のようにもし、ブラジルにカーニバルシーズンに行けなくても、気落ちする必要はない。日本にそれがあるのだから。
イベント名: 浅草サンバカーニバル
日付: 毎年8月最終土曜日
時間: 13:00~18:00
入場料: 無料
場所: 東京/浅草
ホームページ: http://www.asakusa-samba.org
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