米国運輸省がキューバへの緊急貨物便を承認

運輸省(United States Department of Transportation:DOT)は7月16日、COVID-19のパンデミックと長引く経済封鎖によってキューバ傷んだキューバ国民に向け、緊急支援物資の輸送を許可した。これは先日キューバ全土で7月11日に発生した大規模な抗議活動への米国政府の回答とも言えよう。キューバではスーパーに長蛇の列を作っても食料品が手に入らず、ブラックマーケットでは必需品が法外な金額で売買されている。国産ワクチンを作っても、注射器がないことから摂取が進まないなど物資不足も度を超えていた。なお抗議活動において求めていたのは生活必需品不足、仕事がないこと、自由が制限されていることに怒りを表していた。(詳細はこちら

米国が承認したのは、IBCエアウェイズ(IBC Airways)とスカイウェイ・エンタープライズ(Skyway Enterprises)で、9月下旬までマイアミからハバナまで、人道支援物資や米国大使館向けの外交貨物を運ぶ予定だ。

トランプ政権は2020年8月、キューバ政権に改革を迫ることを目的とした経済的圧力を追加でかけており、限られた数の公認チャーター便を除き、米国とキューバを結ぶチャーター便の運行許可を停止した。今回の一時的解除はそれ以来のことである。

なお、今回政府を突き動かしたのは隣国の友人たちが困っていることもあろうが、それらの人が米国に次々と流れ着く可能性があること、さらには南フロリダのこれらの航空会社の要請にもよる。

IBCは要請書の中で、食料品、医薬品、衛生・医療用品を含む個人用小包を輸送する予定と語った。IBCが保有するのはサーブ(Saab)340型機 7機で、キューバの複数の箇所への輸送を週5便行いたいと求めていまる。元々は週2便の運航要請をしていたが7月21日に修正した。一方のスカイウェイは、ターボプロップ機であるショーツ(Shorts)360を使い運航する予定だ。

なおトランプ時代の命令は廃止されたわけではない。今回のデモを受けジョー・バイデンは対キューバ政策の「広範な見直し」を行うとしているが、そもそも今回のような航空会社による要請の場合、認められた例外として準拠していると判断され承認が降りた。国務省は、キューバへの人道支援に関心のある他の米国航空会社に対しても、免除申請を促進するなど意向を示している。キューバは現時点において人道支援の受け入れについてコメントしていない。「トロイの馬」とディアス・カネルは前々から人道支援については警戒している。

 

8月17日追記:

スカイウェイ・エンタープライズは、ハバナ(La Habana)への運行20便の運航(7月22日〜9月28日)と、週2便(9月28日〜11月30日)の許可を得ている。また、7月22日から11月30日までの間、サンティアゴ・デ・クーバ(Santiago de Cuba)、マタンサス(Matanzas)、オルギン(Holguín)、サンタ・クララ(Santa Clara)、カマグエイ(Camagüey)へ週1便の運航することも可能となっている。

IBCエアウェイズも、ハバナ、サンタクララ、カマグエイ、サンティアゴ・デ・クーバ、マタンサスの各空港へ週5便の運航を許可されている。

3社目の許可を目指すスウィフト・エア(Swift Air company)社(アイアエロ・エアウェイズ(iAero Airways))によるサンタ・クララとオルギン向けの輸送承認は8月16日週に行われるはずだ。

 

参考資料:

1. US DOT approves emergency cargo flights to Cuba
2. EEUU aprueba solicitud de aerolíneas de carga para vuelos charter a Cuba con ayuda humanitaria
3. Estados Unidos autoriza diez vuelos semanales a Cuba con ayuda de emergencia

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