エクアドル大統領選2021:5月24日ラッソ新政権誕生 でもお伝えしたとおり、エクアドルでは24日からギジェルモ・ラッソ(Guillermo Lasso、65歳)が国の代表となった。
https://twitter.com/LassoGuillermo/status/1396858303574126596
大統領はその就任セレモニーで “Que la voluntad del gobierno, será la voluntad del pueblo, movido por los mismos objetivos y las mismas esperanzas. Nuestra intención es maximizar la capacidad para servir al Ecuador” と発言した。つまり、政府は国民と同じ目的、希望を叶えるための意志と一致しており、エクアドルのために全力を尽くすとした。
国会議事堂行われた就任式には、ラテンアメリカ、スペインをはじめとし30カ国から多くの要人が参加した。主な人物としては南米ブラジルからはJair Bolsonaro(ジャイル・ボルソナロ)大統領 パラグアイ大統領 Mario Abdo(マリオ・アブド)、カリブからはハイチ大統領 Jovenel Moise(ジョブネル・モイーズ)、ドミニカ共和国からはLuis Abinader(ルイス・アビナデール)大統領、スペインからは国王Felipe VI(フェリペ6世)だ。コロンビア、チリ両国の大統領は国内事情のため欠席した。
華々しく始まったラッソ政府。今日からが勝負だ。エクアドルには解決しねばならない事象がたくさんある。COVID-19のパンデミックは国内生産の70%を麻痺させ、60万人以上の失業を生んだし、その国における極貧層は7.6%から12.8%に急増した。
ラッソは選挙キャンペーンで公約の1つに、政府誕生から100日間で900万人のエクアドル人の予防接種を完了させるとし、本日までにワクチン提供依頼のために米国、中国、ロシアの製薬会社にアプローチをしている。なお本日までに国民1,700万人中、予防接種した人の割合はたった3%でしかない。なお感染拡大で財政赤字も増幅しその金額は7,000百万ドル以上にも及ぶ。
保守・右翼陣営であるこの元銀行家は長らく続いた左翼政権とどのような違いを見せてくれるのだろうか。極めて楽しみである。
なお、余談にはなるが本日参加したコロンビア関連のイベント。当初は外務大臣の参加が予定されていたが、急遽イヴァン・ドゥケ大統領の代わりに本就任式に参加することになったと、欠席となった。備忘的に記しておこう。
セレモニーの全部を確認したい方は下記から。着任の宣言等よりも、来賓がレッドカーペットを通り会場入りするところや、人々が纏う色とりどりの民族衣装に興味を吹かれた。式とは全く関係ないことではあるが、動画内手話の人が宙に浮いて見えるのも面白い。
ギジェルモ・ラッソ大統領に関する記事はこちらから。
参考資料:
1. Asamblea Nacional se engalana para investidura de Guillermo Lasso como el cuadragésimo séptimo presidente de Ecuador
2. Ecuador: asume el cargo el presidente electo Guillermo Lasso
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