エクアドル大統領選2025:各候補者は選挙戦のラストスパートをかける

(Photo: GK)

2025年2月9日の大統領選挙を数日後に控え、候補者たちは全国各地を回り、ソーシャルネットワークを駆使して自らの提案や政治的立場を再確認している。各都市で予定されているクロージング・イベントで、各候補者は自らのメッセージを固め、支持者を動員しようとしている。市民革命の候補者ルイサ・ゴンサレス(Luisa González)は、雇用の再活性化と教育制度の強化にメッセージを集中させている。彼女は演説の中で、エクアドル人の才能を成長のための真の機会で支援しなければならないと強調した。

世論調査によると、国民民主行動(ADN)の支持を得て再選を目指すダニエル・ノボア(Daniel Noboa)大統領候補と、Revolución Ciudadana-Retoのルイサ・ゴンサレス候補が、国内の投票意向をリードしている。両候補は今後4年間の政治シナリオを決定する票を獲得するため、いくつかの都市を視察する広範囲なアジェンダを展開した。

 

ノボアは沿岸部のマナビ県を回り、アスアイ県とエル・オロ県に足を伸ばした。大統領候補の支持者たちは、「一回だけ」と繰り返し呼びかけながら、次の日曜日の選挙での勝利を願っている。ノボアはキャンペーンを行うために、4回もシンシア・ゲリベルト(Cynthia Gellibert)を「担当副大統領」として指名し、大統領職を任せてきた。

 

ルイサ・ゴンザレスは、サント・ドミンゴ・デ・ロス・ツァキラスやキトなどの地方を回った。ゴンサレスは、雨の中待っていてくれた支持者に感謝し、「主がエクアドルを祝福し、祝福を注いでくださるように」と訴えた。市民革命の候補者は、自身のソーシャルネットワークXで、月曜日にはクエンカ、その後木曜日のグアヤキル オクトゥブレ通り9番地で選挙キャンペーンを終了する予定であることを発表している。時間は未定となっている。

 

愛国社会党(PSP)のアンドレア・ゴンサレス(Andrea González Nader)候補は、アンデス中央部チンボラソ県の県都リオバンバの街を歩き、ラ・メルセドとラ・コンダミンの市場も訪れた。彼女のキャンペーンは経済問題とドル化に焦点を当てており、他の候補者とは異なる立場を取っている。また、モンテクリスティ憲法の経済政策への影響についても疑問視してい流のが特徴だ。彼女は他の候補者とは異なり、デジタルメディアを通じてのキャンペーンで締めくくることを発表しているが、具体的なSNSや時間についてはまだ発表していない。

 

Construye運動の候補者であるエンリ・クカロン(Henry Cucalón)候補は、もし彼が政権を取ったら早々に採掘資源が組織犯罪の手に渡らないよう、規制された採掘部門促進のために採掘公簿を公開すると述べている。先週末はロス・リオス県を中心にキャンペーン活動を行っており、記者会見を通じ政府計画も発表している。

彼が強調するのは時間労働と反腐敗も関する提案だ。彼は、雇用創出のための代替手段として時間労働を擁護している。ただしこの方法が労働の不安定化を意味しないことを前提(保証)としている。現在のところ、キャンペーン閉幕イベントはキトで14:00から15:00の間に行われることが確認されている。

 

パチャクティック運動のレオニダス・イサ(Leonidas Iza)候補は、木曜日にアンデス北部の都市オタバロを訪れ、「すべてのコミュニティの福祉と発展のために働く」ことを誓った。土曜日、イサ候補はクエンカで数百人の支持者と先住民族グループに伴われ、先祖伝来の儀式に参加した。また候補者は自身に対する偽情報の拡散を非難し、キャンペーンの公式情報は彼の個人アカウントにのみ存在すると強調している。キャンペーン閉幕イベントはキトで行われ、以下のような一連のイベントが予定されている:

10:00:大衆経済・連帯経済フェア
14:00
:クツグラグア(Cutuglagua)からのキャラバン
16:00:芸術イベントと、一連のイベント

 

社会キリスト教党(PSC)の候補者、エンリ・クロンフレ(Henry Kronfle)もキトのダウンタウンで同じことを行い、商人が恐怖の中で働くことがないよう治安を強化するという公約を証明した。先週末、クロンフレはグアヤス県のダウレを、同州の下院議員候補を伴った車列で訪問した。

 

民主党左派のカルロス・ラバスカル(Carlos Rabascall)候補は起業家精神を促進するための7億ドル基金の創設など、若者に向けた提案を発表した。候補者は3つのインタビューに応じた。さらに、インスタグラムのような自身のネットワーク上では、他の候補者をジョークを交えて紹介する出版物も発行している。

 

民衆統一候補のホルヘ・エスカラ(Jorge Escala)は、グアヤス県のミラグロスを視察し、農民社会保障や職人漁業組合の代表と会談した選挙戦以来、彼は公立大学への無料アクセスを保証し、定員を増やし、高等教育予算を改善する必要性を強調してきた。また、学生に対する有給の職業前インターンシップを提案した。選挙戦のクロージングイベントは報告されていない。

 

2月9日の投票に向けて警備と管理のために全国で約10万人の制服組が動員されることが分かっている。このうち5万7000人が警察、4万3000人が現役の軍人と予備役である。

木曜日から、エスメラルダス、グアヤス、マナビ、サンタ・エレナ、エル・オロ、ロス・リオス、オレリャーナ、スクンビオスの治安ブロックが危険性が高いと判断した250の投票所では、事件の可能性に備えて軍隊が投票所内に入る。軍隊と警察には1,000万ドルが提供されている。

#エクアドル大統領選2025

 

参考資料:

1. Última semana de campaña electoral en Ecuador
2. Elecciones 2025, candidatos intensifican sus actividades antes del cierre de campaña

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