(Photo:La jornada)
暴力によって傷ついた数か月を経たこの都市から、シェインバウム(Claudia Sheinbaum Pardo)大統領は、「シナロア(Sinaloa)はひとりではない。その州知事とメキシコ全体がここにいる。軍隊と内閣全員がシナロア州の皆さんと共にある」とシナロアが暴力に直面しても孤立していないと表明した。
州知事ルベン・ロチャ・モヤ(Rubén Rocha Moya)や連邦政府関係者に同行され、大統領は昨日もシナロア州での公務巡回を続けた。同州はすでにほぼ18か月にわたり、シナロア・カルテル(Cártel de Sinaloa)の指導者イスマエル・エル・マヨ・サンバダ(Ismael El Mayo Zambada)の誘拐と、2024年7月の米国当局への不規則な引き渡しを契機とした犯罪組織間の衝突により、混乱状態が続いている。
シェインバウム大統領はメキシコ人の歴史的な抵抗力を引き合いに出し、シナロア州民に対して、困難に直面しても「ともに前進できる」と励ました。
Durante la gira de dos días por Sinaloa, avanzamos en acciones de seguridad, educación, salud, infraestructura, agua, apoyo al campo y Programas para el Bienestar. pic.twitter.com/pWZW466Y2b
— Claudia Sheinbaum Pardo (@Claudiashein) March 1, 2026
メキシコ社会保障機関(Instituto Mexicano del Seguro Social:IMSS)の専門病院建設の起工式には何千人もの人々が集まった。大統領は国内で最も暴力的な場所の一つであり、シナロア・カルテルの派閥の一つ、ロス・チャピトス(Los Chapitos)の拠点でもあるこの土地で専門病院建設開始式を主導した。灼熱の太陽の下で熱狂的な歓声を上げた。これに応えて、大統領は、メキシコの麻薬カルテルに火力を供給するほとんどの武器が米国から来ていることに触れ、「米国は自らの役割を果たさなければならない」と違法武器流入対策を求めた。式典には、ルベン・ロチャ(Rubén Rocha)州知事、連邦政府関係者、そして建設予定地に集まった数千人の市民が参加した。
大統領は米国政府に対しても明確なメッセージを送った。というのも、同国からは組織犯罪グループに火力を供給する大半の武器が流入しているからである。「隣国に対して、交渉できない原則があることを私たちは非常に明確に理解している。私たちは常に真実を語る。もし彼らが望まないなら――私たちが手助けしている通り――メキシコから米国への麻薬の流通を止めることと同様に、米国からメキシコへの武器流入を止めるためにも彼らは自らの役割を果たさねばならない。原則は非常に明確である。主権は交渉できない。メキシコは自由で独立し主権を有する国であり、ここで決めるのはメキシコ国民である。民が命じるのである。」
また同州住民に対するステレオタイプを生産し続ける米国メディアに対しては「よく、遠くまで、力強く聞け。シナロアは働く男性と女性のものであり、メキシコの食料庫であり、仕事であり、観光地である。問題がどんなに困難でも、私たちが共にいれば、必ず前に進めるのだ」と強調した。
大統領によるメッセージへの反応は即座であった。炎天下の中、集まった何千もの人々は熱狂的な歓声を上げた。
大統領がこの州都――国内でも最も暴力の激しい都市の一つであり、各種報告によれば世界で6番目の危険都市である――に滞在したことで、常時展開している軍隊の存在がさらに強化された。日夜、連邦治安部隊(Seguridad Federal)および陸軍(Ejército)の隊員による巡回に加え、ハンヴィー(Humvee)やサンドキャット(Sand Cat)型の高火力武器を搭載可能な軍用車両も配備された。
大統領は、暴力の文脈に置かれたシナロアの住民を励ますため、メキシコ国民の歴史的な抵抗力に言及しつつ支援を表明した。この暴力により、シナロア州企業家評議会(Consejo Sinaloense de Empresarios)によれば、4,500社以上の企業が閉鎖され、19,000以上の雇用が失われたという。
シェインバウム・パルドは、自身の最新著書『グランデサ(Grandeza)』で、前大統領アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(Andrés Manuel López Obrador:AMLO)が、メキシコ国民の価値観――連帯、友愛、隣人愛、自然や祖国への愛――は「非常に遠い過去、先住民の民から受け継がれたものである」と強調していることを思い起こした。
「それはメキシコそのもの、歴史、力、偉大さから来ている。したがって、どれだけ問題が複雑であろうと、メキシコとその民衆の偉大さによって、私たちは常に前進するのである」と述べたのは、ハリスコ・ヌエバ・ヘネラシオン・カルテル(Cártel Jalisco Nueva Generación)の指導者ネメシオ・オセゲラ・セルバンテス(Nemesio Oseguera Cervantes)、通称「エル・メンチョ(El Mencho)」の失脚後、大統領が国内を初めて訪問した際のことである。
組織犯罪のメンバーによる衝突を経験してきた――数年前には「クリアカナソ(Culiacanazo)」と呼ばれる事件にも直面した――この首都の住民たちは、早朝から大統領を迎えるための行動を開始した。自家用車、バン、バスで会場に向かい、支援のメッセージが書かれた数千枚のカードを配布した。
連邦政府によれば、参加者は3万人に上ったとされるが、現場にいた人々のより控えめな推計では「1万人を超えない」との声もあった。
強い日差しと一時間以上の遅れのため、数百人が大統領到着前、あるいは演説中に耐えられず退場する事態となった。
その前に、ロチャ・モヤ知事は大統領の支援と、州内の暴力対策のための軍の派遣に対する感謝を述べた。「安全保障上の問題から抜け出すために助けてもらえたのは大きなことである。完全に解決したわけではないが、まだ抱えている問題はある」と述べた。ルチャ知事は、陸軍、海軍(Marina)、国家警備隊(Guardia Nacional)、および市民安全保護省(Secretaría de Seguridad y Protección Ciudadana)の隊員による単なる存在だけでも、その支援がなければ「我々はまだ問題を抱え続けていたであろう。それはすでに克服しつつあるが、終わってはいない。我々は引き続き注意を払わなければならない。その特別な支援に対して、大統領、シナロアの人々から心からの抱擁を受け取ってほしい。我々が最も望んでいるのは、皆が切望する平和であり、それによって生産を続け、我々が最も得意とすること――食料を生産すること――を続けることなのだ」と述べ、また、大統領が昨日述べた通り、シナロア州民のニーズへの対応が引き続き行われることを述べた。
参考資料:
1. Sheinbaum: Sinaloa no está solo frente a la violencia
2. “Sinaloa no está solo, todo México está aquí”: Sheinbaum

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