(Photo:Cancillería ecuatoriana)
エクアドル政府が最も高い栄誉として授与する勲章「国民功労勲章(Orden Nacional al Mérito)は、通常、国家元首や各分野で卓越した功績を挙げた人物に授与される。しかし、現在、政府はこの勲章のメダルが不足いるとしている。外交省はまた、106個のメダルを新たに購入するためのプロセスを中止したことも発表している。背景に国内の供給業者が政府による調達に関心を示さなかったことがあり、結果外務省はこのメダルの購入プロセスを一旦終了させている。発表された文書には、供給業者が関心を持たなかった理由は明記されていないが、金の国際的な価格が一オンスあたり5,000米ドルを超えていることが主な要因として挙げられている。
エクアドルの国民功労勲章:栄誉ある勲章とその重要性
国民功労勲章は、エクアドル共和国の大統領によって授与される勲章で、エクアドルの栄誉ある勲章の中で2番目に高い位置を占めている。この勲章は、1929年11月2日に当時の大統領イシドロ・アジョラ(Isidro Ayora)によって設立され、現在まで有効な規定に基づいて授与されている。
国民功労勲章は、エクアドル国家に対する奉仕や顕著な貢献を称えるために設立されたものであり、大統領が、個人の裁量または各省庁の勧告に基づいて勲章を授与する受賞者を決定する。受賞者は、民間、軍、警察分野で優れた功績を上げた人物が想定されている。
国民功労勲章は、6つの階級で構成されており、それぞれの階級は受賞者の功績に応じて授与される。これらの階級は、エクアドルにおける最高の栄誉を象徴しており、受賞者の社会的地位や貢献度を反映している。以下がその詳細である:
- グラン・コジャル(Gran Collar)
最上級の栄誉。エクアドルで最も高い栄誉を授与される。 - グラン・クルス(Gran Cruz)
非常に高い功績を認められた者に与えられる。 - グラン・オフィシアル(Gran Oficial)
国に対する特筆すべき貢献をした者に授与される。 - コメンダドル(Comendador)
重要な貢献を果たした者に対して授与される。 - オフィシアル(Oficial)
一部の特別な功績を認められた者に授与される。 - カバジェロ(Caballero)
基本的な功績を称えるための最低階級。
勲章のリボンは、受賞者の功績に応じて異なるデザインである。グラン・コジャルのリボンの場合は黄色であり、最上級の栄誉を象徴している。その他の階級のリボンには、黄色のベースに細い青と赤の縞模様が入っており、功績に応じた区別がされている。
グラン・コジャルのメダルは、金製で直径8センチメートルのサイズを誇り、銀製の十字架に金のチェーン(長さ100センチメートル、幅4センチメートル)が取り付けられている。このデザインは、キト(Quito)にあるイエズス会教会の中央祭壇に飾られたリボンを模していると言われており、エクアドル政府にとって最も権威ある勲章であり、国家の功績を称えるための重要なシンボルである。
「グラン・コジャル」を受賞したエドムンド・ゴンサレス
エクアドル政府は、2025年1月28日にベネズエラのエドムンド・ゴンサレス・ウルティア(Edmundo González Urrutia)に対して「国民功労勲章グラン・コジャル」を授与することを発表した。この勲章は、ゴンサレス・ウルティアの長年にわたるベネズエラ民主主義への貢献と政治的努力を称えるものとされ、授与式は2025年1月30日にエクアドルのキトで行われた。
ゴンサレス・ウルティアはキトのタバベラ国際空港(Aeropuerto internacional de Tababela)に到着後、エクアドル外務大臣ガブリエラ・ソマフェルド(Gabriela Sommerfeld)によって公式に迎えられた。到着時、ゴンサレス・ウルティア氏はSNS(X/旧Twitter)を通じて感謝の意を表し、「エクアドル政府から、すべてのベネズエラ人を代表して、謙虚にこれらの栄誉を受け取ります」と述べた。
エクアドルには約47万人のベネズエラ人が住んでおり、ゴンサレス・ウルティアの到着に際しては、彼を支持する人々が宿泊先のホテル前に集まり、歓迎の意を示した。
ダニエル・ノボア(Daniel Noboa)大統領は、ゴンサレス・ウルティアのベネズエラ民主主義回復に向けた戦いに強い支持を表明するとともに、サロン・アマリジョ(Salón Amarillo)で行われた授与式でゴンサレスにメダルを授与した。また、自身の選挙期間中にあったノボアは、ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolás Maduro)政権を独裁的と非難し、その政権が「民主主義を脅かし、反対意見を弾圧している」と述べ、「非難だけでは不十分で、強い行動が求められる時だ」と当時強調していた。それに対しゴンサレスは、エクアドルの支援に感謝し、エクアドル政府の支援を単なる外交的行動としてではなく、「真実、正義、そして民主主義へのコミットメント」として位置づけた。
なお、グラン・コジャル不足に対し、外交省は、海外での新たな調達プロセスを開始するかどうかはまだ決定していないと述べている。
参考資料:
1. El Ejecutivo se queda sin medallas para condecoraciones
2. Edmundo González Urrutia será condecorado en Ecuador con la Orden Nacional al Mérito en reconocimiento a su lucha democrática
3. Visita de Edmundo González revivió a Carondelet como escenario político



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