(Photo:OTCA)
アマゾン先住民族メカニズム(Mecanismo de los Pueblos Indígenas Amazónicos:MAPI)は、アマゾン協力条約機構(Organización del Tratado de Cooperación Amazónica:OTCA)の枠組み内で設立された、先住民族の完全かつ実効的な参加を保証するための恒久的かつ戦略的な対話の場である。MAPIは、アマゾン地域の将来に関わる意思決定とガバナンスにおいて、先住民族の声と知識を統合することを目的としている。
MAPIは歴史的な制度であり、OTCA第4回大統領サミット(ベレン宣言、2023年)のマンデートに従って設立され、さらに第5回大統領サミット(ボゴタ、2025年)における決議「RES/EXT-III/MRE-OTCA/17」により正式化された。その中心的な目的は、8か国の加盟国政府とアマゾン先住民族の代表組織との間の対話を強化・促進し、意思決定に先住民族の知識と意見が反映されるようにすることである。
基盤と原則
MAPIは、国際法に基づく集団的権利の尊重に基づいて運営されており、具体的には以下を含む。
- 国際労働機関(ILO)第169号条約および国連先住民族の権利に関する宣言の尊重
- 自由意思による事前の十分な情報に基づく同意(FPIC)の権利
- アマゾン生態系の保護・保全における先住民族の基本的役割の承認
- 孤立・接触初期状態にある先住民族(PIACI)の保護および非接触原則の優先
構成と運営
- 構成:MAPIは8か国の政府代表および先住民族代表で構成され、公平な代表性を確保し、各民族の統治構造を尊重している。
- 運営:議長は1年ごとの交代制で、政府代表1名と先住民族代表1名の共同議長制を採用している。
- 会合:年次通常会合を開催し、必要に応じて臨時会合も行う。合意形成はコンセンサスによって行う。
連携と活動
MAPIは、アマゾン協力条約機構(OTCA)の諸機関における先住民族の参加を保証し、主な機能は以下の通りである。
- 作業計画の策定および特定テーマに関する対話テーブルの設置
- アマゾン協力評議会調整委員会(Comisión Coordinadora del Consejo de Cooperación Amazónica:CCOOR)への報告書および勧告の提出
- 森林伐採、違法採掘その他の違法行為への緊急対応策の提案
- アマゾン先住民族の言語の保護、活性化、伝承の推進
- アマゾン地域観測所(Observatorio Regional Amazónico:ORA)の先住民族モジュールへの技術情報および警告の提供
今後の展望
MAPIは、先住民族の伝統知識と現代科学を統合した持続可能なアマゾン開発のための制度的枠組みとガバナンス強化に対するOTCAのコミットメントを具現化するものである。今後も、加盟国政府と先住民族の共同行動を促進し、アマゾンが臨界点に達することを防ぐとともに、地域先住民族の権利、文化、福祉を保証する役割を果たしていく。

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