エクアドル国内武力紛争:米国、エクアドルに軍と麻薬対策の最高幹部を派遣 

(Photo:Fortune Live Media/Flickr)

米国は、南方軍司令部のラウラ・リチャソン(Laura Richarson)将軍、トッド・ロビンソン(Todd Robinson)国際麻薬・法執行局次官、ケビン・サリバン(Kevin Sullivan)国務省ラテンアメリカ局高官らを「今後数週間のうちに」エクアドルに派遣し、ダニエル・ノボア(Daniel Noboa)大統領政府と組織犯罪対策について協議すると米国務省は2024年1月11日木曜日に発表した。

国務省のマシュ・ミラ(Matthew Miller)報道官は声明で、エクアドルは「罪のない市民を狙った麻薬犯罪組織による暴力とテロリズムに苦しんでいる」と述べ、「100人以上の刑務官が人質に取られている」と指摘した。「我々は、犯罪組織との闘いを含め、エクアドルとの緊密な協力を維持することを再確認する」とし、ジョ・バイデン(Joe Biden)米大統領は数日前から、20以上の麻薬組織がエクアドルで引き起こしたテロを非難し、協力する意思を表明しているが、詳細には触れていない。国務省の「エクアドルにおける麻薬犯罪による暴力」に関する声明では、より詳細な内容が述べられている。警察官を殺害した爆弾テロ、爆発、車両の炎上、さらにはテレビ局への武装襲撃など、暴力の波が押し寄せる中、米国はエクアドル政府と連絡を取り合っているとしている。

「エクアドルにおける麻薬犯罪による暴力」に関する国務省の声明は明確であり「我々はノボア大統領と協力し、治安支援プログラムを通じて法執行協力を深めていく」と米政府はしている。協力を促進するため、ワシントンは一歩前進し、「今後数週間のうちに」高官を派遣する予定だ。その目的は、「国際犯罪組織による脅威に対処するため、より効果的に協力できる方法をエクアドルのカウンターパートと探ること」にある。

ホワイトハウスのジョン・カビ(John Kirby)報道官も木曜日の記者会見で、アメリカ政府、特に国務省はエクアドル当局と連絡を取り、必要な支援を提供していると述べている。「エクアドル国民の安全が必要であることは明らかだ。我々は支援を提供し、彼らが何を必要としているか確認するために政府と緊密に協力し続ける」とカビは述べた。

米国はまた、「情報共有、悪質なサイバー活動と闘うための協力、刑務所改革の実施への支援」を強化する。また、「犯罪行為に関与し、法の支配を弱体化させる個人と組織に説明責任を負わせるために、利用可能な他の手段」を使うことも計画している。しかしどのような手段かは明言されていない。

エクアドルでは今週、刑務所暴動、誘拐、爆発、攻撃、さらにはグアヤキル市のテレビ局への武力攻撃など、組織犯罪がエスカレートしている。政府は「内部武力衝突」を宣言し、これらのギャングをテロリスト集団と軍事目標に分類した。これらの事件は、ノボア新政権がエクアドルの刑務所の管理権を取り戻す計画を実行する準備をしていたときに起こった。現在も続く暴力事件により、エクアドルは世界で最も暴力的な国のひとつとなっており、2023年には人口10万人あたり45人が意図的に殺人を犯している。

#フィト #エクアドル国内武力紛争

 

参考資料:

1. EE.UU. envía a altos cargos militar y antinarcóticos a Ecuador para abordar lucha contra el crimen
2. EE. UU. envía a altos cargos militar y antinarcóticos a Ecuador

No Comments

Leave a Comment

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください