コスタリカ : 移民危機による国家非常事態を宣言、対応策を展開

(Photo:IOM

コスタリカのロドリゴ・チャベス(Rodrigo Chaves)大統領は9月29日、今年32万110人に達した北への移民の大量流入を前に、現在の移民危機を国家非常事態と宣言する大統領令に署名した。

チャベス大統領は、コスタリカの法律を無視する者は強制送還されると繰り返し述べた。これまでのところ、27人が不適切な行動により出身国に送還されている。

この政令はコスタリカの治安維持のためである。しかしその一方、国家非常事態委員会によると一連の行政的、運営的、経済的措置を講じ、より合理化された手続きで、すでに国境にいる家族の保護に関わる機関の活動を支援することができる。

大統領府からのプレスリリースによると、国立女性研究所、コスタリカ社会保障基金、保健省、国立児童信託、公安省などの機関と協力し、次の入国地点までの安全な通過を保証する。

パナマ国境プンタレナス州(Provincia de Puntarenas)コレドレス(Corredores)カントンのパソ・カノア(Paso Canoas)から北部国境に人々を移送し、彼らが旅を続けられるようにするための移民一時収容センターを開設することも発表されている。パソ・カノアにはパナマからのバスが到着、この施設で移民を収容し、移民がコミュニティー周辺を彷徨くのを回避することが目的だ。施設内に収容された移民は、ニカラグア国境ソナ・ノルテ(Zona Norte)のロス・チレ(Los Chiles)にあるタブリジャス(Tablillas)国境事務所に向かうバスをそこで待つ。

 

移民管理のためにはパナマ当局、コスタリカ東京が連携しており、すでに構築されているデータベースに、バスに乗ってくる人々の情報が格納されている。データベースは移民の移送や北部への移送のための確認をより迅速に行うために使用されている。

移民たちに提供するケア強化のためにはコスタリカの社会保障基金が利用され、移動式医療ポストの設置は国際機関と共同で行われている。

移民・外国人総局は、毎日2,500~3,000人がパナマ国境を通過することを記録している。これまでのところ、移民・外国人総局のデータでは、320,110人の移民が登録されており、国籍別では、214,146人のベネズエラ人、37,156人のエクアドル人、21,255人のハイチ人、16,294人の中国人が登録されている。また、コロンビア人8,851人、チリ人2,593人、インド人2,536人、アフガニスタン人2,413人、ペルー人2,144人、その他12,722人である。移民・外国人専門警察がまとめたデータによると、2023年には274,242人の成人と45,868人の未成年者が国境を通過するという。

国家非常事態委員会のアレハンドロ・ピカド委員長は、「この政令により、この問題に関係する機関により多くの資源を提供することが可能となり、国境警備と安全な通過が保証される」と述べた。

来週末、コスタリカとパナマの両大統領はダリエン地峡のジャングル近辺で会談をする予定だ。北へ向かうこれらの移民の流れをコントロールし、適切に管理するために力を合わていくための策について話し合われる。

 

コスタリカは移民以外にも悪化傾向にある治安を国の解決すべき重要な問題として位置付けている(詳細はこちら)。

参考資料:

1. Decretar estado de emergencia y mano firme contra los migrantes de mal comportamiento son las acciones que tomará Rodrigo Chaves
2. Presidente tico firma decreto de emergencia por migración

No Comments

Leave a Comment

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください