グアテマラ大統領選2023:少なくとも15の政党が大統領選結果の再集計を求める

(Photo:@TSEGuatemala/ Twitter)

15の政党が最高選挙裁判所(Tribunal Supremo Electoral:TSE)に対し、集計表の消去や得票数の明らかな誤りがあり、また、データを完全に信頼することは不可能であることから大統領選結果の再集計を求めると選挙管理委員会(Juntas Electorales Departamentales:JED)審査公聴会で検察グループが発表した。再集計を求めるだろう政党は以下の通りだ。

  • Vamos
  • Todos
  • Valor
  • UNE
  • Viva
  • Creo
  • Cabal
  • Cambio
  • Poder
  • Partido Popular
  • Vos
  • URNG
  • FCN Nación
  • Unión Republicana
  • Partido Republicano

 

バモス(VAMOS)代表のエクトル・アルダナ(Héctor Aldana)検事は、異なる政党の検事たちとともに「あるケースでは、ある組織の得票数が他の組織の得票数を上回っているにもかかわらず、その票を消していないことがわかった」と説明した。

Photo:Prensa Libre

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対象地域では247人の投票者に対し、ある政治団体の賛成票が269票となっていた。アルダナが言及した投票用紙には、これらの余分と思われる票がモビミエント・セミージャ(Movimiento Semilla)の候補2名に加えられたことが詳細に記されている。アルダナが代表を務めた検察官グループは疑わしい票の数は相当な数にのぼると述べている。「グアテマラ州だけで選挙人名簿の22%を占めているため、この状況を懸念している」とアルダナは付け加えた。

Photo:Prensa Libre

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水曜日、TSE当局は票の再集計などあり得ないと説明したが、検察は2019年の選挙を振り返り「4年前にもこのような(再集計)プロセスは実施されている。選挙の問題よりも、プロセスの確からしさが問題だ」とバモス検察官は強調し、直近で嘆願書が提出されると指摘した。検察グループは、正式な嘆願書に加え、JEDグアテマラと中央地区のメンバーに対する告訴も検討している。

 

Parque de la Industriaで行われた審査聴聞会では、JEDグアテマラが集団として行った要請を考慮しなかったとして検察側が退席したため、異議申し立ては批准されなかった。聴聞会で各団体は代替開票ツールであるシステムに対する不信頼性と、集計表における明らかに誤った消し込みや足し込みと言う事実を主張している。

グアテマラJEDのアルバロ・ブラボ(Álvaro Bravo)会長は、どの政党も異議を批准していないため、残された唯一のことは、サン・ホセ・デル・ゴルフォ(San José del Golfo)とチナウトラ(Chinautla)の具体的なケースに対処するため、再度審理を行うことであると説明した。最初の自治体では投票を実施することができず、2番目の自治体では選挙管理委員会が選挙後に発生した紛争を理由に投票の無効化を要請した。

異議申し立てがなければ、ポストを授与するための公式データをTSEに移管するための法的手続きが進められると、ブラボは他の選挙管理委員会メンバーとともに述べた。

ブラボは、むしろシステムがうまく機能したことから政党の代表が問題を混同しているのではないかと考えていると言う。とはいえ、異議申し立てがあったことからグアテマラのJEDはTSEの本会議に対し、大多数の検察官の要請である大統領二元選挙の集計表の再集計を伝えることに合意した。

 

このような状況の中、米国政府は6月28日、国務省のラテンアメリカ担当トップ、ブライアン・ニコルズ(Brian Nichols)は自身のツイッターで先週日曜日に実施された選挙において、グアテマラ政府が「歴史的な」数の選挙監視団を受け入れる決定を下したことを歓迎すると述べ、また、「米国は、グアテマラ憲法によって承認されたプロセスの完全性を支持する」とした。

 

一方の米州機構(Organización de Estados Americanos:OES)と欧州連合( Unión Europea:UE)の監視団は、ニコルズのツイッターでその活動を強調する一方、グアテマラにおける選挙への司法機関の介入と報道の自由の制限について警鐘を鳴らしている。OESミッションが6月27日に発表した報告書の中では、多くの立候補が停止されるなど、選挙が「高度に司法化」され、「プロセスの信頼性が損なわれた」と批判している。欧州連合も今回の選挙は表現の自由と報道の自由が「著しく」制限されていると述べている。

 

サンドラ・トレスのLGBTQ+への考え

大統領候補者の中で一位通過をしたサンドラ・トレスは、グアテマラで同性婚が最終的に承認されることに反対を表明し、それは子供たちを「洗脳」する外国の意図の結果であると主張している。「結婚とは男女の間のものであり、民法にも聖書にも定められている。聖書にはアダムとイヴと書かれているが、アダムとスティーブンではないのだから」と、大統領選挙出馬のためにアルバロ・コロン前大統領と離婚した夫人はその動画で述べ「私は伝統的なグアテマラの家族を守る」とツイッターを通じ発信した。

国民民主連合(UNE、保守派)の候補者は数日前にもソーシャルメディアにビデオを投稿し、「todes」の使用に反対している。「Todas y todos, no todes. Amigas y amigos, nada de eso aquí estamos definidos」と述べたトレスは超保守的なセクターへの配慮と見る向きも多く、批判を浴びている。2015年にトーレスがツイッターに投稿した、「平等な結婚は、積極的な市民と包括的な政策の結果である」と述べたメッセージを探し出し、再公表した者もいる。

なお現共和国大統領アレハンドロ・ジャンマッテイ(Alejandro Giammattei)政権は、同性婚や中絶などの要求に反対していることが特徴で、国家元首は同国を「イベロアメリカのプロライフの首都」とすら宣言している。

 

元外交官のベルナルド・アレバロ(Bernardo Arévalo)候補は予想外の2位となった。再集計、何らかの事由が発生しない限りは8月に行われる決選投票に駒を進めサンドラ・トレス前大統領夫人と争うことになる。

 

今回選挙に関するその他の記事はこちらから。

参考資料:

1. La candidata presidencial de Guatemala se posiciona contra el matrimonio igualitario
2. Elecciones generales 2023: Estados Unidos solicita “integridad” a Guatemala para la segunda vuelta electoral del próximo 20 de agosto
3. Al menos 15 partidos políticos pedirán un recuento de actas del binomio presidencial

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