ペルー危機2023 : ボルアルテを拒否する歌を伴いカーニバルが始まる

ペルー南部アヤクチョのウアンタ(Huanta)では、から伝統的なカーニバル祭りが始まりまった。祭りに参加したグループのひとつ「ラ・エスメラルダ・デ・ロス・アンデス(La Esmeralda de los Andes)」は数十人のミュージシャン、ダンサーは、自作の歌をお供にカーニバルに参加した。

歌を通じて大統領ディナ・ボルアルテ(Dina Boluarte)について語ったグループは、昨年のアヤクーチョのカーニバルで優勝した「バリオ・アラメダ(Barrio Alameda)」の一座だ。今年のカーニバルは、政府との衝突もありウアンタが主催から外れた。そのため、同地域の社会組織や近隣の住民たちがカーニバルを実行することとなった。

 

ディナ・ボルアルテ大統領、どうして裏切るのですか
ディナ・ボルアルテ大統領、どうして嘘をつくのですか
あなたの議会があなたを信じているという欺瞞
あなたの大臣、オタロラ(Otárola※)が信じているという欺瞞

Letra del Carnaval de Huanta contra Dina Boluarte

 

2003年に国の文化遺産に指定されたアヤクチョのカーニバル時期になると街の通りや広場は、喜び、色彩、熱狂に満ちたパレード、ダンス、音楽に包まれ、毎年、国内外から多くの観光客が訪れる。

カーニバルの祭典は、山車の入場と、パーティを先導する架空の人物「ニョ・カルナバルオン(Ño Carnavalón)」の登場で始まる。パレードはケチュア語の歌とチャランゴやケーナのリズムにのって行われる。祭りに参加する数多くの「コンパルサ(comparsas)」と呼ばれるグループは、愛や失恋、日常生活に捧げられた歌詞と、ある種の悪戯心を持った音楽のリズムに合わせて通りを踊り歩く。カーニバルはヨーロッパの祭りだが、アヤクーチョではアンデスの習慣を取り入れ、パチャママ(母なる大地)に敬意を表し、盛大に表現される人気の祭りとなった。

 

ペルーでは10のカーニバルが文化遺産10に指定されている。
1.  Carnaval de Ayacucho:2003年12月4日認定
2.  Carnaval de Santiago de Pupuja(Puno):2010年9月10日認定
3.  Carnaval de San Pablo(Cusco):2010年9月27日認定
4.  Carnaval de Abancay:2011年3月7日認定
5.  Carnaval de Marco(Junín):2011年3月9日認定
6.  Carnaval de Churcampa(Huancavelica):2013年10月25日認定
7.  Carnaval Tinkuy(Huánuco):2015年9月23日認定
8.  Carnaval de Ichuña(Moquegua):2017年12月6日認定
9.  Carnaval Wapululus(Puno):2018年2月2日認定
10.Carnaval Jaujino(Junín):2018年11月15日認定

フニンとプーノは、国の文化遺産に指定されたカーニバルの数が最も多い地域となる(各2件)

 

2020年のカーニバルの様子は以下確認のこと。

 

※アルベルト・オタロラ(Alberto Otárola)はぼるアルテの元、首相を努めている。

ボルアルテ、議会反対にする歌はこちら(#canción_Boluarte)も参考のこと。

 

参考資料:

1. Músico huancavelicano crea canción en contra de Dina Boluarte y es la sensación en redes
2. Ayacucho: comparsas de Huanta crean carnaval en rechazo a Dina Boluarte (VIDEO)

 

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