エクアドル:ガラパゴスのホテル建設、生態系よりも利益が大切

ガラパゴス諸島を代表するビーチ プンタ・カローラ(Punta Carola)の前で工事が始まった。このビーチはサン・クリストバル(San Cristóbal)島の南西部、プエルト・バケリソ・モレノ(Puerto Baquerizo Moreno)にある。

プンタ・カローラには森林の植生があり、約300mに渡って広がっている。この海岸はアシカやイグアナの営巣地であり、ブービー、フリゲート鳥、フィンチなどの海鳥のコロニーでもある。プンタ・カローラを囲む7.5ヘクタールの土地と560メートルの海辺の所有者は、実業家ガブリエル・ナバス(Gabriel Navas)のグループ企業HoGalápagos社(Hoteles y Turismo de Galápagos S.A. )である。

2022年に入ってから、この土地にはトラクターが侵入し、オプンティア(ウチワサボテンの一種)が伐採され、イグアナやカメの巣がある場所ではダイナマイトを用いた火山岩の爆破が行われている。これはHogalápagos S.A.によるホテルプロジェクトによるものだ。ナバスはこの土地におけるリゾート開発を2013年から推進しており、2022年の初めにもミニメディアツアーを行っている。

Hogalápagosは、35室51ベッド、キャビン、コンベンションセンター、プール、ジャグジー、スパ、ジムエリアを備えた複合施設を建設しようとしている。この構想は7年前の2015年にガラパゴス特別自治区運営協議会当局に否定されている。ガラパゴス特別自治州法(Ley Orgánica del Régimen Especial de Galápagos:LOREG)によると、ガラパゴス諸島における観光インフラの承認には8つの要件があり、HoGalápagosは建設条件に合致していない。

Please wait while flipbook is loading. For more related info, FAQs and issues please refer to DearFlip WordPress Flipbook Plugin Help documentation.

 
 

ガラパゴス諸島は、世界で最も重要な自然保護区のひとつであり、エクアドルで最も有名な観光地だ。

2022年4月21日にも自治体は公式声明で「このプロジェクトの実行のための認可はない」と述べている。ガラパゴス特別行政区の有機法第71条でも、ホテル規制計画に従わない新たな観光宿泊施設の建設や既存の施設の拡張を禁止している。一方市議会はプンタ・カローラが「サン・クリストバルのコミュニティにとって、科学的、観光的、社会的、生態的、娯楽的に興味深い観光保護地域」であることは認めている。この土地は、群島の97%の面積を占める国立公園のすぐ外側にあることから、私有地であっても、土地における建設許可は(公園ではなく)自治体の責任で決める。2022年3月にも観光省は、別の文書で投資の重要性を主張したナバスに、環境の保全とその維持が政府の優先事項であることを説明している。それにもかかわらず、建設が始まっている。

この土地には2021年までに310の観光宿泊施設ができている。同年13万6千人以上の観光客が訪れた。ガラパゴスにおいては観光は進むものの、基本的なサービスは進まないというのが、すでに問題になっている。プエルト・バケリソには下水も飲料水もない。

ガラパゴス諸島において自然の楽園を保全するためには、そこに生息する生物種への配慮と、観光のための空間創出の可能性のバランスを取ることが重要となっている。

この島の住民はこのような観光開発の不透明さに対し座り込みで抗議している。開発に際して不正が見え隠れするからだ。例えば規制が順守されていないにもかかわらず、建設許可が与えられたり、現市政が行った新たな測定で、HoGalápagosの建設予定地の私有地が7000平方メートルも増えていることなどがわかっている。

建設に必要な重機は現市政が提供したとされている。

 

ガラパゴスの記事についてはこちらもどうぞ。

 

参考資料:

1. En Galápagos, un proyecto hotelero quiere entrar a toda costa
2. Polémica por el proyecto para construir un complejo turístico en un área protegida de Galápagos
3. Proyecto turístico Hogalápagos, que ha causado polémica en el archipiélago, no ha iniciado ningún proceso de regularización ambiental, afirma Ministerio del Ambiente
4. Autoridades ratifican que proyecto hotelero no se realizará en la isla San Cristóbal

No Comments

Leave a Comment

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください