第2ラウンドは、1991年の政治憲法で定められた仕組みだ。憲法第190条によると「共和国大統領は、法律の定める期日及び手続きに基づいて、国民が秘密裏に直接行う投票の半数プラス1によって4年の任期で選出される」とされている。この点については、「この過半数を獲得した候補者がいない場合は、3週間後に新たな投票を行い、その際、最も多くの票を獲得した2人の候補者のみが参加するものとする」とされていて、2022年6月19日が最終決断を国民が下す日となったのだ。
コロンビアの現地時間16時投票が締め切られ集計が始まった。
Así fue cierre de los puestos de votación e inicio del preconteo de la #SegundaVuelta presidencial y vicepresidencial de este domingo. pic.twitter.com/9LVsGyyGhi
— CNE Colombia (@CNE_COLOMBIA) June 19, 2022
1994年に行われたコロンビア初の決選投票は、エルネスト・サンペル(Ernesto Samper)とアンドレス・パストラナ(Andrés Pastrana )との間で行われた。この選挙では、サンペルが50.57%の得票率で勝利し、パストラナは48.45%の得票率だった。その4年後(1998年)、アンドレス・パストラナとオラシオ・セルパ(Horacio Serpa)の間で行われた決選投票では、パストラナが50.39%の得票率で勝利し、セルパが45.53%の得票率だった。この国で第一回投票で大統領が確定したのは過去2回、一回は2002年でアルバロ・ウリベ・ベレス(Álvaro Uribe Vélez )が総投票数の53%を獲得して勝利した。また、ウリベが再選を果たした2006年も決選投票はなく、この時の得票率は62%と、対抗馬のカルロス・ガビリア・ディアス(Carlos Gaviria Díaz)の得票率22%を大きく引き離した。
◆16:10 第1回報告◆
グスタボ・ペトロ 34.92% (24.843票)
ロドルフォ・エルナンデス 63.50%( 45.179票)
◆16:15 第2回報告◆
グスタボ・ペトロ 41.91% (85.471票)
ロドルフォ・エルナンデス 56.24%(114.697票)
白票 1.84% ( 3.757票)
◆16:20 第3回報告◆
グスタボ・ペトロ 48.08%(205.599票)
ロドルフォ・エルナンデス 49.93% (213.533票)
白票 1.97% ( 8.466票)
◆16:25 第4回報告◆
グスタボ・ペトロ 49.89%(629.722票)
ロドルフォ・エルナンデス 48.02%(606.049票)
白票 2.08%( 26.291票)
◆16:30 第5回報告◆
グスタボ・ペトロ 49.73%(1.580.114票)
ロドルフォ・エルナンデス 48.06%(1.527.000票)
白票 2.19%( 69.777票)
◆16:35 第6回報告◆
グスタボ・ペトロ 50.29%(3.245.976票)
ロドルフォ・エルナンデス 47.48%(3.065.094票)
白票 2.22%( 143.440票)
◆16:40 第7回報告◆
グスタボ・ペトロ 50.68%(4.806.602票)
ロドルフォ・エルナンデス 47.10%(4.466.589票)
白票 2.20%( 209.175票)
◆16:45 第8回報告◆ 65.23%開票
グスタボ・ペトロ 51.03%(7,045,260票)
ロドルフォ・エルナンデス 46.74%(6,453,602票)
白票 2.21%( 306.227票)
差 4.29 ポイント
ダニエル・パラシオ(Daniel Palacios)内務大臣は報道機関への声明の中で12,513の投票所にある102,152以上の投票所で「国土の平穏さ」が報告されたと述べた。同大臣は、当局が不正選挙の疑いで1,983件の苦情を受け、そのほとんどがコロンビア国内(1,878件)で、残りは海外の大使館・領事館に設置された投票所で受けたと説明している。パラシオは、「苦情は、司法長官室、検事総長室(検察庁)、登録長官室、警察などの所管機関ですでに分析されている」と説明した。
一方、国防省のディエゴ・モラノ(Diego Molano)大臣は、カケタ(Caquetá)県のサン・ビセンテ・デル・カグアン(San Vicente del Caguán)で兵士がFARC反体制派とみられるメンバーに殺害されたものの「すべての投票所で通常通りに行われている」と述べた。「この事件ですでに2人が捕まっている」とモラノは言い、殺害された兵士の家族に哀悼の意を表した。モラノはまた、南西部のカウカ(Cauca)県にあるエルボルド(Bordo)とグアピ(Guapi)で、左翼歴史同盟のメンバー2人が殺害された事件で、当局が捜査を進めていると述べた。
◆16:50 速報◆ 79.63%開票
グスタボ・ペトロ 51.07%(8,868,019票)
ロドルフォ・エルナンデス 46.68%(8,106,060票)
白票 2.23%( 387.800票)
差 4.43 ポイント、得票差 761.959
ペトロが大統領にほぼ確定
第2回投票において白票は大きな影響を与えない。一方の第1回目の投票ではこの票の存在が大きく左右する。憲法裁判所の2011年C-490判決では白票の明確な意味づけがなされた。白紙投票とは「反対、棄権、不適合の政治的表現であり、政治的効果を持つもの」です。白票は、有権者の自由の保護を促進するための貴重な反対意見の表明である」。つまり、白紙投票とは市民が「どの候補者も自分を代表しない」という意思表示を意味する。
今回投票においては67カ国にいる計972,764人のコロンビア人が国外から投票を行う予定だ。一方治安部隊の隊員は現役の間は選挙権を行使できない。これはコロンビア憲法第219条で定められている。
◆16:55 速報◆ 89%開票
グスタボ・ペトロ 50.88%(10.075.836票)
ロドルフォ・エルナンデス 46.85%( 9.277.863票)
白票 2.25%( 445.775票)
差 4.03 ポイント、得票差 797.973
2022年6月6日~6月13日、Google.com.co を通じてどれほど候補者は検索されたのだろうか。大統領候補ペトロ59%に対し、ロドルフォは41%、副大統領候補フランシア(Francia Márquez)80%に対し、マレレン(Marelen Castillo )20%だった。
◆17:00速報◆ 94%開票
グスタボ・ペトロ 50.69%(10.692.503票)
ロドルフォ・エルナンデス 47.04%( 9.923.729票)
白票 2.25%( 476.309票)
エルナンデス、敗北を認める
◆17:05速報◆ 97%開票
グスタボ・ペトロ 50.57%(10.984.247票)
ロドルフォ・エルナンデス 47.16%(10.242.763票)
白票 2.25% ( 490.118票)
ペトロ、次期大統領に確定
今回はコロンビア史上最も投票者が多いものだった。それだけ注目されていたものであり、コロンビアにとって重要な選挙だったというわけだ。初めての左派政権、初めてのアフリカに起源を持つ女性副大統領、国民からの期待は大きい。
地域別得票率
国別得票率
コロンビア大統領選挙2022に関するその他の記事はこちらから。
参考資料:
1. Elecciones presidenciales de Colombia de 2022: puesto de votación, ley seca, tarjetón electoral y lo que debes saber
2. Elecciones en Colombia: Con el 80% escrutado, Petro se afianza por delante de Hernández y se acerca a la presidencia
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