メキシコ:大統領AMLO、今度はCOVID-19 オミクロン株に感染

メキシコ大統領アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドル(Andrés Manuel López Obrador、通称AMLO)は、Covid-19の検査で再び陽性となった。なお症状は軽いという。

月曜日朝から喉の痛みがあったと言うが、国立宮殿で定例通り朝の会見や関係者とのミーティングを行っていた。マスクなしで記者会見に現れていた。その時にも「インフルエンザにかかったみたいだ」と話していた。

同日大統領はCOVID-19への感染を確認するとともに、国立医科学栄養研究所(Instituto Nacional de Ciencias Médicas y Nutrición “Salvador Zubirán”:INCMNSZ)で研究されている抗ウイルス剤と抗炎症剤からなるCOVID-19対策のための実験的治療を受けた。

彼自身は2021年4月ワクチン接種を行い、12月7日にアストラゼネカ社製ワクチンのブースター投与を受けている。病気が進行して国家元首が一時的に機能しなくなった場合は、内務大臣に相当する内務省の長が一時的にその職を務めることが憲法で定められている。だから火曜日の午前中の会見はアダン・アウグスト・ロペス(Adán Augusto López Hernández)内務大臣が主導した。その会見においても大統領はリモートで登場し自身の健康状態を「体調は良く、ほとんど症状はない」とコメントしている。なお、デルタ株への感染ではなく、オミクロンへの感染のようで、本人は「幸いにも入院の必要はなく、人命の損失で苦しむこともないと思う。これは違う。このウイルスは退散しつつあると言える。肺に行くことはなく、ごく近いうちに正常化するだろう」と述べた。

AMLOは2018年12月に大統領就任以前、心筋梗塞を発症し、また高血圧症である。持病持ちである一方で、公の場ではマスクを着用せず、パンデミック中も内陸部に何度も足を運ぶなどしている。一部の人間からはCOVID-19を軽視しているという指摘もされていた。

メキシコにおいては昨年末落ち着きを見せていたCOVID-19感染者も年末、年始にかけその数は急増している。1月10日現在メキシコではCOVID-19感染者数は413万人、同日の新規陽性者11,052人で78人の死亡が報告されている。

先週は検査を通じCOVID-19起因とわかっている死者数が30万人を超えたが、政府の死亡証明書調査によると、実際の死者数は46万人程度いるという。これは人口1億2600万人を抱えるこの国においては検査はほとんど行われておらず、AMLO政権は以前から、集団検査を金の無駄とし、実施を拒否してきた。企業に対しても従業員にCOVID-19検査の義務付けを行わないように呼びかけていることによる。

ウイルスの急増で1月6日から1月10日の間に260便のフライトがキャンセルされた。航空会社の社員の感染と、それによる隔離でスタッフ不足となったことが原因だと大統領は述べている。

 

AMLOは2021年1月24日にもCOVID-19に感染し、15日間も公の場から姿を消している。なお業務は継続するものの、隔離されたまま行うとしている。

映像で見せたAMLOの体温は36.1度、酸素濃度は96度。

 

参考資料:

1. Omicron spikes, Mexican president Andres Manuel Lopez Obrador calls it “a little COVID”
2. López Obrador da positivo a covid por segunda vez
3.  “Tampoco exageremos, todo tiene remedio”: Brozo se mofó de la forma en que AMLO se tomó la temperatura

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