エクアドルは高校生の事前軍事指導を2022にも再開する

フェルナンド・ドノソ(Fernando Donoso)の辞任を受け後任として選出されたルイス・エルナンデス(Luis Hernández,)国防大臣は、高校3年生に対し事前軍事指導を復活させると語った。それは大統領の意向によるもので、失業中の中、薬物使用などの犯罪に誘惑される可能性のある若者たちを軍隊へ入隊させ、食事と教育を与え、さらには規律など社会において必要とされる価値観をそこで身につけさせることを目的としている。

過去この国においては高校の最終学年となった学生を土曜日に軍の兵舎に通わせ、身の守り方や応急処置の仕方をはじめとした市民防衛プログラム、また、組織や個人での行動において最低限必要となる価値観、例えば、秩序や規律、常により良い市民を社会に提供することなどを教えるプログラムとして存在していた。2012年7月、ラファエル・コレア大統領(当時)が「異文化間教育有機法」の一般規則を制定した一方、軍隊前教育を規定していた1969年2月25日付官報123号の行政令219号を廃止したことで、この教育プログラムはなくなっていた。

エルナンデスはすでに省内においてこのシステムのガイドラインを作成するよう指示したと述べている。この特別コースがいつ開始されるかはまだ正確にはわかっていないものの、2022年にはいってからだろうとしている。

2021年10月18日の午後に大臣として任命されたルイス・エルナンデスはアルト・セネパ(Alto Cenepa)で軍の作戦を指揮していた経験がある(1995年)。また、エロイ・アルファロ軍事学校(Escuela Militar Eloy Alfaro)の校長も務めていたが、その間には女性も将校としての軍のキャリアをつめるように推進していた。さらに、モンテクリスティ(Montecristi)の構成員でもあり、フリオ・セサル・トルヒーヨ(Julio César Trujillo )が率いるCpccs Transitory Councilのメンバーでもあった。軍事科学、軍事戦略、軍事政策、国際関係学についてイギリスの大学で学び、米国ペンシルバニア州のシッペンバーグ大学では行政学の修士号を取得、戦略研究センターでディプロマも取得している。2019年に将軍にまで昇進するなど、この道を直進してきた人物が今回大臣になったこととなる。

大統領のギジェルモ・ラッソは国内で発生しているいくつかの要因が絡み合った不安定な状態の要因に「麻薬」をあげている。密売や学校での使用は多くの若者を薬物依存症に陥れた。また、組織犯罪、非行などの問題に直面しているエクアドルの人々を守ることは政府の義務であり、「これらの犯罪に対抗するためには、より強く、より強固で、より献身的な軍隊が必要である」としている。ラッソは、国防省と共同で兵士の訓練を改善し、兵士の数を増やし、陸軍、海軍、空軍が持っている装備を使用することで、軍を強化するための戦略的計画に取り組むことも発表している。若者が仕事に就けなかったり、大学に入学できなかった場合の代替手段としての軍隊というオプションを作っておくこともまた「必要不可欠な社会プログラム」であり、事前軍事指導はそれにも寄与すると考えていると大統領は述べた。

 

参考資料:

1. La premilitar volverá a los colegios en Ecuador
2. Ministro de Defensa anuncia que volverá la instrucción premilitar
3. Defensa prepara la premilitar para jóvenes; Guillermo Lasso dispuso revivir el programa el pasado 18 de octubre
4. Luis Hernández, nuevo ministro de Defensa

 

麻薬などの犯罪組織による不安定化解消のため、エクアドルは2021年10月18日から60日間の非常事態宣言下にある。詳細はこちらから。

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