2022年ブラジルのカーニバルは開催する前提で準備する

ブラジルと言えばカーニバル、そう思う人も少なくないだろう。事実この国では生活、人生の一部となっており、それを通じて多くの物語が作られる。

2020年、カーニバル開催の1週間前にこの国で初のCOVID-19感染者が見つかった。それでもリオ・デ・ジャネイロ、サンパウロ、サルバドル、レシフェなどで開催された祭りには、4都市だけでも4200万人以上の人が集まった(市庁舎データによる)。

 

2022年のカーニバル開催まで半年余り、ブラジルの4都市はソーシャルディスタンスを置くことなく、また、マスクの着用なしでのカーニバルができるようにと動き出した。それはこの国におけるパンデミックの状況が落ち着いていたこと、COVID-19による死亡者数が60万人と米国に次いで2番目に多いこの国における予防接種が進んでいることによる。なお感染者の数は米国、インドに次いで3番目に多いいが、ここ最近の1日あたりの死亡者数は500人と2020年11月以来の低水準となっていることによる。保健省の発表によると人口の41%が2回のワクチン接種を完了させている。大統領はワクチン接種を否定しているものの、全員が全員そうであるわけではないし、上記4都市もカーニバル開催にあたっての各都市毎に条件付けをしている。権利や自由を主張するのであれば、やることはやろうということなのだろう。

 

ここでブラジルの代表的なエスコーラ「マンゲイラ(Mangueira)」を紹介しよう。1928年4月28日に、カルロス・カシャサ(Carlos Cachaça)、カルトーラ(Cartola)、ゼ・エスピンゲラ(Zé Espinguela)に創設されたエスコーラ・デ・サンバ・エスタサゥン・プリメイラ・デ・マンゲイラ(G.R.E.S. Estação Primeira da Mangueira)は「第一の駅」という名を持つ。リオのセントラル・ド・ブラジル駅から見ると一つ目の停車できだったことによる。7名でチームを設立した当初のブラジルではサンバは当局によって禁止されていた。それが認められるのは1930年代になってからのことで、いくつものサンバ・チームが生まれることとなる。1987年になるとマンゲイラは「公民権プロジェクト」と呼べる社会活動を開始することとなる。これは麻薬取引、犯罪組織の一旦に組み込まれがちなファヴェーラの子供たちの更生や、目標を持った人間らしい生活を送れるようにという目的を持ったいた。ちなみにマンゲイラとは「マンゴーの樹」を指す言葉。チームカラーはマンゴーの樹の色である緑とピンク。

 

 

次に2022年のカーニバルへの各地方針を見ていこう。

 

リオデジャネイロ

全国でカーニバルが開催されているとはいうものの、その代表と言って間違いないのはリオデジャネイロである。

リオのエドゥアルド・パエス(Eduardo Paes)市長は、これ以上パンデミックがひどくならないことを前提とはするものの、カーニバルと大晦日においての規制緩和をすると述べた。市内における社会的距離の維持やマスク着用なしでの開催というものだ。リオの科学委員会も5日火曜日にカーニバルの開催に賛成している。

2020年のカーニバルで1,000万人以上の人々を受け入れましたこの市のダニエル・ソランズ保健長官によると、10月25日までに65%のカリオカがワクチン接種を完了する。リオではこの数値をオープンな空間や人ごみのない場所でのマスク非着用の基準としていた。イベント開催には11月15日には75%予防接種率をクリアする必要があるとしている。

ゲトゥリオ・バルガス財団が2019年の開催に基づいて行った「リオのカーニバルの公式サンバ・スクール・パレード」の経済効果調査によると、サンボードロモでのパレード開催を構成する5日間だけで、36,000人の直接・間接雇用が発生しているという。リオ市役所もカーニバルの準備期間中にも例えば会場の設営などで約29,000人以上が働いている。サンバドロームで行われる5日間のパレードだけでも推定500万人が動く。そのうち110万人が観光客で、海外からは15万人が訪れている。このカーニバルはリオ・デ・ジャネイロ市に22億レアルの経済効果をもたらし、イベント期間中に徴収された市税、州税、連邦税は約1億5500万レアルにのぼる。

 

サンパウロ

リカルド・ヌネス市長はパンデミックがコントロールされた場合にのみ、サンパウロ市はカーニバルを開催すると主張した。しかし、市長はすでに、この街に1500万人の人が訪れるとの見立てている。「ストリートカーニバル」も「サンボードロモ」も事前準備がなければ開催できないし、それに時間はかかるとした。パレードの開催には、自治体の保健機関の承認と、サンパウロ市民の70%以上の予防接種が必要としている。なおサンパウロ市では、18歳以上の80%が予防接種を受けている。

この市ではCOVID-19による死亡者数が38,235人、感染者数が1,511,970人となっています。コロナウイルスの最初の確認例が市内で記録されたのは、カーニバルからわずか1週間後の2020年2月26日でした。

なおヌネスは、サンバドロームでのパレードに加えて、街中でのカーニバルを実現させるための入札を行うことを発表している。

 

サルバドル

ブルーノ・ライス市長も、スポンサーと衛生状態が整っていれば、カーニバルと大晦日に言及し、「パーティーは行われる」と述べました。2020年にはバイーアに1650万人の人々が集まった。バイア州は他の都市とは異なり、COVID-19感染者数の増加は記録していない。ワクチン接種が進んでいることによるとした。

 

レシフェ

夜明けの雄鶏又の名をガロ・ダ・マドルガダと最大級のカーニバル・ブロックで知られるレシフェのジョアン・カンポス市長はイベントを開催不可は「保健当局が行う」とカーニバルの開催については言及していない。なお、準備は何にしても必要だからカーニバルの委員会は設立する。2020年のカーニバルでは5日間で200万人の観客を集めている。

 

サンバについて気になる方は「SAMBA」から。
私自身はリオ・デ・ジャネイロ、レシフェ、オリンダのカーニバルしか見たことがない。毎年でも行きたいところだ。

 

参考資料:

1. Capitais estudam Carnaval sem restrições em 2022; confira planejamentos
2. Carnaval 2022 é avaliado nesta terça-feira (5) pelo Comitê Científico do RJ
3. Río y San Pablo preparan el Carnaval “más masivo de todos los tiempos”

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