シャキーラ、初のデジタルアートコレクションでブレイク

世界的に大人気のコロンビア人シンガー、シャキーラ(Shakira)がついにデジタルアートの世界に参入した。

シャキーラの「La Caldera」は、非代替性トークン(Non-Fungible Token:NFT)を用いたもので、ブロックチェーン技術の利用を前提とする。ブロックチェーンはご存知の通り改ざん耐性に優れたデータ構造をしているのが特徴で、暗号通貨やサプライチェーンマネジメントの領域でもよく使われる。NFTはデジタル資産であるアートや音楽、コレクターズアイテムに対し代替不可能性と所有証明を提供するもので、マーケットとしても注目されている。繰り返しにはなるが、NFTはデジタル資産であり万一そのデジタルコンテンツがコピーされたとしても、オリジナルに紐づくデジタル証明書が唯一無二のものであることを保証する。シャキーラ自身がソーシャルネットワークを通じて発表した内容によると、NFTの生みの親であるBosslogic社とのコラボレーションによるもの。Markers Placeプラットフォームで販売される。収益の一部は彼女が1997年に設立したコロンビアの慈善団体「Barefoot Foundation」に寄付される。同団体は貧しい貧困層の子供たちを支援することを目的としている。

アートの場合は、クリエイターが自分の作品(通常はJPGやPNGファイル)をNFTとして登録し、オンラインの「ギャラリー」にアップロードすることができるので、このアプリケーションは革命をもたらすものだと言われている。

 

NFTの技術的特性は、上述の「固有性」の他にも3つ挙げられる。「取引可能性」「相互運用性」「プログラム可能性(プログラマビリティ)」である。

歴史的にアートというものは、鑑賞目的のみならず代替的な価値保存手段としての投資対象であった。一方インターネット時代はコンテンツのコピーを容易にし、その結果デジタルコンテンツと投資価値が連動しづらくなっていた。耐改竄性に基づく証明書と「取引可能性」はデジタルアートを投資対象への押し上げた。NFTは万一デジタルコンテンツの購入元プラットフォームのサービスが停止された場合に、その価値が失われるというリスク回避も提供している。NFTは共通規格を持ち流通しているため、複数のプラットフォームを跨いだデジタルコンテンツの利用を技術的に可能にする。これが「相互運用性」というものだ。NFTはスマートコントラクトを用いて実装することが可能だ。これにより取引数量の制限、経年に伴う価値の増減などさまざまな機能を追加することができる。これを「プログラム可能性」と呼ぶ。

「La Caldera」は「銀河系の女性が支配する場所にやってくる友好的な訪問者や敵対的な訪問者の到来に対処する様子を、ヴィンテージポスターやグラフィックノベルの外観を意識したレトロフューチャーなスタイルで表現されている」。シャキーラは未来の戦士かの如く登場し、「Save me From Myself」と題されたその1枚では、夫でありFCバルセロナのスターであるヘラルド・ピケ(Gerard Piqué)を抱きしめる姿が描かれている。シャキーラのコレクションには、彼女自身が制作した4つのオリジナルオーディオも含まれている。

NTFの発行にあたっては、プラットフォームが必要とするエネルギーを元に二酸化炭素排出量を計算し、そのオフセットを森林保全プロジェクトに配分するというサステナビリティネットワーク「Aerial platform」を選択している。

 

参考資料:

1. Shakira se estrena en el arte digital con “La Caldera” 
2. Shakira se aventura en el mundo del arte digital con “La Caldera”
3. NFTとは何かを基礎から徹底解説、なぜデジタルデータに数億円の価値が付くのか?

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