エクアドル:ギジェルモ・ラッソとCONAIEの会談は10月4日

エクアドル先住民族連合(CONAIE)は9月22日、エクアドル大統領ギジェルモ・ラッソ(Guillermo Lasso)からのカロンデレ宮殿(Palacio de Carondelet)での会談の招待状を受け取った。この会合はCONAIEの幹部が8月20日に宮殿に赴き、第2回会合の詳細を決定したことによる。10月4日11時から行われる予定だ。CONAIE代表のレオニダス・イサ(Leonidas Iza)によると議論の対象としているのは、燃料価格の上昇を避けるための代替案、金融機関でのローンの支払いを容易にするための方策の模索、鉱業と石油開発に対する懸念、工業製品の価格上昇などだ。イサはメディアで、政府が自分たちの要求に応えなければ、社会的な反発を招くことを警告した。彼としては詳細なる条件を徹底的に話し合うとしている。ここでいう反発という言葉は、2019年10月3日にエクアドル全土で発生した政府の緊縮財政政策に異を唱えた大規模な交通ストライキやデモ等の抗議活動を想起させる。

 

2019年10月危機では道路封鎖,放火,略奪,治安部隊との衝突等の暴力行為が発生し死傷者も出た。エネルギー省は当時国営石油会社が操業する3カ所の油田施設は「部外者」に占拠され、エクアドルのメイン産業の一つ石油生産にも支障が出た。10月7日には先住民組織等が大統領宮殿が包囲し、結果当時の大統領レニン・モレノも国に非常事態宣言を発令(11月3日失効)したり、グアヤキルへ政府機能を移すなど混乱も生じた。この抗議行動を通じ少なくとも8名が死亡し、1,300名以上が負傷(治安部隊を含む)したとされている。この時の抗議行動はガソリン2種類(レギュラー,エタノールガソリン)の価格を20%~25%上昇させ、ディーゼルガスの価格を2倍にした大統領令883号「燃料費補助金撤廃」、年間1千万ドル以上の利益を計上している企業に対する増税、国営企業社員の減給及び休暇が半減(年30日から15日)や契約社員(無期限)の給与20%減を検討する「労働法及び公務員法改革案」がきっかけとなった。なおこの時のCONAIE代表はハイメ・バルガス(Jaime Vargas Vargas)だったが、この運動を主導したリーダーの1人にとして現代表イサがいた。

ここ最近のエクアドルは失政への抗議活動が多くなっていて、各アクターが街頭でデモを行っている。9月15日の動員は統一労働者戦線(Frente Unitario de Trabajadores:FUT)が呼びかけた。イサは動員に際して草の根の戦闘員は警察による暴力的な挑発に乗らないよう指示した。なお異文化間教育法(Ley Orgánica de Educación Intercultural:LOEI)の修正も見直されていないことから全国教育者連合(Unión Nacional de Educadores:UNE)が、 バナナ生産者全国連盟(Federación Nacional de Productores Bananeros del Ecuador:FENABE)会長フランクリン・トレス・チャベス(Franklin Torres Chávez)も国際的な取引業者が生産者を搾取するのを当局が防止すべきバナナ法が犯されていることから、米生産者協会(Asociación de Arroceros)のルイス・ピラルタ(Luis Pilalto)会長は、農家が生産コストを回収できるような仕組みを要求するためにデモに参加した。

https://twitter.com/teleSUREcuador/status/1438129495546990600

 

共和国大統領府は9月21日、エクアドル・アメリカン・アソシエーション(Asociación Ecuatoriana Estadounidense :EAA)が主催する会合の中で9月24日に「機会の創出」という名の法律案を提出することを告げた。この法案の目的は、新しい労働法によって雇用を増やすことにあり、さらに株式市場、炭化水素、エネルギー、鉱業などの分野における改革についても言及すると説明ししている。ラッソはその会議において「雇用は政府が作るものではなく、雇用は投資家である皆さんが作り出すものだ」とした。また元銀行家の大統領は自らの使命を「エクアドルへの国内および海外からの投資を促進すること」とも述べている。この会議ではエクアドルのセルべセリア・ナショナル(Cervecería Nacional)社の大株主である多国籍企業AB InBev社のCEOであるミチェル・ドウケリス(Michel Doukeris)との間で1億ドルの投資計画をするよう合意している。9月22日にも大統領は世界銀行(Banco Mundial)のダビド・マルパス(David Malpass)総裁と会談し、パンデミック後の復興、投資の創出、技術・資金援助、国際協力などについて話し合っている。

9月17日金曜日に開催されたCONAIEの拡大評議会では、もし彼らの立場が聞き入れられない場合、政府は聞く耳を持っていないとし、全国的な動員を行うことを決定している。

 

参考資料:

1. エクアドルで反緊縮策の大規模デモ、先住民が首都に行進
2. Guillermo Lasso concreta invitación a la Conaie para dialogar el 4 de octubre en el Palacio de Carondelet
3. Guillermo Lasso plantea aumentar los impuestos a quienes ganan más de $ 25.000 al año
4. Conaie acepta dialogar con el presidente Guillermo Lasso este 4 de octubre
5. Movimientos sociales en Ecuador se movilizan contra pdte. Lasso
6. Guillermo Lasso se reunió con el presidente del Banco Mundial, David Malpass

 

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