ドゥケ大統領の乗るヘリコプター、地上から狙われる

コロンビア警察長官ホルへ ルイス バルガスはこの度イバン・ドゥケ(Iván Duque Márquez)大統領他が乗ったヘリコプターを狙撃したらしい自動小銃2丁などを発見したと発表。自動小銃は狙撃事件の発生したカミロ・ダサ国際空港(Camilo Daza International Airport)から1.2km、ベネスエラとの国境の町ノルテ・デ・サンタンデール(Norte de Santander)県ククタ(Cúcuta)のラ・コンキスタ地区(La Conquista)にあった。銃撃自体もククタからおこなれたとされている。なおベネズエラ軍のマークが入ったAK-47と7.62口径のライフル、サプライヤー5台、カートリッジケース20個が見つかっている。20個のカートリッジケースのうち、14個がFALライフル、6個がAK-47ライフルのものだった。(番号は確認中)

ヘリコプターに乗っていたドゥケ大統領、内務大臣ダニエル・パラシオス(Daniel Palacios)、国防大臣ディエゴ・モラノ(Diego Molano)、ノルテ・デ・サンタンデル県知事シルバノ・セラノ(Silvano Serrano)、市長ハリオ・ヤニェス(Jairo Yáñez)などが乗っていて、サルディナタ(Sardinata)地方当局との会談が終わり、6月25日、ククタに着陸するために高度を下げていた時に攻撃された。空港へのアプローチ中におけるその攻撃はポップコーンのような奇妙な音だったと隊員の一人は語り着陸して初めて何が起きたのかを知ったと言う。銃撃による爆音は地上でも聞かれ住民が撮影したビデオにも記録されている。乗員は全て無事である。一方、コロンビア空軍のブラックホークはヘリコプターの尾翼と主プロペラなどに複数の重傷を負った。

襲撃時に指揮を執っていたパイロットのカルロス・ペレス中佐が説明するように攻撃を受けても冷静に行動するよう訓練されていたこと、ヘリコプターの操縦経験が豊富なパイロットを起用したこともあり、大惨事には至らなかったと言う。また、2つのエンジンを搭載したUG60型機が大統領の移動手段として頻繁に利用されるのも、その安全性からであるとされている。

国防大臣は安全保障会議後に、テロ攻撃について徹底的に調査し、その責任者に関する情報提供に当たっては30億ペソ(約80万ドル)の懸賞金を支払うとしている。

この土地では暴力が絶えない。ゲリラ、準軍組織、麻薬密売人などが共存し、いつ爆発が起きても不思議ではない、そんな場所だ。コロンビアの国家の手が届いていない地域の一つがカタトゥンボ(Catatumbo)であり、サルディナータもまたこの地域に属する。

6月15日にはコロンビア陸軍第30旅団で自動車爆弾による攻撃で36人が負傷した。これについては政府は民族解放軍(ELN)の中央司令部のアントニオ・ガルシアの命令を受けた都市戦線のメンバーであると指摘しているが、他の犯罪組織の可能性払拭できておらず、詳細の発表はまだない。ただ、大統領への攻撃は20年振りとなり、前回は2003年2月、当時の大統領アルバロ・ウリベ大統領に対するもので、ネイバの空港に着陸しようとしたとき、近郊の住居に隠されていた20キロ爆弾が爆発した。

ドゥケ大統領への攻撃を受け、上院議員で大統領予備選候補となっているアントニオ・サンギー(Antonio Sanguino)は「今回の襲撃は、国全体の治安が悪化していることを示しており、この国が暴力の不幸なサイクルやスパイラルに陥っていることを示している」と述べた。

大統領機への攻撃には各国からも非難を寄せられている。

 

参考資料:

1. Atacado a tiros el helicóptero en el que viajaba el presidente de Colombia, Iván Duque
2. Autoridades de Colombia investigan ataque al helicóptero en el que viajaba presidente Duque
3. “Estamos entrenados para mantener la calma”: piloto del helicóptero en el que viajaba Duque revela detalles sobre el ataque

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