CONAIEの新代表はレオニダス・イサ

予定通り第7回全国大会ではハイメ・バルガス(Jaime Vargas Vargas)の後任となる代表選挙が行われた。

当初予定されていた候補からハビエル・アグアヴィル(Javier Aguavil)、マチルデ・テネサカ(Matilde Tenesaca)が抜け各地方から集まった約1000名が大統領候補3名から1名を選ぶため投票に向かった。(各候補者の説明についてはこちらを参照)

https://twitter.com/CONAIE_Ecuador/status/1409316420152930308

投票結果は以下の通り。
マリア・アンドラデ(María Vicenta Andrade Chalán)287票
レオニダス・イサ(Leonidas Iza Salazar)       821票
マルコ・グアテマル(Marco Guatemal)       153票

 

選挙で選ばれたのはレオニダス・イサだった。平穏に実施された選挙かと思いきや実はかなりごたついた。

それはサモラ・チンチペ(Zamora Chinchipe)で開催された第6回大会の決定を尊重するよう求める指導者たちがいた事による。その決定とは女性を次期会長にする言うものだ。パスタサのサラヤク族の25人の代表による投票を阻止しようとする叫び声や苦情が飛び交う中、選挙は行われた。とは言え、2021年6月27日(日)19時30分まで投票すらできない状況だった。

なお、大統領候補だったチンボラソ先住民運動連合(MICH)のマチルデ・テネサカは姿を見せなかった。また、ハビエル・アグエイビルは立候補を取り下げた。理由は第6回大会の決定事項実現に向けマリア・アンドラデを支持することに決めたからだ。なお、女性ポジションを作ることから性の平等が始まるのか、どうかについては、CONAIEに限らず議論が分かれるところだと思う。今回落選したがアンドラデほどの実力者であれば、是非次回も頑張って欲しいと思う。なお、投票に際してレオニダス・イザはアンドラデはCONAIEメンバーから評判の悪いラファエル・コレア政権やレニン・モレノ政権の公職に就いていて、それが人々の拒絶反応を引き起こしたと非難していたので、混乱は女性に用意されたポジションというだけの話ではないのかもしれない。

なお、サラヤク族のリーダーであるパトリシア・グアルインガ(Patricia Gualinga)は「コナイエの統一を訴えているのに、(あるリーダーが)分裂させている」と言い、大会への参加を辞退した。副代表はパスタサ(Pastaza)のキチュアナショナリティのセナイダ・ヤサカマ(Senaida Yasacama) が務める。

第6回の決定を受け各候補者がどう思うのかについては、アンドラデ、グアテマラが語っているから下記動画を参照にしていただきたい。

 

各々の人物像を見ていこう。

レオニダス・イサはコトパクシ先住民・農民運動(MICC)のリーダーとして最近多くの運動でも実績をあげている。2019年の燃料値上げに対する抗議活動でも当時のレニン・モレノ大統領と国際通貨基金(IMF)との取り決められていたガソリン価格の引き上げについても、その最初の計画を撤回させた。

CONAIE選挙前の2021年2021年6月11日においてもMICCは燃料価格を解放し、毎月11日に5%ずつ価格が上下するバンドシステム(行政令第1158号※)の廃止、燃料補助金を復活などを求めるための動員を行なった。このデモンストレーションのリーダーの一角としても彼は務めた。燃料価格の値上げはコミュニティの経済状況を悪化させ、結果として事実貯蓄貸付協同組合が滞納金の利息を請求したり、土地や家、車を差し押さえられたりという事象が発生している。燃油の高騰は交通費の調整や食料品の高騰につながる可能性があると経済アナリストもまた指摘している。ちなみに、6月のデモに当たってはMICCは事前ミーティングを持っており、行政命令1158号の廃止はもちろんのこと、全国会で成立した「ドル化防衛法」の廃止、エクアドル社会保障研究所(Instituto Ecuatoriano de Seguridad Social:IESS)の非民営化、緊急事態の宣言と融資のモラトリアム、財政救済の制定などを求めることで合意している。このミーティングは、ギジェルモ・ラッソの就任日である5月24日に実施された。なお、就任式典内で新大統領は「制度的枠組みの外で行動し、無秩序な状態で国を不安定にしようとするグループを容認することはできない」と述べたが、これが先住民たちのデモ運動を指しているかどうかは不明である。

 

セナイダ・ヤサカマだはLinkedinの情報によると2001年から2007年キューバのカマグエイ大学で経済学を学び、その後の2011年4月から2015年4月パカヤク・キチュア協会(ASOCIACION DEL PUEBLO KICHWA DE PAKAYAKU)の代表として、さまざまな分野での起業やコンピュータをテーマにした若者向けトレーニングガイドラインの提供などに務め、Buen Vivirのプロジェクトアナリストとして活躍しているようだ。

ちなみに、今年2021年1月7日午前11時頃、パスタサ県パカヤクコミュニティにエクアドル陸軍機(セスナ206型、登録番号AEE-177)が墜落した際にも公の場に出てきた。この事故は2月に行われる選挙活動に先立ち、滑走路の状態を確認するための偵察活動を行っていた際に起きたのだが、軍は事故の理由を離陸準備中に同地区の村人による妨害とした。この時に軍の発表は虚偽だとし、プレスリリースを訂正するよう求めていたのが彼女だ。インタビューの中で彼女は「そもそもコミュニティの滑走路は使用できる状態にあらずず、飛行機が着陸できたのは神のおかげであり、コミュニティのメンバーは離陸できるように滑走路の清掃を手伝った」と述べている。乗組員の健康状態は良好だった。

陸軍のこの発表がどうなったかは現時点私は確認ができていない。

 

伝統に則って開催されている第7回全国会議は何やら面白そうだ。生産、経済、開発、食料主権など各種問題が話し合われている。

https://twitter.com/CONAIE_Ecuador/status/1409176982680748033

https://twitter.com/CONAIE_Ecuador/status/1409316420152930308

※行政令第1158号は民間企業による石油デリバティブの輸入を可能にするメカニズムを確立するもので、デリバティブの輸入コストを段階的に負担することにより、技術的排出基準ユーロVおよびIMO2020に準拠した燃料を保有することを目的としている。

 

行政命令1158号は下記参照。

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参考資料:

1. Avioneta del Ejército Ecuatoriano sufre accidente en Pacayacu, provincia de Pastaza
2. Leónidas Iza prepara movilizaciones para el 11 de junio
3. Decreto 1158 permitirá la importación de combustibles por parte del sector privado
4. Protestas para el 11 de junio prepara el dirigente indígena Leonidas Iza
5. Esto pasó en la marcha del Movimiento Indígena y Campesino de Cotopaxi (MICC)
6. Con discrepancias se realiza la elección del nuevo presidente de la Conaie
7. La Conaie eligirá hoy un nuevo presidente entre cinco candidatos

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