“VENEZUELA” それはベネズエラの素晴らしさを伝える歌だった

なんて素晴らしい歌なのだろう。なんてベネズエラの美しさが全て詰まった歌なのだろう。この歌を聞いていると言葉に詰まる。

この歌に出会ったのもまた偶然だった。YouTubuでベネズエラに関する動画を見ていた時に流れてきたのがこの歌だった。この歌を聞くと、ベネズエラに行った時の楽しかった思い出しか出てこない。

人々の優しさに包まれ、時に政治の話をして議論したり(※)、自然の美しさに心を打たれたり。全ての瞬間が悦びに満ちていた。

もう一度行きたい。もう一度となく何度でも行きたい。そう思わせる国、それがベネズエラだった。

ベネズエラは長く混乱が続いている。スーパーインフレや貧困層・極貧層の増加で苦しい日々が続いている。生活の苦しさから自国に別れを言い、他国へ渡っている人もいる。
早く国が正常化し、多くの人が笑顔と祖国を取り戻せることを祈らずにはいられない。

 

この歌 “VENEZUELA” は実はベネズエラ人によって描かれたものではない。スペインの音楽グループLos Relámpagosのメンバーであったパブロ・エレーロ・イバルツ(Pablo Herrero Ibarz)とホセ・ルイス・アルメンテロス・サンチェス(José Luis Armenteros Sánchez)がベネズエラ人歌手ホセ・ルイス・ロドリゲス(José Luis Rodríguez)のために作ったとのことだが、代わりにバルビーノ・ゴンザレス・ペレス(Balbino González Pérez)が発表することとなった。

この歌詞はベネズエラの人々から強い共感を得た。そして今や第3の国歌(※)のようになっているという。
この歌は色々な人にカバーされている。私がいくつか聞いた中からお勧めをいくつかご紹介しよう。

あなたはどのバージョンのベネズエラが好きですか。これ以外でおすすめがあれば是非教えらせください。

※私がベネズエラに行ったのはウゴ・チャベスの最後の大統領選中の2012年10月だ。
※第1の国歌はもちろん “Gloria al Bravo Pueblo” で国歌そのもの。1881年5月25日Antonio Guzmán Blanco大統領に設定された。この歌自体は1810年に作られたものだ。第2の国歌とされているのは “Alma llanera” でラファエル・ボリバル・コロナド(Pedro Elías Gutiérrez)が作ったホローポ(joropo)だ。

 

 

アレクス・ティエンダ(Álex Tienda)のYouTubeシリーズを見ていて心打たれたのがこのアンヘル・ダビド・デルガド(Angel David Delgado)が歌う “VENEZUELA” だった。彼自身は有名でも歌手でもなさそうだ。素人なのだろうか。クオリティが高すぎる。

 

“VENEZUELA” はホセ・ルイス・ロドリゲスのために作られた。語りかけるような歌い方が心地良い。

 

Barbinoバージョン。オリジナルと言っていいのだろうか。彼自身は70年代後半から80年代に活躍した歌手という。

 

マラカイボ市内で実施されたフラッシュモブ。ベネズエラ監督オマールザンブラノによって作られた。なお、20人の俳優、200人以上の子供たちが参加しているという。

 

先住民の使うぺモン語で歌った “VENEZUELA”。この少女の名前はワレスカ(Waleska)、年齢は15歳だ。この歌を歌うにあたって初めてカナイマ国立公園にあるロライマ山に登ることを決めたという。なおこの映像は駐ベネズエラのフランス大使ロマン・ナダル(Romain Nadal)によってTwitterを通じて拡散され、多くの人の目に触れることとなった。

なおぺモン語はベネズエラの南東部、特にカナイマ国立公園、ブラジルのロライマ州、ガイアナにいる少数民族が使っている言葉だ。約3万人のペモン人がおり、カリブ語族の固有の言語だ。

 

こちらもぺもんの子供たちが歌う “VENEZUELA”。その美しい景色とともに彼らの文化にも触れてみてほしい。

 

Venezuela

Llevo tu luz y tu aroma en mi piel
Y el cuatro en el corazón llevo en mi
Sangre la espuma del mar y tu horizonte en mis ojos
No envidio el vuelo ni el nido al turpial
Soy como el viendo en la mies
Siento el Caribe como una mujer soy así
Que voy hacer soy desierto, selva, nieve y volcan
Y al andar dejo una estela

Y el rumor del llano en una canción
Que me desvela
La mujer que quiero tiene que ser corazón
Fuego y espuela con la piel tostada como una flor
De Venezuela

Con tus paisajes en mis sueños me ire por esos mundos de Dios
Y tus recuerdos al atardecer me haran
Mas corto el camino

Entre tus playas quedo mi niñes tendida al viento y al sol y esa
Nostalgia que sube a mi voz sin querer se
Hizo canción de los montes quiero la inmensidad
Y del rio la aquarela y
De ti los hijos que sembraran nuevas estrellas

Y si un dia tengo que naufragar y el tifon
Rompe mis velas enterrad mi cuerpo
Cerca del mar
En Venezuela

 

参考資料:

1. VENEZUELA E HISTORIA -Efemérides de figuras notables de Venezuela.
2. HISTORIA DE LA CANCIÓN “VENEZUELA”

 

ベネズエラネタは徐々にアップ中。気になる方はこちらから。

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