米国との壁は作成中?

大統領がトランプからバイデンへと移行し、トランプの壁(Trump wall)はどうなったのかが気になった。 ご存知の方も多いかと思うが、今一度その壁についておさらいすることとしよう。

米国大統領選挙で当選したドナルド・トランプは、当初の公約通り不法移民取り締まりを目的としたメキシコと米国間での分離壁の設置を大統領令13767に基づき指示をした。壁の建設にあたっては米国が実施し、一方その資金はメキシコに負担させようと言うのがトランプの主張であったが、もちろん当時のメキシコ大統領エンリケ・ペーニャ・ニエトは要求を拒否した。

資金の出どころが決まらなかったこともあり、建設は遅れたものの2019年に着手、翌年末にはメキシコとの国境に全長724.2 キロの壁ができることを目指した。なお、その際の資金は国防総省の予算から36億ドル(約3800億円)を割り当てることとしていた。

 

壁の建設に当たっては、資金の問題以外にもゼロ・トレランス政策、つまり不法移民の親子を国境地帯で別々に隔離して収容する政策が打ち出されるなど、非人道的なことが繰り返し行われてきた。また、壁の建設による自然環境(※)の破壊とともに、人類の歴史遺産(※)をも危機に晒していることは周知の通りだ。

 

なおトランプ後に大統領になったバイデンは2021年5月1日軍事費を資金とした全壁の建設中止を指示するとともに、同時に壁の建設で損傷してしまった箇所の修復をすることを計画していると発表した。具体的にはリオグランデバレーにおける洪水防護システムとサンディエゴの土壌浸食について言及した。

一方で国土安全保障省の予算を用いた壁の建設もキャンセルとなるかは、現時点ではわかっていない。ただし、本プロジェクトは現在中止されている。

(※)サンベルナルディーノ国立野生生物保護区のジャガーの生息地、地下へ甚大なる影響を及ぼした。
(※)古代ソノラ砂漠の22の遺跡も爆発の影響による危機に瀕している。

 

偶然にも大好きなメキシコの俳優ガエル・ガルシア・ベルナル(Gael García Bernal)がMartín HernándezとしてThe Late Show with Stephen Colbert に登場した動画を見つけたので共有しよう。ブラックな感じが極めて笑える。なおこれは2016年トランプが当選する前のものだ。

 

参考記事:

1. The ancient heritage at risk from Trump’s border wall 
2. Trump’s Border Wall Threatens World Heritage Site 
3. Pentagon stops all border wall construction projects paid for with military funds

 

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