政府とストライキ委員会の対話は失敗に終わる(コロンビア)

(Photo : Protestas en Cali contra la reforma tributaria de Duque y Carrasquilla/Remux)

 

5月10日、全国ストライキ委員会(Comité Nacional del Paro :CNP)とイヴァン・ドゥケ(Iván Duque)大統領とで4時間のミーティングを持った。4月28日に始まったストライキと道路封鎖、それを引き金に多くの被害者が出ている暴力行為の終了を願ってのそれは、打開点を見つけることができなかった。

税制改正撤回をきっかけに始まったストは、ドゥケがそれを白紙に戻しても収まることを知らない。なぜなら、ストを通じて皆が求めているのは、極貧層やCOVID-19の感染拡大を受け被害が出たものたちへの最低賃金に基づく基本収入の確保、集団予防接種の実施や医療法案の撤回、国内産業の保護など、多岐に渡るからだ。もちろん暴力に対しても抗議しており、警察による弾圧の停止、犯罪組織や準軍部隊の解体、そして何よりもとサントスで行った和平協定の遵守を強く求めている。

内務大臣のダニエル・パラシオス(Daniel Palacios)は、合意を遠ざける理由に委員会が要求するものが8つから108に増えたことにあるとし、労働者統一センター(Central Unitaria de Trabajadores:CUT)のフランシスコ・マルテス委員長は政府が全国ストを通じて国民が求めている要求やその理由に対して、政府は全く共感を見せなかったことにあるとした。

 

最も暴力が横行しているカリでは先住民を対象にした新たな暴力事案も発生した。5月9日ミンガ(先住民の協働行動)に参加していた先住民が銃撃されたり、暴動の間に数台の車両が発砲し家屋に影響が出るなどした。なお先住民族によると、これら暴力を行った住民は準軍組織に所属しているウリビスモ(※)支援者であるとしている。

5月12日にもコロンビアの全国ストライキ委員会(CNP)は、新たな抗議行動を呼びかけ多くの人間が参加した。その多くは平和的なものだった。

ドゥケ大統領は引き続き国民の声を早急に聞き、社会問題に対処していくことで国を平常したいとし、引き続きの交渉を求めている。

なお5月13日外務大臣のクラウディア・ブルム(Claudia Blum)が辞職した。彼女は近く欧州を訪れ、バチェレ国連人権高等弁務官との会談をする予定だった。

 

今回のストの中で新しくウリベの歌ができたようなのでそれも共有しておこう。

 

※アルバロ・ウリベ前大統領が率いる運動。FARCとの和平協定を拒否している。

 

参考資料:

1. Fracasan negociaciones entre el CNP y presidente Duque en Colombia
2. Colombia: presidente Iván Duque regresa a Cali y minga indígena anuncia retorno a su territorio
3. ¡Atención! Gobierno envía carta en la que reitera la intención de dialogar con el Comité del Paro
4. El Gobierno de Colombia negociará por primera vez con los manifestantes
5. Arde Colombia por protestas, acorralan a Iván Duque y le exigen subsidios
6. Presidente colombiano se reúne con dirigentes de paro nacional para buscar salida a crisis

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