映画 “チョコレートドーナツ” が気づかせてくれたこと

映画チョコレートドーナツを見た。
アメリカブルックリンでの実話を元に作られた作品だ。
今よりももっともっと差別や偏見に満ちていた1970年代 。

いわゆる社会の隅に追いやられた3人がとある街で出会う。 
その出会いは偶然でもあり必然でもあったのだろう。 

ゲイであることを言えない弁護士
ダウン症を抱えた少年
理想と違う世界で生きるショーダンサー

この言葉を聞いて何を思うだろうか 、 自分には関係ないから・・・だろうか。

この映画で表現されていることは、私たちが生きている社会で平然と行われている差別そのものだ。 過去の話ではなく、今でも起きていることである。

3人でなかったらきっと社会の波に押しつぶされていただろう。
むしろ3人でなかったら社会から何も意識されることもなく、ただただ社会の中の 「見えない人」として扱われ続けていただろう。
彼らの人生が社会に影響を与えたとまでは思わない 。
でも、彼らの懸命に生きる姿を見た人の心を少しは変えることができたかもしれない。

LGBTQという言葉が誕生し、多様な嗜好・思考を持った人、身体ともに色々なコンディションにある人たちのことを知る機会も増えただろう。

でも、本当に大切なのはその単語を知っていることではなく、お互いを同じ人間であると認識し、尊重し、ともに手を取りあえることではなかろうか。

私はありがたくも小さい頃から、様々な価値観や経験を持った人々に囲まれて育った。 ゆえに、他の人が窮屈さや違和感を覚えるだろうことに、敏感でない。 自身が不完全であるからこそ、他の人の助けが必要で、自者以外のアイディアも必要だ。その状況は未来永劫続くだろう。

愛とは
差別とは
そして本当の家族とは

この物語を通じて今一度考えてほしい。決まりきった形が世の中に存在するわけではないのだから。

 

アラン・カミングが本作品でも素晴らしい演技を見せてくれる。ルーファス・ウェインライトによる書き下ろし曲にもまた「Metaphorical Blanket」に言葉も出ない。

 

 

 

オフィシャルサイト:https://bitters.co.jp/choco/index.html
現題:Any Day Now
監督:トラヴィス・ファイン

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