映画 “EL TEMA : AGUA” チワワの水問題とボキージャダム

EL TEMA EPISODE1で語られるのは、我々の生活に欠かすことのできない水についてである。メキシコは水に関する多くの問題を抱えている。そこは世界において14番目に大きい土地である一方で、その79%は多かれ少なかれ干ばつの危機にあるという。(2021年CONAGUA(※)による報告)

農村部・都市部限らず多くのコミュニティは水に関する問題を抱え、その利権をめぐり軍と市民との衝突までも起きている。本エピソードで取り上げられているチワワで起きたボキージャダム(Presa de la Boquilla)の事例こそまさにそれである。

 

砂漠化とともに干魃(干ばつ)が進むこの土地では自らが利用する水すら保証されていない。そんな中行われる企業による水の買い占めと過剰利用は地元農業に影響を与え、また、水条約(※)に基づき水の利用が制限されるのみならず、搾取され米国に運ばれようとする不公平さに、民衆はついに怒りを爆発させる。

このエピソードでは水を取り巻く問題と、地域の持続可能性維持のために講ずるべき恒久的な解決策を運動の指導者を通して考える。なお、2021年4月現在、状況に変化はない。

 

※CONAGUA(La Comisión Nacional del Agua )とは 国家水委員会はのこと。詳細はこちら

※1994年に米国ーメキシコ間で締結された条約。コロラド、ティフアナ及びリオ・グランデ川に 関する水利用条約(Tratado de distribución de aguas internacionales de los ríos Colorado y Tijuana y Bravo desde Fort Quitman, Texas, Estados Unidos de América hasta el Golfo de México)のこと。

 

チワワでのこの紛争をより知りたい方は、下記記事も参照。

1. ‘Es una guerra’: la lucha por el agua estalla en la frontera de México (The New York Times) 
2. Agricultores de Chihuahua ‘toman’ la presa La Boquilla; rechazan trasvase(LA JORNADA)
3. CONAGUA, ejército y GN intentan liberar agua de presa “La Boquilla” en Chihuahua(LA IZQUIERDA DIARIO)
4. Presa La Boquilla: conflicto transfronterizo y local por el agua en Chihuahua, Mexico(Environmental Justice Atlas)

2 Comments

  • miyachan 04/30/2021 at 02:44

    グランドキャニオンの色のついた水は(コロラド川)、最後はコルテス湾の海に出ますが、その河口にメヒカリという町があり周辺は豊かな農地が広がっています。アメリカが大恐慌時代に巨大なダムを造るまでは、毎年の洪水で不毛の平原でした。フーバーダムが洪水を防ぎ、一定の水を流すおかげで、農業が盛んになり町がきました。メヒカリがリオ・グランデの水問題とつながっているのが初めてわかりました。参照4で、国際水協定はコロラドから水をメキシコが貰う代わりにリオグランデに水を流す国際協定、とありました。雨がたくさん降れば、紛争は水に流れるでしょう。そう願います。

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    • MARINA 05/05/2021 at 14:22

      追加情報教えていただきありがとうございます。メキシコの農業のこと、私自身もmiyachanさんを通じて最もっと学んでいけそうです。

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