チリのアタカマ砂漠で発見された恐竜の骨は、調査の結果、新種であることが確認された。
この骨は1990年代に地質学者カルロス・アレバロ(Carlos Arévalo)によってコピアポ市(Copiapó)近郊で最初に発掘されており、上腕骨、大腿骨、坐骨の一部に加え、首と背中の椎骨も見つかっている。推定体長6.3メートルのこの恐竜は、まだ成長途中であり、成体になるとおよそ8メートルに達すると考えられている。
ティタノサウルス(Titanosaurus)類に属するこの恐竜は、小さな頭部と長い首を持ち、平らな背中が世界でも例を見ない特徴である。この恐竜が草食であり、顕花植物やシダ、ヤシの木が茂る緑豊かな環境で生活していたことを考えると、現在世界で最も乾燥している地域の一つであるアタカマ砂漠と、白亜紀後期(約8000万年~6600万年前)の環境とのギャップに驚かされる。
チリで発見された非鳥類恐竜としては3例目にあたり、先住民のクンサ語で「アタカマの骨」を意味する「アラックァル・リカナンタイ(Arackar Licanantay)」と命名された。これまでに発見されていたのは「アタカマティタンチレンシス(Atacamatitanchilensis)」と「チレスサウルス・ディエゴスアレジ(Chilesaurus diegosuarezi)」である。
現在、この化石はセルナゲオミン(Cernageomin)の施設に収容されており、COVID-19のパンデミック規制解除後、国立自然史博物館の中央ホールに展示される予定である。アタカマ砂漠では、宇宙人以外にも未知の生物が今後発見される可能性があり、大きな期待が寄せられている。
Graphic on the Arackar Licanantay, a new species of dinosaur discovered in Chile's Atacama desert #AFPgraphics pic.twitter.com/roQuYtYOcO
— AFP News Agency (@AFP) April 21, 2021
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