猫とワクチン

COVID-19が猛威を振るい、世界中の経済社会に大きな影を落としている。 そこに救世主かの如くあらわれ注目を浴びているものがある。ファイザーやモデル、アストラゼネカが作るワクチンである。

今一度ワクチンの接種の目的について考えてみると、それを通じ対象の病気への免疫を作ること、その結果として感染症の発症あるいは重症化を予防することにある。

どうやら、短期的にみるとこの度開発されているそれらワクチンは高い効果を出すものとして報告されているようだ。一方、長期的影響は未知数で、本当に社会経済を救うものとなるかはこれからの時間をかけて検証していくこととなるだろう。

 

さて、ここでは猫のワクチンについて考えてみたい。 猫の場合、犬の狂犬病に対するそれとは違って法律でワクチン摂取が規定されているようなことはない。一方、上述の通り特定の病の発生や、それによる重篤化を回避するには猫にとってもワクチン摂取が有効であり、長く家族でいるためにも是非予防接種に連れて行って欲しいものである。

家猫で室内飼育の場合でも必要だ。というのも、飼い主のみならず来訪者が感染源を持ち込んでしまうこともあり、猫たちは常に感染のリスクに晒されているからである。

 

では猫のワクチンについて見てみよう。

最も一般的で病気3種に有効な混合ワクチン(コアワクチン)は以下の通りで、非常に高い感染力を持つ上、蔓延している地域も多いため、接種が推奨されている。

 1. 猫ヘルペスウイルス(猫ウイルス性鼻気管炎)
 2. 猫カリシウイルス(1種類)
 3. 猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)

 

なお、猫ヘルペスウイルスに関して言えば95%以上の動物病院で感染が確認されているというから、彼らがリスクと隣り合わせにいるということがここからもわかるだろう。

 

その他の混合ワクチンについても見ておこう。

 1. 4種ワクチンは、3種ワクチン+猫白血病ウイルス感染症
 2. 5種ワクチンは、4種ワクチン+クラミジア感染症
 3. 7種ワクチンは5種+猫カリシウイルス(2種類)

と言った感じである。また、混合ワクチン以外にも単体ワクチンが存在し、白血病ワクチンと猫エイズワクチンの2種類がそれに該当する。

 

子猫は、母親の初乳(子猫を産んでから1〜2日間出る母乳)を通じ母親の抗体を取り入れ、免疫力を付けるが、その免疫力も徐々に弱まっていくし、生後56日頃に自然消滅してしまうというから、特に弱い子猫にとっては、感染症を防ぐためにワクチン接種が必要となる。

なお、子猫の場合は生後2~3ヶ月目に1回目の摂取、その後2回目の摂取をすることが望ましく、成猫になった後は年に1回の予防接種が推奨されている。

なお、人間同様副作用が発生する場合もあるから、体調の良い日に受けさせるとともに、摂取はなるべく午前中に済ませ、あとは安静に過ごさせるように心がけることが大切だ。(摂取後気になる体調の変化が出た場合はすぐ病院へ)

 

長々と書いてしまったが、ワクチン摂取で家族が健康で長生きできるようサポートできればと思い、自身の備忘とする。

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