オアハカは先住民の文化が色濃く残る土地である。故にその食文化も独特で、毎日違った食物に出会うことが出来る。
今日はお祭りシーズンに登場するというテハテ(Tejate)に出会った。この飲み物もまた、プレヒスパニックにまで遡るほど長い歴史を持つもので、オアハカの人々、とくにサポテカやミステカにとても人気がある。
昔からメソアメリカの人々とともにあったカカオも、ある時期は庶民の遠い存在となった。王侯貴族など身分の高いものの嗜好品として、さらには宗教儀式でふるまわれる神聖なものとなり、また、カカオ自体が貨幣として利用されたり、薬として消費される、そんな時代もあったのだ。
栄養満点で、また、高い効能を持つカカオからできたテハテ、この飲み物はまさに「神の飲み物」とされていた。
テハテはカカオの実、乾燥させたカカオの花、トウモロコシの粉、アーモンド、フルーツのマメイの種から出来ている。
作り方はいたってシンプルであり、こんな感じで作っていく。
1. ボールにペースト状にした材料を入れる。
2. 高い位置から水を勢いよく注ぎ込み、撹拌する。
3. 混ぜ合わされた液体には、徐々に白い小さな塊(油脂分)が浮いてくる。
当時の味を体験してみようと、味付けなしで提供してもらったが、やっぱり少し飲みづらい。現代の私たちにはチョコレートがそうであるように、ちょっとした味付けが必要であるようだ。素材のみを楽しむことができなくなった悲しさを噛み締めながら、少々甘みを加えてもらった。これだけでも、ずいぶん飲みやすくなるものだ。
ちなみに、この湯の花っぽいもの入りのドリンクを飲んだ際の個人的な感想としては、溶けきらなかったXXX社のプロテインを飲んでるようだった。
一口飲めば、体の中からパワーが湧いて来る。
オアハカに行ったら、プレヒスパニックに想いを馳せながら、飲んでみてはいかがだろうか。ちなみに、価格は20ペソくらいである。
湯の花的ふわふわ感(でも、ふわふわではない)
オアハカ、映画リメンバーミーの世界が広がっていましたか?
11月1日、メキシコは死者の日。
リメンバーミーの世界ですよ。
映画が公開されたからか、ミゲル(主人公の男の子ね)が死者の世界に行った際の格好をしたちびっこたちが、たくさんいます。写真は・・・今後共有します。