旅日記:所変われば我変わる

いい歳になってきた証拠だろうか。最近、どうも辛抱が効かなくなってきた。確か、前回の旅は7月の台湾、その前は5月のマダガスカル、さらにその前は3月のブラジル。そして年明けはチリにいたのを思い出す。

10月を目前に控えたある日、我慢も限界を越え、昼休みに航空券を即購入。気づけば今、ソウルにいる自分がいる。

旅への想いが強まったのは、最近毎週のように羽田空港へ飛行機を見に行っているせいかもしれないし、仕事で世界各国の話が出ることも影響しているのだろう。いや、それだけではない、理由を挙げればきりがない。

旅に口実は必要ないと常々思っているが、今年の夏のイベントで燃え尽きて疲れた心を癒すために、あえて旅に出ることにした。そういえば夏休みもまだ、自己都合で取っていなかったのだから。

我々日本に住む者にとって、台湾、中国、韓国といった近隣諸国は非常にありがたい存在である。わずか2、3時間のフライトで全く異なる文化圏に足を踏み入れ、いつでも新鮮な楽しみを味わえるのだから。数千円で目的地へ連れて行ってくれるLCC(格安航空会社)は、突如湧き上がる旅への衝動を解消してくれる心強い味方となり、旅先での友人との再会もすっかり日常的なイベントとなった。

ほろ酔い気分だからこそ言えるのかもしれないが、私は本当に幸福である。今回はいつも以上に無計画な旅だが、「所変われば品変わる」という言葉の通り、すべてが新鮮で喜びに満ちている。いや、もしかすると「所変われば我変わる」なのかもしれない。

写真は夜食にいただいたイイダコのダッカルビと、本日の宿である。

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