他国への渡航に際しては政府の発行する査証(VISA)の取得が必須である。最近では一定の条件下で渡航する者に対してはビザ免除プログラムが提供されており、たとえばアメリカ合衆国やインドネシアにはVISAの取得をせずとも入国できるようになった。
ベトナム政府はこの度オンラインでVISA取得を可能にする電子ビザシステム(E-VISA)の運用を開始した(2017年2月1日より)。そのシステムの提供が始まることで、もしかしたらビザ免除プログラムがなくなってしまうのかも と不安を覚えた人もいるかもしれない。でも、それとこれとは全く別物で、引き続き特定の国民に対してはビザ免除プログラム下のもと、ベトナムへの入国が許される。今回はこの査証免除措置の概要をお伝えする。
なお、入国審査官に対しては必ずパスポートともに往復または他国へ行くための交通手段のチケットの提示が求められるので、入国時にあわてないためにも忘れずに手元に用意しておこう。
ビザ不要で入国できる日数は、どの国のパスポートを保持しているかで変わってくるので、下記も合わせて参考にしてほしい。
30日間滞在可能
ラオス、カンボジア、タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール
21日間滞在可能
フィリピン
15日間滞在可能
日本、韓国、デンマーク、ロシア、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン
14日間滞在可能
ブルネイ、ミャンマー
また、このプログラムの適用条件には第三国へのチケット保有以外に下記もあるので、念のためチェックしておいたほうがいい。
- 出国日におけるパスポート有効期限が6か月以上あること。
- 前回のベトナム出国日から30日以上の期間が経過していること。(パスポートでベトナム出国税関審査官の最新出国印に基づき算出される。)
- ベトナム入国禁止対象者リストに属しない。
条件2の短期間での複数回入国が以外にも盲点になりがちなのでこの点は気を透けてほしい。2の該当者はVISAの取得が必要となります。VISAの取得に際する情報は こちらで紹介している。
また、上記条件などは突然変わる可能性があるので、必ず駐日ベトナム大使館ホームページで最新の情報に目を通してほしい。
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