10月26日エクアドルでは新燃油価格への講義を目的とした全国規模のデモが実施される

10月26日(火)、エクアドルにおいて先住民や労働組合の人々は全国的なデモ行進を計画している。これはラッソ大統領が設定した新燃料価格への反発に応じることなく、ガソリンとディーゼルの価格を設定したことによる。ただし、きっかけは燃料の値上げであるものの、早朝からのデモに参加する労働組合員、教師、学生、先住民、農民たちは各々の主張も持ってはいるようだ。各地で開催される「闘争と抵抗」は進歩的なものとされている。デモは数日間続くと予想され、またその規模は大統領の回答次第である。首都キトにおいては火曜日の16時過ぎ頃集合し、歴史地区に向かってデモ行進が行われる予定だ。

なお、デモが行われるというアナウンスを受け政府スポークスマンのカルロス・ヒホン(Carlos Jijón)は、政府は法律の範囲内で抗議活動を行う権利を認め尊重しており、対話に応じるが、経済回復を続けるためには秩序を維持する必要があると述べ、道路閉鎖に対しては違法であることもあり、公権力をもって阻止するとした。同日政府は民主党左派(Izquierda Democrática)との会合を持つとともに、午後には、財政と税の持続可能性に関する緊急経済プロジェクトを議会に送付すると大統領は述べている。

 

いわゆる人民議会は、2019年10月にレニン・モレノ前大統領が燃料補助金の廃止をうたった法令883号の廃止を求めて暴力的な国民ストライキを行った後に結成された。11日間のデモで国は社会的・経済的な不安定状態に陥り、この措置を撤回している。

この当時市民団体に統一労働者戦線(Frente Unitario de Trabajadores:FUT)、エクアドル先住民連盟(Confederación de Nacionalidades Indígenas del Ecuador:CONAIE)、全国教育者組合(Unión Nacional de Educadores:UNE)が加わり、当時のストライキを主導した。現在では、農民・農家グループの中でも福音的先住民族連盟(Federación de Nacionalidades Indígenas Evangélicas:Feine)や農民・先住民・黒人組織全国連合(Confederación Nacional de Organizaciones Campesinas, Indígenas y Negras:Fenocin)など、他のセクターもストライキに参加している。

ギジェルモ・ラッソの大統領就任にともないこれら団体はモレノが署名したガソリンと軽油の価格設定を廃止しようとしていた。その一方で10月22日、政府は燃料の段階的な引き上げを中止すると発表した一方でエクストラガソリンの最終値を2.55ドル、ディーゼルを1.90ドルと設定していた。

 

参考資料:

1. Organizaciones sociales levantarán sus pliegos de demandas en la jornada de protesta nacional
2. Guillermo Lasso: Gobierno está abierto al diálogo e impedirá el cierre de vías

 

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