エクアドル、好成績でTOKYO 2020 オリンピックを終える

(foto por Embajada del Ecuador )

 

TOKYO 2020オリンピックが終わりを告げる。贔屓の選手、チーム、国の結果はどうだっただろうか。トップアスリート、さらにメダルに手がかかりそうなものにとって順位は疑いようもなく重要だろうが、その祭典に出るだけで十分価値があり、聴衆に大いなる感動を与えてくれる、そう思うのである。

https://twitter.com/DeporteEc/status/1418547440488226822

 

本大会におけるエクアドルはオリンピック史上最も良い結果を残すことができた。女性初のメダリストを生み、男性も

年ぶり、エクアドル史上2つ目のメダルをもたらした。2つの金メダル、1つの銀メダル、3つのディプロマと言う結果は驚くべきものである。今回エクアドルは14の競技に参加したが、その中でも最も大きな喜びをもたらしたのは、自転車競技、重量挙げ、レスリングだった。そして競歩もまた人々に感動を与えた。

リチャード・カラパスは自転車ロードレースで金メダルを獲得、級重量挙げではネイシ・ダホメスが76kg級で金メダル(彼女のストーリーはこちら)、87kg級でタマラ・サラサル(彼女のストーリーはこちら)が銀メダルを獲得した。BMXのアルフレド・カンポ、重量挙げのアンジー・パラシオス、レスリングのルイサ・バルベルデは入賞を果たした。

今回TOKYO2020に参加した全選手を見ていこう。

 

◆陸上

アレックス・キニョネス(Álex Quiñónez): 
エクアドル・エスメラルダス出身のキニョネスは2019年に開催された第17回世界陸上ドーハ大会で男子200メートルで銅メダルを取るなどメダリストとして有望視されていた。しかし2020年5月19日、同6月2日、同9月28日にドーピング検査を受けず、先月に不正防止機関アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)から暫定処分を下されていた。その結果残念ながら参加が叶わなかった。トップアスリートは滞在先を知らせる義務があり、抜き打ち検査を行わないと処分が下されることとなっている。キニョネスは位置情報の更新を怠り、ドーピング検査を受けることができなかった。

パオラ・ペレス(Paola Pérez):
女子20キロレースで、エクアドル人として最高の成績を収めました。彼女は、オリンピックのディプロマに近い9位でゴールしました。

カルラ・ハラミジョ(Karla Jaramillo):
女子20km競歩に出場、28位で完走した。

グレンダ・モレホン(Glenda Morejón):
女子20km競歩に出場し上位に位置していたが、暑さのために体調を崩し、途中で棄権した。

クラウディオ パウリノ・ビジャヌエバ・フロレス(Claudio Villanueva):
彼はエクアドル代表のヒーローでした。50kmウォークでは優勝者から1時間遅れの最下位となりましたが、怪我をしながらも完走した。

ホナタン ハビエル・アモレス・カルア(Jhonatan Amores):
50km競歩で好スタートを切流も、27位でフィニッシュ。

アンドレス・チョチョ(Andrés Chocho):
50km競歩ではトップクラスの成績を収めていたが、技術的な問題で制裁を受け、上位でのゴールはできなかった。結果は19位、国内最高の成績。

ブリアン・ダニエル・ピンタド(Bryan Pintado):
男子20km競歩で12位に入賞し、代表チームの中で最も良い成績を収めた。

ダビド・ウルタド(David Hurtado):
東京に到着した7月23日にCOVID-19コの陽性反応が出る。渡航前には、3日連続でコロナウイルスの検査を受けており、結果は陰性だった。ウルタドは東京のホテルに隔離されていたが、ホテルでトレーニングを続けていた。競技3日前に感染症の陰性が確認され出場が叶った。精神的にも辛かったなかレースを無事19位で終えた。

ホルディ・ラファエル・ヒメネス・アロボ (JIMENEZ ARROBO Jordy Rafael):
男子20km競歩で健闘し、35位でゴールした。

 

女子4×100mリレーチーム。残念ながら予選では最下位となり敗退したが43.69のタイムで国内記録を達成。健闘メンバーは以下4名。

 ガブリエラ・アナイ・スアレス(SUAREZ Gabriela Anahi)
 マリソル・ナルシサ・ランダスリ(LANDAZURI Marizol)
 ユリアナ・アングロ(ANGULO Yuliana)
 ビルヒニア・エリサベート・ビジャルバ・ペレア(VILLALBA Virginia Elizabeth

 

アンヘラ・テノリオ(Ángela Tenorio):
女子100mで11秒59の6位だったが、予選敗退。

フアン・カイセド(Juan Caicedo):
エクアドル人として初めてオリンピックに参加した円盤投げの選手。エスメラルダス出身の彼は、2回投てきに失敗し、唯一有効だった投てきでは57.75メートルを記録した。怪我をしながらも出場をした。彼のファッショナブルなユニフォームは一際目だった。(詳細はこちら)

 

◆マラソン

ロサ・チャチャ(Rosa Chacha):
2時間36分44秒のタイムで41位で大会を終えた。 ラティーナの中では2番目の成績。

アンドレア パオラ・ボニジャ(Paola Bonilla):
2時間43分30秒のタイムで、60位でフィニッシュラインを通過した。

https://twitter.com/DeporteEc/status/1423801826693066756

 

◆自転車

リチャード・カラパス(Richard Carapaz):
本大会イベロアメリカ陣営において最初に金メダルを獲得、エクアドルを盛り上げた。ツール・ド・フランスで3位になった数週間後のこと。

ホナタン・マヌエル・ナルバエス・プラド(NARVAEZ PRADO Jhonatan Manuel):
1997年3月4日生まれ、EL PLAYON DE SAN FRANCISCO出身のホナタンはレース中、グレガリオとしてカラパスを助けた。47位でフィニッシュ。

ドメニカ・アスエロ(Doménica Azuero):
女子BMXに出場。18位と言う好成績を収めた。

アルフレド・カンポ(Alfredo Campo Vintimilla):
BMX男子で5位に入賞し、オリンピックディプロマを取得。

https://twitter.com/juegosolimpicos/status/1418856165853782017

 

◆ウエイトリフティング

マリア・アレクサンドラ・エスコバル・ゲレロ(ESCOBAR GUERRERO Maria Alexandra):
経験豊富なエスメラルダス出身の彼女は、歴史的な快挙となる5度目のオリンピック出場を果たした。しかし、3回のリフティングに失敗し、59kg級で敗退した。

ネイシ・パトリシア・ダホメス・バレラ(Neisi Dajomes):
彼女の参加は歴史的なものでした。76kg級で金メダルを獲得し、日本初の女性オリンピックメダリストとなりました。

タマラ・ヤハリア・サラサル・アルセ(Tamara Salazar):
カルチの選手は87キログラムで2位となり、銀メダルを獲得しました。日本代表の3つ目のメダルとなりました。

アンジー・パラシオス(Angie Palacios):
63kg級で6位。パスタザ出身の選手は、エクアドルにとって初めてのオリンピックディプロマを獲得しました。ネイシと靴を交換して競技に出場。

https://twitter.com/DeporteEc/status/1421639492503547911

 

◆ボクシング

フリオ・セサル・カスティジョ・トレス(Julio César Castillo):
81-91kg級でヨルダンのフセイン・イアシャシと対戦し、予選ラウンドでスプリット・デシジョンで敗れた。

ジャン・カルロス・カイセド・パチト(Jean Caicedo):
フェザー級でクロアチアのMykola Butsenkoを破り、準々決勝に進出。しかし、第2試合では、ガーナのサミュエル・タキイ(Samuel Takyi)に敗れました。サミュエルは銅メダルを獲得。

エリカ・パチト(Érika Pachito):
69-75kg級で、モザンビークのラディ・アドシンダ・グラマン(GRAMANE Rady Adosinda)にスプリット・デシジョンで敗退。

マリア・ホセ・パラシオス・エスピノサ(María Palacios):
初出場の60kg級で、タイのスダポーン・セーソンデー(SEESONDEE Sudaporn)に判定負け。スダポーンは銅メダル。惜しかった。

 

◆馬術

ニコラ・ベッツテイン(Nicolás Wettstein):
スイス・エクアドル出身。3回のラウンドに出演し、41位でフィニッシュ。

 

◆レスリング

ルイサ・エリザベス・バルベルデ・メレンドレス(VALVERDE MELENDRES Luisa Elizabeth):
初戦で勝利し、準々決勝に進出。今回は敗れたが、53kg級のベスト8り入賞した。

ルシア・ヤミレト・ジェペス・グスマン(YEPEZ GUZMAN Lucia Yamileth): 
女子フリースタイル50kgに出場。1勝した後、準々決勝に進むが敗退。敗者復活に進むも怪我のために棄権。8位となった。

 

◆柔道

バネサ・チャラ(Vanessa Chalá):
第1試合の78kg級でウクライナのアナスタシア・トゥルチン(TURCHYN Anastasiya)と対戦、一本負けを喫した。

エステファニア・ガルシア(Estefanía García):
開幕戦の63kg級で負傷し、ポーランドのアガタ・オズドボン ブワフ(OZDOBA-BLACH Agata)に一本負けした。

レニン・プレシアド(Lenin Preciado):
60kg級で、ブルガリアのヤニスラフ・ゲルチェフと対戦したオレナの選手は、警告を3回受けて1回戦で敗退。結果は17位。

 

◆競泳

サマンサ・アレバロ(Samantha Arévalo):
マラソンスイミング10kmに出場。無事泳ぎ切り3回目の大会を11位でフィニッシュした。

ダビド・ファリナンゴ(David Farinango):
オレンセ出身の20歳のスイマーは、オリンピック初出場で15位。 ラテンアメリカ人としては最高の成績を収めた。

トマス・ペリボニオ アビラ(Tomás Peribonio):
200mと400mの個人メドレーに出場。どちらも、ラテンアメリカではトップクラスだったが、オリンピックでは予選敗退。

アニッカ・デルガド(Anicka Delgado):
100mと50m自由形のエクアドル代表。国内新記録を出しながらも、予選から先に進めなかった。

 

◆サーフィン

ドミニク・バロナ(Dominic Barona):
サンタ・エレナの選手は、リプケージ・ラウンドに残った。釣ヶ崎海岸サーフィンビーチの風を感じ競技した。19位。

 

◆近代5種

マルセラ・クアスプド(Marcela Cuaspud):
2日間の競技を終え結果は35位。エクアドル代表として初めて近代5種に参加した。競技はフェンシング、水泳、馬術、レーザーラン(射撃、ラン)と多岐にわたる。

 

◆トライアスロン

エリザベス・ブラボ(Elizabeth Bravo):
良いパフォーマンスを見せていたが、バイクコースの残り5キロのところで競争から脱落した。オリンピックでは、スイム1.5キロメートル、バイク40キロメートル、ラン10キロメートルの、合計51.5キロメートルで着順を争う。

 

◆アーチェリー

アドリアナ・エスピノザ(Adriana Espinoza):
アーチェリー、エクアドル人代表として初めて東京2020に参加。予選を突破したものの、直接対決で韓国のカン・チェヨン(KANG Chaeyoung)と対戦し、敗退しました。

 

◆射撃

射撃は、銃器を用いて標的を撃ち、精度の高さを競う競技。固定された標的を撃つ「ライフル射撃」と、空中に放出された動く標的を撃ち壊していく「クレー射撃」がある。

ディアナ・デュランゴ フロレスDiana Durango):
女子10mエアピストル個人で45位、女子25mピストル個人では38位。予選敗退。

アンドレア・ペレス・ペニャ(PEREZ PENA Andrea):
女子10mエアピストル個人36位、女子25mピストル個人13位で惜しくも予選敗退。

 

◆卓球

アルベルト・ミーニョ(Alberto Miño):
オリンピックデビュー戦。男子シングルス1回戦で米国のニヒル・クマール(KUMAR Nikhil)に敗れた三色旗の選手。

 

◆ゴルフ

ダニエラ・マグダレナ・ダルケア イバラ(DARQUEA Daniela):
女子個人ストロークプレーに出場。残念ながら38位でフィニッシュ。

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