母国語以外の言語を学ぶ者にとって、できるだけ多くの活字に触れ、話し、聞く機会を持つことは非常に有意義だ。その点で、「旅」は多くのものを与えてくれる。
たとえば、滞在先のホストや宿で出会った人と夜な夜な話すのは、実に面白い。タクシーやネイルサロンなど、一定時間、二人きりでじっくり会話ができる場所を得られるのもありがたい。単にサービスを受けるだけでなく、知識を得たり、意見や情報を交換したりと、まさに一石何鳥にもなるからだ。
さらに街を歩けば、どこからともなく心地よい音楽が聞こえてくる。バーでは快活なディスカッションが繰り広げられ、ヨガのレッスンや各種アクティビティに参加すれば、現地の言葉で説明を受けることもできる。
「読む」という観点でも、旅先は良い学びの場となる。現地の新聞には、ニュースや文化情報がわかりやすく、コンパクトにまとめられている。本屋に足を運べば、現地語の書籍が所狭しと並び、自由に手に取ることができる。
今回は、自分用の備忘も兼ねて、マドリッドのアトーチャ(Atocha)駅から徒歩10分圏内でアクセスの良い書店をいくつか書き留めておく。なお、「La Central」以外は規模こそ小さいが、それぞれに魅力がある。
Librería Central “La Central”
Ronda de Atocha, 2, 28012 Madrid
+34 917 87 87 82
http://www.lacentral.com
ソフィア王妃芸術センター(Museo Reina Sofía)に隣接する書店。美術館のすぐそばという立地もあり、芸術に関する書籍が豊富に揃っている印象だ。現代アートに関する書籍や画集はもちろんのこと、スペインの歴史や思想に関する専門書も多く、興味のある人にはたまらない場所だろう。また、建物の地下には図書館も併設されており、静かな空間でじっくりと読書にふけることができる。長期滞在中であれば、観光の合間にここでゆっくりと過ごすのも良さそうだ。
Librería Infantil de Cuento
Paseo de Santa María de la Cabeza, 33, 28045 Madrid
+34 912 22 48 30
https://www.decuento.es
その名の通り子ども用の本の専門店。カラフルでかわいい絵本も多く、見ていて楽しい。大人用の本もほんの少しだけ用意されている。お土産や、家のインテリアとしての本を探すにも良さそう。
[閉業] Librería Segunda Mano Libros&Co.
Calle de Murcia, 16, 28045 Madrid
+34 912 22 65 68
https://www.libroslowcost.es
Segunda Mado、いわゆる中古の本を扱うお店。とにかく安い。複数買えばプロモーションで更にお得になる。アカデミックなものから、子ども用の本まで置いてある。ちなみにここで3冊購入。時間をかけて探せば掘り出し物に出会えるかも。主にスペイン国内だが、旅関連書籍も有り。保有書籍についてウェブでも検索できるから、事前にチェックし、お店に問い合わせして置くのも良いだろう。
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