日本:ヘリコプターのライドシェア「CodeShare」の登場

飛行機やセスナには乗ったことがあっても、ヘリコプターに乗った経験がある人はまだ少数派だろう。一般的にヘリコプターは高級なチャーター便というイメージが強く、メディアでも「富裕層の夜景観賞」として描かれることが多い。そのため、利用のハードルが高く感じられ、機会があっても他の交通手段やレジャーを選ぶ人が多いのが現状だ。

しかし、そんなヘリコプターの利用に新たな風が吹き込まれた。航空スタートアップのAirXは、このほどヘリコプターの空き時間を活用したライドシェアサービス「CodeShare」を開始した。このサービスは、複数の利用者が同じ機体を共有し、必要な座席数分のチケットを購入することでヘリコプターを利用できる仕組みだ。

従来のチャーター便とは異なり、予約が柔軟で低コスト。短時間の移動に加え、普段なかなか体験できない空の旅を身近に楽しむことができるとして注目を集めている。目的地への移動時間を劇的に短縮できることも、利用者にとって大きな魅力のひとつだ。

AirXの「CodeShare」は、これまで富裕層の専有物とされてきたヘリコプター利用の壁を取り払い、より多くの人々に新しい移動体験を提供することを目指している。

フライト時間と料金、サービス内容

AirXの「CodeShare」では、東京ヘリポートを起点とした複数の路線が用意されている。主な路線とフライト時間、料金は以下の通りだ。

  • 東京ヘリポート – 成田空港:20分 / 59,800円

  • 東京ヘリポート – 箱根(神奈川県):35分 / 69,800円

  • 東京ヘリポート – 初島(静岡県にある島):40分 / 69,800円

利用者には、東京23区内から東京ヘリポートまでの無償送迎サービスが提供されるため、移動もスムーズだ。また、ヘリコプターの搭乗制限により手荷物以外の持ち込みができないことから、無料の荷物配送サービスも用意されている。荷物は宿泊先まで届けられるため、利用者は身軽に空の旅を楽しめるのも大きな特徴である。

このライドシェアサービスの背景には、ヘリコプター事業における多くのコストが機体維持の固定費に起因していることがある。AirXは稼働率を高めることで投資コストの回収を狙い、より多くの利用者に手軽で便利な空の移動手段を提供しようとしている。

AirXの挑戦と今後の期待

今後ますます増加が見込まれるヘリコプター・サービスへの需要を背景に、AirXは2015年に設立された。設立以来、空からの観光ツアーやチャーターサービスを中心に提供してきた実績を持つ。

今回スタートしたライドシェア型の新サービス「CodeShare」が、日本のヘリコプター需要をどこまで拡大できるか、業界内外から大きな注目が集まっている。特にチャーター便と比較して格段に割安で利用できる点は、多くのユーザーにとって魅力的なポイントだ。

サービス詳細や最新情報に興味がある方は、AirXの公式ウェブサイト(日本語対応)をぜひチェックしてみてほしい。

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