エクアドル:国連総会期間中、パスタサの先住諸民族は関連組織とニューヨークで抗議行動

(Photo:Jason DeCrow for Amazon Frontlines)

エクアドル政府の公式代表団が国連総会に参加する一方、ニューヨーク(New York)のマンハッタン(Manhattan)では、パスタサ(Pastaza)に居住する7つの先住民ネイションは、国内外の協力組織とともに、ダニエル・ノボア(Daniel Noboa)政権による新たな石油開発計画に抗議の声を上げた。

また、サラヤク(Sarayaku)およびパッキル(Pakkiru)のキチュア先住民指導者も、ペルーの先住民組織ペルー熱帯雨林開発民族間協会(Asociación Interétnica de Desarrollo de la Selva Peruana:AIDESEP)のウカヤリ地域組織(Organización Regional AIDESEP Ucayali:ORAU)、また、アマゾン先住民族の権利擁護や環境保護に取り込む団体アマゾン・ウォッチ(Amazon Watch)の指導者とともに、ニューヨークのエクアドル領事館前で抗議行動を行った。

Photo:Jason DeCrow for Amazon Frontlines

 

アマゾン先住民指導者とともに声を上げたのは活動家やエクアドル系ディアスポラのメンバーで、抗議活動や啓発活動を展開した。その一環として、デジタルスクリーンを搭載したトラックで「アマゾンは売り物ではない」という国際的警告メッセージが街中に広められた。

エクアドル政府の国連総会代表団は、外務大臣ガブリエラ・ソマーフェルド(Gabriela Sommerfeld)と副大臣カルロス・ハティバ(Carlos Játiva)が率いており、キト(Quito)の関係当局も、年末から翌年初めにかけて南東部およびサブアンデス(Sub-Andean)地域で石油入札を実施する意向を確認している。この入札は、アマゾンの中心部に位置する200万ヘクタール以上の先住民祖先領域を対象としている。この計画は、先住民国家副大臣マリア・ダニエラ・コンデ(María Daniela Conde)がキトで開催された第20回石油・ガス博覧会(XX Oil and Gas Expo)で発表したもので、全国的なストライキの最中に行われたパスタサ先住民諸民族の抗議と呼応している。

パスタサ先住民諸民族のスポークスパーソンでありキチュア(Kichwa)指導者であるナディノ・カラプチャ(Nadino Calapucha)はニューヨークからの声明で次のように述べた。「昨日、副大臣マリア・ダニエラ・コンデは、全国的なストライキの最中にキトで開催された石油・ガス博覧会で、南東部およびサブアンデス地域の石油入札を年末から翌年初めにかけて実施する決定を発表した。この入札は、私たちの祖先領域であるアマゾンの中心部200万ヘクタール以上を対象としている。政府、学術機関、企業関係者とともに技術的作業部会が設置されているが、私たちの自由意思に基づく事前の十分な説明を受けた上での同意なしに進められている」

カラプチャはさらに述べる。「これは、私たちの集合的および領土的権利を体系的に侵害する決定である。そのため、パスタサの先住7民族は団結しており、南東部およびサブアンデス地域の入札に同意したことは一度もなく、今後も決して同意しない。これらの入札は祖先領域を破壊するものであり、歴史が示す通り、開発をもたらすどころか貧困と破壊を生むだけである」パスタサの先住7民族とはキチュア、シュアル(Shuar)、シウィアル(Shiwiar)、サパラ(Sapara)、アンドワ(Andwa)、アチュアル(Achuar)、ワオラニ(Waorani)を指す。皆、「私たちは領土を守る。私たちは抵抗する。なぜなら、私たちは相談されておらず、ここは私たちの家だからである。アマゾンは売り物ではない」という意見で一致している。

Photo:Jason DeCrow for Amazon Frontlines

 

エクアドル政府の石油開発計画は、2025年8月に発表された「炭化水素ロードマップ(Hydrocarbons Roadmap)」に基づくもので、49のプロジェクトが含まれ、総投資額は470億ドルを超える見込みである。この計画はエクアドル・アマゾンの広大な地域を脅かすものである。危険にさらされる領域の89%は手つかずの一次林で、地域で最も良好に保全された森林の一部であり、地球規模の気候調節に重要な役割を果たしている。

ニューヨークでの動員は、キトや他都市での抗議行動と連動しており、国際的にエクアドル政府に石油開発拡大の停止を求める声が高まっている。これらの開発は、先住民族の権利だけでなく、地球上で最も重要な生態系の一つの完全性を脅かすものである。

これらの抗議に呼応する形でジェーン・フォンダ(Jane Fonda)、ハリソン・フォード(Harrison Ford)、エマ・トンプソン(Emma Thompson)、ユージニオ・デルベス(Eugenio Derbez)、スティーブン・フライ(Stephen Fry)、シンシア・ニクソン(Cynthia Nixon)、チェルシー・ハンドラー(Chelsea Handler)、リリー・トムリン(Lily Tomlin)ら国際的著名人も共同で警告を発している。「アマゾンは売り物ではない」というメッセージは、ニューヨークでのエクアドル代表団の国連総会参加と同時期に発せられた。

Photo:Jason DeCrow for Amazon Frontlines

 

著名人による声明は、マンハッタンを巡回するデジタルスクリーン搭載のトラックで放映され、「アマゾンは売り物ではない!」というスローガンの動画として投影されている。この行動は総会期間中によく見られるもので、ジェーン・フォンダのSNS投稿をきっかけに、他のアーティストにより迅速に拡散されたキャンペーンとも連動している。

動画の中で著名人たちは、ダニエル・ノボア大統領に対し、先住民の人権と集合的権利を保障し、アマゾンの祖先領域を保護する義務を果たすよう訴えている。この国際的呼びかけは、エクアドルにおける石油開発拡大計画が、地球上で最も生物多様性の高い3.5百万ヘクタール以上の原生林を危険にさらすことへの重大な懸念に基づくものである。

#DanielNoboa 

 

参考資料:

1. Nacionalidades indígenas de Pastaza y organizaciones aliadas se movilizan en Nueva York: “La Amazonía no está en venta”

 

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