エクアドル:軍人、リトラル刑務所への違法薬物持ち込み未遂で逮捕

2025年10月1日、検察総局(Fiscalía General del Estado)は、軍人アーロン・デイビッド・R.C.(Aarón David R. C.)が刑務所に違法薬物を持ち込もうとした疑いで逮捕されたと発表した。被告はリトラル刑務所内に複数の荷物を持ち込もうとしていたところを発見され、拘束された。押収された物品には、1.2キログラムのコカインを隠したイワシ缶4個、携帯電話10台、充電器5個、イヤホン30個、タバコの箱21個、加工食品などが含まれている。

逮捕時、被告は発覚後に荷物を投げ捨てて逃走を試みたが、他の軍人に取り押さえられ、国家警察(Policía Nacional)に引き渡された。逮捕後、司法部隊クアルテル・モデロ(Unidad Judicial Cuartel Modelo)へ移送され、証拠品は麻薬取締警察(Policía Antinarcóticos)が保管している。

しかし、被告および弁護人はこれらの主張に対し異議を唱えている。弁護人は、被告が逮捕されたのは浴場で制服を洗っている最中であり、携帯電話や麻薬が入ったとされる軍用リュック3つは別の警備検問所にあり、逮捕現場から約300メートル離れた場所に保管されていたと主張した。

また弁護側は「証拠は不明確かつあいまいであり、被告の所持品からは違法物質は一切発見されていない」と述べた。加えて、リュックはすべて軍の支給品であり、それぞれに番号が振られているが、提出された証拠品目録(acta de evidencias)にはその番号が記載されていないことから、証拠の正当性に疑問を呈している。

この件を担当するフラグランス刑事裁判保証裁判官(Juez de Garantías Penales de Flagrancia)は、検察の要請を受けて被告に対し予防拘禁の継続を命じた。また、裁判官は検察に対し30日以内に捜査を完了させるよう指示した。

検察総局は、被告を刑法包括法典(Código Orgánico Integral Penal, COIP)第220条「規制対象物質の取引」と第275条「刑務所への禁止物品持ち込み」の疑いで起訴。これらの罪は併合罪として処理され、最大でそれぞれ26年および6年の懲役刑が科される可能性があるため、合計で最大32年の刑期に相当する。

検察当局は、警察報告書、逮捕時の捜査官の証言、押収された物品を証拠として提出している。

#Carcel

 

参考資料:

1. Un militar intentó ingresar droga y celulares a la Penitenciaría del Litoral
2. Un militar fue capturado con 10 celulares y un kilo de cocaína en la Penitenciaría del Litoral
3. Militar enfrenta hasta 32 años de prisión por ingresar cocaína y celulares a la Penitenciaría del Litoral 

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