エクアドル:エルサルバドル訪問を受け、巨大刑務所の模倣計画を発表

(Photo:Ministerio del Interior)

ラテンアメリカで最大の刑務所とされる「テロリズム収容センター(Centro de Confinamiento del Terrorismo:Cecot)」には、約15,000人のエルサルバドルのギャング容疑者が収容されている。今年3月からは米国から犯罪者扱いをされた約250人の送還ベネズエラ人が収監されている。犯罪者的扱いをする根拠を米国は示していない。

エクアドルの内務大臣ジョン・レイムバーグ(John Reimberg)は、エクアドルの防衛大臣ギアン・カルロ・ロフレド(Gian Carlo Loffredo)とともにCecotを視察し、「ここ(Cecot)の秩序は本当に完璧である。間違いなく、私たちはこのモデルから学び、エクアドルで再現する必要がある」と、火曜日のCecot視察後、エルサルバドル大統領府における声明で述べている。彼らによるとエルサルバドル政府の高官と会談では、ギャング対策の戦略も学んだ。「正直なところ、非常に感銘を受けた。Cecotには本当に驚かされた」と、ギアン・カルロ・ロフレドは公式報告で述べている。

https://twitter.com/DefensaEc/status/1917728967131381880

 

Cecotは、ナイーブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領の政権下で、2022年にギャング「マラ・サルバトルチャ(MS-13)」および「バリオ18(Barrio 18)」に対する「戦争」が開始された際に建設された。この戦争では、司法令なしで逮捕を可能にする非常事態宣言が行われており、人権団体からは強く批判されている。Cecotは最大収容人数4万人を誇る施設であり、その中にはアメリカ合衆国から送還された280人以上の者が収容されている。そのうち252人はベネズエラ人、残りはエルサルバドル人であり、いずれもドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領による反移民政策の一環として扱われた者たちである。

https://twitter.com/DefensaEc/status/1917728967131381880

エルサルバドルの非常事態体制の下では、これまでに少なくとも86,000人のギャングおよび協力者とされる者たちが拘束されている。ただし、約8,000人は無実であると判明し、すでに釈放されているとブケレ大統領自身が認めている。

エクアドルの閣僚らはまず、エルサルバドルのグスタボ・ビジャトロ(Gustavo Villatoro)司法・治安大臣と会談し、ギャング対策のための領域別計画について情報を得たと、エクアドル国防省はX(旧Twitter)で発表した。再選を果たしたばかりのエクアドル大統領、ダニエル・ノボア(Daniel Noboa)の使節団はまた、エルサルバドルのレネ・フランシス・メリノ(René Francis Merino)国防大臣と「国内治安作戦における軍の連携」についても協議したという。

エルサルバドルでの公式訪問の一環として、エクアドルの国防大臣と内務大臣はセロ・オシオ産業センター()も訪問している。ここではサルバドル政府が推進する生産的、教育的、訓練的プログラムについて直接学んだと言う。エクアドル国防省のコミュニケによると、今回の訪問により、刑務所の管理、犯罪防止、包括的かつ持続可能な治安モデルの構築といった分野における二国間協力の機会を探ることができた。

政府によると、3年前にブケレによって開始された暴力団に対する攻勢により、殺人件数は2019年には人口10万人あたり36件だったのが、2024年には1.9件まで減少した。

エクアドルでは、殺人率は2018年の人口10万人あたり6人から2024年には38人に上昇し、2023年には47人と過去最高を記録した。

#CECOT #MegaCarcel

参考資料:

1. Ecuador busca replicar la megacárcel de El Salvador tras viaje de ministros Loffredo y Reimberg

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