ボリビア:アヤマヤ・コミュニティにティンクの12mの彫像出来上がる

(Photo:Radio Pío XII)

伝統と文化が溢れるティンク記念碑の贈呈式が2月20日木曜日、ポトシにあるチャヤンタ(Chayanta)市アヤマヤ(Aymaya)コミュニティで行われた。ティンク(Tinku)の特徴的な衣装を身にまとい、戦いのポーズをとっている2体の像は金属製の構造物に取り付けられた2つのガラス繊維製の像から成っている。このデザインは、地域の文化と伝統を際立たせ、先住民の闘争と抵抗を象徴するものである。高さ12メートル(台座を含めると14メートル)あるこの作品のコストはBs 308,000で、地元の市役所が発注したものである。この作品は、資金の関係上、3つの段階にわけ施工された。施工を担当したのはCAMIANGEL SRLという企業である。

 

モニュメントの贈呈式には地元の自治体の代表者や音楽グループが参加した。一方政府当局と地元コミュニティとの間で政治的な緊張が発生していることからエドゥアルド・デル・カスティジョ(Eduardo Del Castillo)大臣は参加できなかった。アイリュ(共同体)連盟が政府の関係者が地域に入ることを禁じる声明を発表したことによる。地元住民は政府関係者が先住民組織に対して、閣僚、役人、市長、ユンコスのオペレーションを通じて脅迫し、先住民コミュニティに分裂を持ち込もうとしていると非難している。一方、先住民当局として、もし裏切り者が出て何かが起きれば、それを責任をもって行動することを表明している。また、政府のオペレーションに関与する者たちに対しても戦争を宣言する準備があるとした。この反発はコミュニティと中央政府との間に存在する緊張を浮き彫りにするものである。主催者によるとアイリュの声明を受け大臣たちは緊張した雰囲気の中でポトシ北部を離れた。


 

チャヤンタでは重要な祭りティンクが行われる。ティンクとはケチュア語で「出会い」を意味する。毎年5月2日と3日にボリビアのポトシで行われる豊作祈願の儀式で村人は戦士の舞踏を行う。儀式的な意味もあるティンクは村の広場で通常一対一で男性たちによって行われる戦いで、両者は異なる戦い方を通じて対決する。ティンクは潰し合いを行うのではなく、一体化のために行われるとされている。伝説によれば、敗れた戦士の血はパチャママに捧げられる。これは「死」ではなく「生」のために行われる。生贄は母なる大地を肥やし、将来の豊作につながると考えられている。

Photo: ANF

 

ティンクにおける衣装は女性が男性の服を作り、女性の服は男性が作ることになっている。男性は植民地時代のスペイン人たちの銅製のヘルメットをイメージした、モンテラという硬い革製のヘルメットをかぶり、シャツの上にベストのようなものを着る。そして足は裸足かサンダルである。一方で、女性は山高帽をかぶり、ポリェラを着るのが通常である。

Photo: ANF

Photo: ANF

 

参考資料:

1. Fueron entregados dos gigantescos monumentos al Tinkuy en el norte potosino
2. Entregaron el gigante Monumento al Tinku del Norte Potosí
3. Entregan el Monumento al Tinku en el Norte de Potosí

 

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