(Photo:CORTESÍA)
エクアドル外務省は、2023年から2026年の間に合計10,610人のエクアドル人が循環型移民プログラムに参加し、合法的に海外で就労して帰国していると発表した。参加者はスペイン、アメリカ合衆国、イスラエル、フランスなどで働いている。
主な渡航先と職種は以下の通りである。
- イスラエル:農業職 6,000件
- スペイン:農業・ライフガード 1,666件
- フランス:ワーク&ホリデー制度 1,200件
- アメリカ合衆国:農業・サービス職 704件
2026年の最初の2か月だけで、海外で3,225件の雇用が正式に成立している。
さらに、新たな渡航先としてイタリア、ドイツ、カナダ、ドミニカ共和国、ハンガリー、オーストラリアが追加され、看護、産業機械、ホテル・観光、青少年交流など多様な分野での就労も可能となった。
また、2026年5月にはスペインで農業プログラムが開始され、345名のエクアドル人労働者がアルメリア(Almería)に派遣される予定である。
循環型移民プログラムは、合法的に海外で働き、スキルや経験を積んだ上で帰国できる仕組みとして運営されており、エクアドル人の雇用機会拡大や国際経験の取得に貢献している。
98人のエクアドル人がスペインへ
2026年3月21日、98人のエクアドル人がスペインのアルメリアに渡航し、農業分野の短期契約で就労した。これは循環型移民プログラムの一環で、9か月間の就労が提供され、終了後は帰国が保証される仕組みである。
渡航者の出発には、人間移動担当副大臣(Viceministro de Movilidad Humana)のサウル・パクルクと労働大臣(Ministro del Trabajo)のハロルド・ブルバノ(Harold Burbano)が空港で同行した。外務省の公式発表では、「この仕組みは、エクアドル政府とスペイン企業の間で選考、採用、ビザ取得、労働者の移送を調整することを容易にする」と説明されている。
このプログラムは、非正規移民を抑制し、海外での就労機会を提供することを目的としている。参加者は将来のシーズンで再雇用される可能性もあり、継続的な就労の選択肢として機能する。
循環型移民プログラムへの応募方法
参加希望者は、労働省の「Encuentra Empleo」プラットフォームを通じて応募できる。応募者は個人情報や職務経歴を登録し、スペイン企業の選考対象となる。
プログラムには、ビザ取得や労働者の移送の調整も含まれる。スペイン到着後は契約期間中の業務を遂行し、その後エクアドルに帰国する。このサイクルにより、非正規滞在を避ける循環型移民の仕組みが維持される。
2025年には同プログラムを通じて577人のエクアドル人がスペインで農業やライフガード職に従事した。2026年3月までには、エクアドルとスペイン間で合計400件の就労枠が管理されており、制度への関心の高まりを示している。
イタリアとの初の循環型移民プログラムを開始
エクアドル外務省・人間移動担当省(Ministerio de Relaciones Exteriores y Movilidad Humana)は、2025年11月10日、イタリアとの間で初の循環型移民プログラムを発表している。このプログラムは看護専門職を対象としており、併せてエクアドルが2026〜2028年のデクレト・フルッシ(Decreto Flussi)に正式に参加することも明らかにした。
フロー法として知られるイタリアのデクレト・フルッシは、欧州連合(European Union:EU)圏外の外国人労働者を年間で何人受け入れるかを定める制度であり、エクアドル国民はイタリアに入国して定期的に就労することが可能となる。イタリアは農業や観光業、建設業など幅広い分野で事業を維持するため、多くの人材を必要としている。本制度を通じての雇用形態には労働者・自営業と季節労働者がある。
フロー法は2025年10月2日にイタリア閣議で承認され、エクアドルの参加は同年7月1日に締結された二国間移民に関する了解覚書(Memorandum of Understanding:MoU)の成果である。署名はダニエル・ノボア大統領(Daniel Noboa)がイタリアを訪問した際に行われた。
本プログラムへの参加により、エクアドル国民はイタリア国内の複数の労働分野で、規制された透明性のある枠組みの下、正式な雇用機会にアクセスできる。エクアドル政府によるとこの枠組みは尊厳ある雇用を促進し、労働者の権利を保障することを目的としている。外務大臣ガブリエラ・ソマフェルド(Gabriela Sommerfeld)は、本プログラムは「国内外でエクアドル人に雇用機会を提供する」という政府による取り組みの表れであり、エクアドルとイタリアの二国間関係および人間移動における重要な節目であると強調している。さらに「循環型移民は秩序正しく、規制され、安全でなければならない。国家として、雇用機会を拡大することは、国民が国外で安全に、制度的支援と尊厳ある待遇を享受できることを保証することに他ならない」と述べた。
参考資料:
1. Más de 10 000 ecuatorianos han participado en programas de migración circular
2. 98 ecuatorianos viajaron a España bajo migración circular: ¿cómo aplicaron?
3. Ecuador lanza el Primer Programa de Migración Circular con Italia y anuncia su inclusión formal en el Decreto Flussi 2026–2028

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