ベネズエラ:米国、ロドリゲス暫定大統領を国家元首として承認、外交関係も正式に再開

(Photo:Federico Parra, AFP / Getty Images)

アメリカ合衆国政府は、ニューヨーク南部地区連邦裁判所(U.S. District Court for the Southern District of New York)に提出した文書で、ベネズエラの暫定大統領デルシー・ロドリゲス(Delcy Rodríguez)を同国の国家元首として正式に承認した。

この文書は、米国務省のマイケル・G・コザック(Michael G. Kozak)が署名し、連邦検事ジェイ・クレイトン(Jay Clayton)宛に提出されたもので、ベネズエラ関連の訴訟における当事者の法的地位を明確にすることも目的としている。

米国は2019年以降、2018年の大統領選挙の正当性が疑問視されたことを理由に、ニコラス・マドゥロ(Nicolás Maduro)を国家元首として認めておらず、2019年1月23日に当時の国会議長フアン・グアイド(Juan Guaidó)を暫定大統領として承認していた。一方の暫定政府は、2015年に選出された議会によって2022年12月に解散され、米国の対ベネズエラ政策は新たな段階へと移行していた。

提出文書は、2026年3月5日付で米国がロドリゲス率いる暫定政府との関係正常化を発表し、彼女を外交・法的に国家権力として正式に承認したことが示している。

米国がデルシー・ロドリゲスを国家を代表して行動できる唯一の国家元首として正式に承認したことで、ロドリゲス政権は外交・法的に正式な国家権威として扱われることになる。これにより、ベネズエラでは経済の安定化や国の復興支援、民主的に選ばれた政府への移行を進める政治プロセスへの協力が期待されている。米国は、外交・領事関係が正常化しても暫定政権とのやり取りを注視し、政治的変化を促すために経済政策上の手段を引き続き活用する方針を示している。

コザックは一方、米国は2019年1月23日以降もマドゥロを国家元首として認めておらず、その不承認の状態はいまだ続いていると強調した。また、マドゥロについては、自らの犯罪で米国連邦裁判所の裁判を待つ被告の麻薬テロリスト(narco‑terrorista acusado)であると述べた。

 

米国とベネズエラ、正式に外交関係を再開

米国とベネズエラは、2019年初めから途絶していた外交関係を正式に再開することで合意した。米国務省の声明では、「段階的に進められるプロセスを通じて、民主的に選ばれた政府への平和的な移行を可能にするための条件づくりに重点を置いている」と強調された。

ベネズエラ暫定政府も、米国との外交・領事関係の正式再開を確認した。政府声明では、

  • 「相互の尊重、国家の主権平等、国民同士の協力に基づく建設的な対話を進める意志を再確認する」
  • 「この関係は、ベネズエラ国民の社会的・経済的幸福につながるべきだ」

と述べた。

両国は大使館の段階的再開についても協議している。2026年1月末にカラカス(Caracas)に到着した米国臨時大使 ローラ・ドグ(Laura Dogu) は米国大使館の再開準備を開始している。数日後、ベネズエラ側は フェリックス・プラセンシア(Félix Plasencia) を米国向けの外交代表に任命した。

今回の承認と外交関係再開は、両国が政治・経済面で協力を進める新たな段階を示すもので、地域の安定や経済回復に向けた重要な一歩と位置付けられている。

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参考資料:

1. Washington formaliza ante tribunal federal de EE.UU. su reconocimiento al gobierno de Delcy Rodríguez
2. El Gobierno de Trump notifica a la Justicia de EE.UU. el reconocimiento oficial a Delcy Rodríguez
3. EE.UU. y Venezuela acuerdan formalmente restablecer relaciones diplomáticas

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